唐紙師・嘉戸浩 #106 2018年06月17日(日)放送

唐紙とは、奈良時代に中国から伝わった装飾紙。平安時代に和歌を書く料紙として使われ、現代では襖や壁紙などのインテリアや文房具にも使われています。唐紙師・嘉戸浩さんは、独自の感性でこの唐紙の可能性を探っています。

嘉戸さんが唐紙の魅力に目覚めたのは、印刷にかかわるグラフィックデザインを学ぶためアメリカに留学していた時。その後、京都の老舗工房で修行し唐紙の技法を習得。2009年に独立し、西陣に「かみ添」をオープンしました。

古典的な紋様を学びながら新しい紋様の制作にも取り組んでいる嘉戸さんは、洗練されたグラフィックセンスと伝統技法で唐紙の新たな可能性に挑戦。
古いフランス製のグラスを元に版木をおこし、老舗扇子店と共同で唐紙の舞扇を制作したり、はきもの店や酒蔵、建築家やアーティストなど、様々なコラボレーションを通して唐紙の魅力を伝えてゆきます。

【INFORMATION】
かみ添
〒603-8223 京都市北区紫野東藤ノ森町11-1

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