京瓦鬼師・浅田晶久 #32 2016年12月04日(日)放送

和風建築に欠かせない瓦。その中でも品質、色、つやの点で京都で作られる「京瓦」は、国内でも最高級品として評価されてきました。
そんな京瓦の製造を京都市内で唯一、今も手作りで行っているのが、伏見区にある浅田製瓦工場三代目・京瓦鬼師・浅田晶久さん。

瓦職人になって45年の浅田さんは、一般的な屋根瓦も作る一方、得意とするのは獅子や狛犬をあしらった飾り瓦や鬼瓦。瓦職人の中でも、手作りでこれらを作る人たちのことを、その世界では「鬼師」と呼ぶそうです。
しかし和風建築の減少や、瓦の代りとなる屋根材の普及で、いま瓦業界は厳しい環境の中に立たされており、このままでは伝統ある日本瓦は衰退の一途を辿りかねません。
そんな中、浅田さんが目をつけたのが、インテリアとしての瓦。京町屋の屋根の上に置かれている守り神・"鍾馗さん"を手頃な大きさのインテリアに作り変えたものや、干支や家紋を施した小さな丸瓦などが、今人気を呼んでいます。
この道45年の浅田さんが、瓦の未来を探求し続けて活動する姿を紹介します。


【INFORMATION】
浅田製瓦工場
〒612-8338 京都府京都市伏見区舞台町5

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