大石天狗堂・前田直樹 #130 2018年12月09日(日)放送

今回の主人公は伏見区で200年以上かるたを作り続ける「大石天狗堂」の9代 前田直樹さんです。 競技かるたを題材にした青春コミック「ちはやふる」が大ヒットして以来、競技人口が爆発的に増加している競技かるたですが、「大石天狗堂」では全日本かるた協会の公式戦で使用される公認かるたを50年以上にわたり製造しています。 かるたは貴族文化と結びつき京都で発展してきましたが、現在では手作りでかるたを製造するのは、「大石天狗堂」を含めて京都で三軒だけになりました。

現代の人たちにもっとかるたの楽しさを知ってもらうにはどのようにすればいいのか、前田さんはずっと考えてきました。京都タワーに、大文字、五重の塔など、京都をモチーフにした姿を描いた「京都花札」のほか、「古事記」を題材にしたかるたなど、前田さんはより親しみやすい花札やかるたを制作しています。

知的な刺激と遊び心で日本人の生活に潤いをもたらす百人一首とかるた。前田さんは、小学校でも百人一首やかるたの歴史についての授業をするなど、子供たちに少しでも好きになってもらうための活動もしています。

【INFORMATION】
大石天狗堂
〒612-8082 京都市伏見区両替町2丁目350−1

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