MBS 毎日放送

2018年01月12日 17時51分 公開

あなたのお参りは間違っているかも!?正しい伊勢神宮の参拝とは?

「教えてもらった前と後で、見る目が変わります!」を合言葉に、滝川クリステルと学ぶ今回のテーマは・・・「皇室」。天皇陛下に寄り添い、長年支えてこられた美智子さまの心温まるエピソードを通して、皇室の今に迫ります。また、来年4月に天皇陛下が退位された後の新元号は?天皇陛下の御陵が八王子に造営される?伊勢神宮と皇室との知られざる関係とは?といった、日本人なら知っておきたい話題を掘り下げます。

伊勢神宮で個人的なお願いだけをするのはタブー!?

古来より「人生で一度はお伊勢参り」といわれている伊勢神宮。日本人にとって特別神聖な場所である伊勢神宮に、実はディープな秘密が隠されていることはあまり知られていません。昨年はおよそ873万人の参拝者が訪れたという伊勢神宮、これまで参拝したことのあるあなたも「良縁に恵まれますように!」「健康で過ごせますように!」といった個人的なお願いをしたのではないでしょうか。
実は...、伊勢神宮では個人的なお願い事だけではダメ!なんだそうです。
そこには、伊勢神宮と皇室との深い関わりが...。
本来、個人的なお願い事をする場所ではない「伊勢神宮」と「皇室」とはどのような関係で結ばれているのでしょうか。そんな、日本人なら知っておきたい伊勢神宮に隠されたたくさんの秘密について紐解いていきます。

旧皇族の竹田家に生まれ、作家として活躍中の竹田恒泰さん。明治天皇の玄孫である竹田さんが伊勢神宮にまつわる様々な謎について解説します。
そもそも、伊勢神宮の入口の看板には、祀られている御祭神は天照大御神と書いてあります。この天照大御神は、皇室の先祖の神様といわれています。
つまり...
「伊勢神宮は、天皇が天照大御神に国民の幸せを祈るお宮であるため、個人的なお願い事はあまりよろしくないのです」と竹田さん。
「伊勢神宮を一般人が参拝してはいけないの...?」と思われるかもしれませんが、個人的なお願いをする前に、日頃の感謝の気持ちをしっかりと天照大御神に伝えた後であれば個人的なお願いをしても問題ないそうです!

伊勢神宮内宮のお参りは宇治橋の前で一礼するところから始まります。内宮の神域を通って伊勢湾に注ぐ五十鈴川に架かっている宇治橋は、人と神を結ぶ架け橋として日常の世界から神聖な世界に繋がっているといわれているのです。
実は、この宇治橋を天皇陛下は車に乗って渡られるのです。ちなみに、ここを車で渡ることができるのは天皇陛下をはじめ皇族だけ。伊勢志摩サミットが2016年に開催された際、伊勢神宮に各国首脳が訪れましたが、オバマ大統領をはじめとする各国の要人も皆、宇治橋を歩いて渡っていました。そんなエピソードからも、伊勢神宮では「皇室ファースト」がしきたりとされていることが伺えます。

内宮に通じる順路の脇に、ほとんどの参拝者に気に止められず静かに佇んでいる松の木があります。一本だけ柵に覆われて大事に扱われているこの松の木は、明治24年、大正天皇が皇太子の時に植樹されたといわれているのですが、その側に説明書きは見当たりません。立て札があっても良さそうなんですが、なぜ何も書いていないのでしょうか...。
それは、伊勢神宮が他のお宮と違い、陛下が国民の幸せを願う場所であるため、一般に広く知らしめるようなことを重視していないという理由があったようなのです。

さらに進みますと、本殿参拝の前に手を清める手水舎があります。しかし、竹田さんは「実はこの先に本来手を洗う場所があります」と言って五十鈴川に向かいました。
「昔は参拝する上で、皆この中に入って全身水を浴びて禊をしていたんです。ただ、参拝者全員がそれをすると大混乱になるので、簡略化して一番汚れる手と口をゆすいで全身清めたことに代えさせていただきまして、現在一般的に知られている手水舍が作られました」と解説する竹田さんに、正しい身の清め方も教えてもらいました。
「一拝をして一拍手をしたら手をゆすぎます。そして、口に水を含んでゆすいで一拝一拍手です。」

内宮の正殿へと続く参道の中腹から、社殿の屋根にあしらわれた「菊の御紋」が見えます。伊勢神宮のあちこちに施されている「菊の御紋」は、花弁の枚数が16枚ある「十六弁菊花紋(じゅうろくべんきくかもん)」。これは天皇陛下を象徴する格式高い紋章。
「陛下のお宮だからこそ、この御紋があしらわれるわけです」と竹田さんが解説するように、この御紋は誰もが気軽に使えるわけではないことから、伊勢神宮と皇室の深いつながりが感じ取れるのです。

実はこの格式高い「十六弁菊花紋」が、私たちの身近なものに使われていることをご存知ですか?
それは...、パスポート。
「私たちが使っているパスポートは両殿下と皇太子殿下のみがお使いになれる御紋章があしらわれています。それを持って私たちも海外に行くのですから、日本人として責任がある行動をとって恥ずかしいことをしてはいけないということがお分かりいただけるのではないでしょうか」と皇室評論家の高清水有子さんは解説します。
国会議員がつけている議員バッジも「菊の御紋」を型取っているのですが、花弁を数えてみると16枚ではなく11枚。
これは、「天皇陛下に敬意を表すために、同じ枚数にしていない」ということなのだそうです。