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BLOG京ノ旅手帖
2021.05.18
「ふふ 京都」が南禅寺エリアにオープン!歴史と文化が息づくリゾート空間の全貌をご紹介
ふふ 京都の公式HPはこちらスモールラグジュアリーリゾート「ふふ」が京都に誕生「ふふ」は、世界に発信できる日本のリゾートを目指して展開するホテルです。2007年の熱海での開業を皮切りに、河口湖、奈良、日光に続々とオープン。その土地の魅力を活かしたリゾート空間を創造してきました。その人気ぶりは、昨今の状況にあっても、ほぼ満室だというほど。夫婦・カップルから子連れのファミリーまで、幅広い客層から絶大な支持を得ています。そんな「ふふ」が、国内5軒目、関西では2軒目として京都の地に開業。「古き良き京都の美意識と歴史文化を感じる空間」をコンセプトに、京都の歴史と文化が息づく南禅寺エリアに溶け込みます。歴史ある日本庭園と、京都の文化を感じる空間それでは早速、ホテルをご紹介していきます。門には趣のある表札。こちらは南禅寺のご住職の筆によるもので、すでにここから京都らしさが感じられますね。エントランスへと続く道はゆるやかにカーブしていて、少しでこぼことした石畳がリラックスを促し、訪れる人を非日常へと誘ってくれます。ホテルの中へ一歩足を踏み入れると、ゆったりとした時間が流れます。ロビーの大きな窓からは優しい光が差し込み、美しい日本庭園を望むことができます。「ふふ」は、その土地の魅力を活かした空間づくりを何よりも大切にしているので、ホテルの中で過ごしていても「京都を訪れている」という感覚を存分に味わうことができるようになっているそう。ホテルの周りに広がる庭園は、明治期にこの地に造られた庭を活用したもので、当時の庭園の特徴である沢飛びの石があり、南禅寺から繋がっている琵琶湖疎水が庭園内を流れています。新しいホテルなのに、ずっとここにあったかのような不思議な趣は、庭が持つ長い歴史によるものなのかも...。「八重一重(やえひとえ)」と名付けられた離れ(写真左)は、多目的に利用できるラウンジになっています。日本庭園を眺めながらのBARタイムを過ごしたり、茶道や華道の体験、芸妓さんや舞妓さんとのお座敷遊びといった、京都らしいアクティビティをオーダーすることもできます。日本庭園を眺めながら、炭火料理と京野菜に舌鼓続いては、レストランをチェックしてみましょう。宿泊者専用レストラン「庵都」では、新鮮な京野菜を取り入れた、オリジナリティあふれる日本料理が味わえます。「京都らしさを意識しつつも、遊び心と独自性を取り入れることを大切にしてレシピを考案しました」と料理長の上西康文さん。新鮮なお造りを手元に用意した炭火であぶる「炭遊び」や、京都の四季をイメージした彩り豊かな前菜など、五感で味わうことのできる逸品が揃います。日本庭園に面したカウンター席は開放感抜群。細い格子で間仕切りされた空間は、京都の細く長い路地を思わせます。ほかにもプライベート感のある個室やライブ感のあるカウンター席が用意されています。どの席も広々としていて、間仕切りがついているので安心して食事を楽しむことができそうですね。「庵都」では夕食と朝食が楽しめます。朝食の「福重膳」は、彩り豊かなお料理が詰まった4段のお重と京都の白みそをアレンジした「庵都汁」からなります。朝食はレストランでいただくか、お部屋でいただくかを選ぶことができるのもうれしいポイント。緑とあたたかい光に包まれた、全室檜風呂付きの客室お待ちかね、客室の様子を見ていきましょう。ふふ 京都には全部で40の客室が揃い、室料は8万円~15万円台が中心です。障子やあたたかみのある木の色味が印象的で、安心してくつろげる空間が広がります。また、職人の手仕事を感じさせる美しい小物や格子などが部屋を彩り、京都らしさを室内で存分に味わえます。ベッドは、シモンズと共同で開発した「スリープレジャー」というオリジナル。見ただけで飛び込みたくなるほどふかふかです。包み込まれるような感覚と程よい弾力で、信じられないほどぐっすりと眠れるそうですよ。そしてなんといっても、一番注目したいのは、全客室に備え付けられている檜風呂。客室側の障子を開けるとお風呂が見える構造には遊び心が感じられます。浴室の窓からは日本庭園や周辺の緑など、それぞれのお部屋ごとの景色を楽しむこともできますよ。檜風呂のお湯は、大阪にある天然の温泉から運ばれていて、実際に触ってみると、とろっとしていて、肌さわりがとてもなめらか...!また、浴室に入ると、檜のいい香りが広がります。お部屋で温泉が楽しめるなんてとっても贅沢。プライベートな空間で時間を忘れて温泉に浸かり、日ごろの疲れを癒したいですね。お部屋には、鉄瓶が備え付けられていて、お茶やコーヒーを淹れる際に利用できます。鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで優しく、甘い味わいになるのだそうです。お茶は、新芽の先端の若芽部分を使用したオリジナルの「芽茶」が用意されています。客室は6タイプあり、どの客室もしつらえが少しずつ違うので、何度訪れても新鮮に楽しめそうですね。プレシャススイート(左)は52平米の広々とした空間。ダブルベッドのあるスタイリッシュスイート(右)は45平米で、ひとり旅での利用もおすすめですよ。リピーターが絶えない秘密は、心のこもったおもてなし「ふふ」は、お客様の半数以上がリピーターだそうです。リピーターが絶えない理由は、スタッフのみなさんの素晴らしいおもてなしとホスピタリティにあります。笑顔で親切に接してくださるのはもちろんのこと、最大の特徴は一人ひとりのお客様に寄り添うための徹底した情報共有。どの「ふふ」に泊まっても情報が引き継がれるため、リピートすればするほど、自分に合ったオンリーワンのサービスを受けられるのだとか...!客室や廊下には一輪挿しの可愛らしいお花が生けられています。「京都の文化を体験してもらうためには、自分たち自身が京都の文化を熟知する必要がある」と、全スタッフが生け花を学ぶそうです。お客様に楽しんでいただくために勉強を惜しまない、おもてなし精神に感動させられます。ふふ 京都で、風情のある安らぎ時間を過ごしてみて今回は、南禅寺近くに新しく誕生したリゾートホテル「ふふ 京都」をクローズアップしました。檜風呂付きの客室や、風情のある日本庭園、京野菜が楽しめるレストラン、素晴らしいおもてなしなど、魅力たっぷりのリゾートホテルでした。是非滞在して、京都らしい風情とゆったりと流れる時間を体験してみてくださいね。■ふふ 京都京都市左京区南禅寺草川町41地下鉄東西線蹴上駅から徒歩8分0570-0117-22詳細・ご予約はこちらから
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2021.03.10
京都の春をホテルで満喫! ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC の春限定プラン
「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」って?京都の繁華街・四条河原町から徒歩3分ほどの場所にある「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」。旧小学校の建物を活用した、クラシカルな佇まいのホテルで、商業店舗や図書館が集まる複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」に併設しています。春限定の春爛漫BOX付きプランが登場こちらのホテルで、3月15日~4月28日限定で登場するのが「春爛漫BOX付きプラン」。お花見のおともにぴったりなお弁当「春爛漫BOX」が付く宿泊プランで、お花見やピクニックなどを楽しみながら、好きな場所でいただくことできるそうです。ホテルに滞在しながら、春のあたたかな陽気のなか屋外でお弁当を食べられるなんて、考えただけでわくわくしてきます。「春爛漫BOX」は、宿泊日の14~22時、翌日の7~10時の間なら好きなタイミングで受け取れるので、自由にプランニングできるというのもうれしいポイント。春爛漫BOXを受け取ったら、「立誠ひろば」へGO!「春爛漫BOX」は、客室や屋外など好きな場所でいただくことができるのですが、今回はホテル前に広がる「立誠ひろば」でピクニックをしながらいただくことにしました♪ホテルで春爛漫BOXを受け取ったら、さっそく立誠ひろばへ。人工芝が広がる立誠ひろばでは、靴を脱いでくつろぐ人がいたり、ごろんと寝転がっている人がいたり、みなさん思い思いの時間を過ごしています。暖かい日差しが降り注ぐなか、芝生に座ってお弁当を広げます。風がさわやかに吹き抜けて、とても気持ちがいいです♪ホテルがある高瀬川沿いには、たくさんの桜の木が植えられていて、春になると美しい花を咲かせます。なんと立誠ひろばは絶好の花見スポットでもあるんです。ホテルの目の前に芝生があって、そこからお花見までできちゃうなんて、とっても贅沢ですよね。可愛すぎる春爛漫BOXをオープン芝生に座ったところで、お待ちかねの「春爛漫BOX」を開けてみると...なかには、春らしいおかずがたっぷり詰め込まれています。色とりどりで可愛らしいお弁当は、眺めているだけで華やかな気持ちにしてくれます。食べるのがもったいないくらいです...!春の思い出に、たくさん写真におさめておきたいですね。上の段には、鰆の塩焼きや彩り豊かなサラダなど、春らしいおかずがたっぷり。屋外で楽しめるようにと、片手でつまんで楽しめるお料理が多いのもうれしいですね。春の定番デザートの三色団子や桜餅も入っています。下の段を見てみると...