大東寝具工業株式会社 代表・大東利幸 #144 2019年03月24日(日)放送

伏見で寝具の製造・販売を行う大東寝具工業株式会社。代表の大東利幸さんは国内生産にこだわり、いまも寝具は昔ながらの手法で職人が1つずつ丁寧に仕上げています。出来上がったものは有名旅館へ納める一方で、自社生産を活かし、オーダーメイドの枕や布団も製造しています。大東寝具工業で布団と並び代々作られている製品が座布団です。平安時代の茵が起源といわれる座布団は寝具の1種であり、特に京都では「京座布団」と呼ばれる他地域にはない独自の特徴があります。

また、大東さんはアトピーに苦しむわが子のために肌さわりがいい生地を模索していました。そこで目を付けたのが綿のガーゼ(=綿紗)でした。綿は不純物を取り除く晒という工程が必要ですが、一般的には薬剤を使って40分ほどで終わる洋晒という方法を利用します。大東寝具では日本古来の製法・和晒(わざらし)という技法で綿の不純物を取り除いていきます。大東さんは和晒された綿のガーゼに初めて触れたとき今までにない柔らかさを感じたといいます。和晒を使い、夏は涼しく・冬は暖かい「京和晒綿紗」のパジャマを生み出しました。和室が減り、布団よりもベットを使うことが多くなった現代、大東さんが考える寝具の未来とは?

【INFORMATION】
大東寝具工業株式会社
〒612-8238 京都市伏見区横大路下三栖山殿66-2

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