京菓子司「金谷正廣」六代・金谷 亘 #234 2021年01月17日(日)放送

京都画壇の日本画をモチーフに和菓子を手掛ける金谷亘さん。京菓子司「金谷正廣」の六代目です。店の名物が真盛豆(しんせいまめ)。室町時代に考案され、上品な甘さと青のりの風味が溶け合う菓子です。
金谷さんは、京都の美大を卒業し、現代アートのマニアでもあります。根っからの美術好きが高じて、京都市京セラ美術館とのコラボにいたりました。
美術館では、所蔵する約3700点の名品を、四季に合わせて展示替えし、紹介しています。特に京都画壇の日本画が充実しており、毎回、注目の作品1点を取り上げ、コラボ和菓子を制作。春は丹羽阿樹子の「遠矢」、夏は上村松園の「待月」、秋は西山翠嶂の「広寒宮」。そして、冬は菊池契月の「南波照間」。金谷さんは初めて作品と対面し、違和感を覚えました。沖縄の島なのに、あるはずのない河が描かれている・・・実は、南波照間は伝説上の島。かつて琉球王国の圧政に苦しんだ八重山諸島・波照間島の人々が、命がけで渡ったという記録も残さています。
菊池契月が思い描いた南の楽園を、金谷さんはどんな和菓子に仕上げるのでしょうか?


【INFORMATION】
●京菓子司「金谷正廣」
京都市上京区吉野町712
℡075-441-6357 Fax075-441-2584
http://shinseimame.com/

●京都市京セラ美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
https://kyotocity-kyocera.museum
コレクションルーム 冬期 ~2021年3月14日 本館 南回廊1階

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