MBS 毎日放送

2018年03月20日 11時55分 公開

マンガの神様・手塚治虫の作品に隠された秘密!国宝「源氏物語絵巻」と意外な共通点があった!

「教えてもらった前と後で、見る目が変わります!」を合言葉に、滝川クリステルと学ぶ今回のテーマは……「知らないと恥をかく!食事のマナー」と「手塚治虫の意外な事実」。「食事のマナー」編では、イザという時に恥をかかないために身につけておきたい「正しいマナー」について学びます。「手塚治虫」編では、「手塚作品」と国宝「源氏物語絵巻」に隠されていた意外な共通点について解説します。

「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」など日本が誇る天才マンガ家・手塚治虫の作品と、平安貴族の恋愛模様が描かれた国宝「源氏物語絵巻」には意外な共通点がありました。

手塚作品の直筆原稿は厳重な金庫で保管

時代も作者もまったく異なる二つの作品。意外な共通点とはいったい何なのか。真相を解明するべく、埼玉県新座市にある手塚プロダクション新座スタジオに伺いました。
果たしてどんな共通点が見つかったのでしょうか...

スタジオで出迎えてくれたのは、手塚治虫のマンガには欠かせない「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」などおなじみのキャラクターたち。
「ブラック・ジャック」で手塚治虫のアシスタントを務めていた三浦みつるさんが中を案内してくれました。
手塚マンガと源氏物語絵巻との共通点とはいったい。「手塚先生の原稿を見てもらうとわかるので、どうぞこちらへ」といって案内されたのは、重厚感ある扉で仕切られている金庫。
この金庫に手塚マンガの原稿が全て保管されているそうで、建物が燃えてもこの場所だけは燃え残るように設計されているのだとか。
湿度(50%)・温度(22度)が一年中一定に保たれているこの部屋には、手塚治虫が生涯で書いた700を超える作品の15万枚以上の貴重な原稿が保管されていました。

手塚治虫は、かつてカメラの前でこんなことを言っていました。
「とんでもないものを結びつけると、面白いアイデアが出るんだ」
「締め切りって時になって、俄然ムラムラとインスピレーションが湧いてくる」
「アイデアだけはバーゲンセールしてもいいくらいある」
そんな、溢れ出るアイデアを瞬時に形にしたかった手塚治虫。アシスタントもほぼ24時間フル稼働で作品作りを支えてきたのです。
そんな中、手塚治虫からの指示を寸分たがわず描くために欠かせなかったことが、実は「源氏物語絵巻」との共通点だったのです。

それは...。
下書き原稿に書かれた「手塚治虫からの指示」でした。
三浦さんが教えてくれました。「例えば、ここに椅子を描いておいてくれよ、という先生からの背景の指示があったのですが、アシスタントはその指示通りに描かなきゃいけなかったんです」
そう。手塚治虫の下書き原稿には、アシスタントへの指示が書かれていました!
その指示通りにアシスタントが背景などを描くことで、次から次に作品を世に生み出すことができたのです。

そしてそれは「源氏物語絵巻」でも見ることができるのです。
作品をよ〜く見てみると、「たたみ」「にわ」という文字がうっすらと残っています。
これが、作者からアシスタントへのメッセージとなっていました。
これこそが、手塚治虫作品と源氏物語絵巻との共通点だったのです。
「源氏物語絵巻」が集団で制作された絵巻物だったということは、日本のマンガ制作手法の元祖と言っても過言ではありません。
その技法は、およそ1000年の時を経て、手塚治虫に受け継がれ、進化を遂げて今に至っているのです...。

手塚治虫が認めたライバルは、スーパー高校生

三浦さんに、手塚治虫のライバルについて聞いてみると、高校3年生の男の子が手塚治虫を訪ねてきた時のエピソードを明かしてくれました。
「手塚先生は『上手いね〜君たち、頑張りなよ〜』ってニコニコして帰したらしいんですけど、実は内心『これは将来自分の地位も危ういかもしれない』と感じていたようです。手塚先生にそう思わせた高校生、それは後の藤子不二雄両先生でした」
昭和を代表するマンガの神様・手塚治虫がライバルと認めたのは、なんと当時まだ高校3年生の藤子不二雄だったのです!