「一真工房」四代 着物作家・加藤洋平 #235 2021年01月24日(日)放送

京都市中京区壬生にある「一真工房」。150年以上の歴史を持つ着物工房の4代、着物作家の加藤洋平さんが今回の主人公です。

一真工房では「風彩染」というオリジナルの技法を用い、「風」をテーマに着物を作ります。「風彩染」の特徴の一つが多くの色を使い生地を染めること。
1枚の着物に対して多いときで180もの色を使うこともあります。もう一つの特徴が白色を使い、生地にぼかし染めを施すことです。
この白のぼかし染めにより、色同士がケンカせず全体に調和が生まれます。

そして、加藤さんは絵柄にストーリー性を持たせています。動物や建築物、おとぎ話といった様々なものをモチーフに独自のストーリーを考え、着物に描きます。
実は加藤さん、元々は漫画家志望で少年誌に自身の漫画を投稿し、賞金を獲得するほどでした。そのときの経験が現在の着物作家としての活動に結び付いています。

さらに、加藤さんはレースカーテンや日傘といった着物以外にも「風彩染」を使っています。どちらも「風」を描く風彩染が生きるものだと考え作りました。

「風彩染」の可能性を広げるべく新たな挑戦を続ける加藤さんは着物文化に新しい風を吹かせています。


【INFORMATION】
「一真工房」
〒604-8861 京都府京都市中京区壬生神明町1-197
電話:090-5132-6511
営業時間:10時~18時 年中無休
https://www.kazewosomeru.com

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