ころんとしたビジュアルの手毬寿司が可愛らしく並んでいます。サーモンやエビ、桜型に切り抜かれた野菜など、春らしいビジュアルのお寿司が揃います。上の段にはおかず、下の段には9つの手鞠鮨が入り、ボリュームも文句なし。空腹をしっかり満たしてくれそうです。また、一名様ずつBOXに分けられているので、感染症対策もばっちりですね。今年の春は是非「春爛漫BOX付きプラン」を利用して、贅沢なお花見を満喫してみてくださいね♪■春爛漫BOX付きプラン詳細、ご予約はこちらから宿泊客以外も大歓迎!春爛漫の贅沢ホテルランチ続いては、ホテル最上階のレストラン「Anchor Kyoto」で楽しめる、春限定のスペシャルランチメニューをご紹介。こちらのメニューは、宿泊者はもちろん、お食事だけ楽しみたいという人も利用できるので、週末のちょっとした贅沢としてもおすすめですよ。3月15日~4月28日限定でいただけるランチメニュー「さくらシェフズランチ」3,850円(税込)。メインのお料理に、前菜、スープ、バケット、デザートと食後の飲み物がついてくる大満足のコースです。メインは、魚料理か肉料理を選ぶことができますよ。東山を一望できる眺望抜群のレストラン「Anchor Kyoto」「Anchor Kyoto」では、大きな窓から東山ビューの絶景を眺めながらお食事が楽しめます。8階にあり、周辺にはあまり高い建物がないので、東山の山並みや、鴨川、南座などを見渡すことができるんです。テラス席もあるので、暖かくなってきたこの時期にはぴったり。桜の時期になれば、こちらのレストランからもホテル前に咲く桜を見ることができるかもしれませんね。春限定のランチメニューをいただきます今回は、ランチメニュー「さくらシェフズランチ」のお料理の中から、ライターが特に感動したお料理をピックアップしてご紹介しますね。一品目は、前菜の「サーモンとアスパラガスのテリーヌ ピンクドレッシング」。サーモンとアスパラガスをゼリー寄せにした彩り鮮やかなお料理です。ピンクとグリーンの色合いが綺麗で、春らしさを感じます。コースのお料理には、春の旬の食材がふんだんに使われていて、見た目にも春らしいピンクや緑の彩りが取り入れられています。視覚からも春らしさを感じられるのが素敵ですね♪次は、お肉を使用したメイン料理の「リブアイロールのタリアータ」。牛ロース肉をグリルで香ばしく焼き上げてカットした一品です。厚みのあるしっかりとした味わいのお肉と、マスタードと新玉ねぎが香るさっぱりとしたソースが相性抜群!ジューシーな牛肉がとても贅沢な味わいで、大満足の逸品でした。牛肉のサイドには、国産の筍が添えられています。「さくらシェフズランチ」は京都限定のランチメニューなので、お料理の随所に京都らしさが取り入れられているそうですよ。■「Anchor Kyoto」「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」8階営業時間:朝食6:30~10:30、ランチ11:30~14:00、カフェ14:00~17:00、ディナー17:00~23:00お問い合わせ:075-256-8955(代表)「リトリートルーム」で先斗町の舞妓さんを招いたイベントを開催春ならではのイベントもすこしご紹介。ホテルには、和室の大広間「リトリートルーム」があります。60畳もの広さがあるこのお部屋は、かつて小学校だった時代に、道徳や礼儀作法を学ぶ「自彊(じきょう)室」として使われていたのだとか。宿泊客は自由にこの中に入って、のんびりくつろぐことができます。そんな歴史が詰まったこの部屋で、3月27日(土)に先斗町の舞妓さんによる舞とお茶会を鑑賞できるイベントが開催されるそうです。先斗町の舞妓さんがイベント参加者のためだけにお茶を点ててくれるなんて、とても貴重なチャンスです。京都ならではの伝統的な体験ができそうなので、是非とも参加してみたいですね。先斗町の舞妓体験日程:2021年3月27日(土)時間:14:00~16:30詳細、ご予約はこちらからお花見をさらに盛り上げるテイクアウトはいかが?ホテルに併設する商業施設には、個性的なスイーツやドリンクのお店が充実していて、どれもテイクアウトもOK。今回は、暖かくなってきたこの季節に、立誠ひろばでのんびり楽しみたいテイクアウトメニューをご紹介します。京都初!「マンハッタンロールアイスクリーム」の新感覚アイス「マンハッタンロールアイスクリーム」は、東京・原宿発のロールアイスを味わえるお店です。今回おじゃました立誠ガーデンヒューリック店は、京都初進出の店舗。「ロールアイス」というのは、くるくるっと巻かれたロール状のアイス。SNSでも話題の人気スイーツに、興味津々です。ロールアイスは、オーダーを受けてから目の前で作られます。-20度以下の冷たいプレートの上にアイスの元となる液体を流し入れると、みるみるうちに凍っていきます。そして、それを均等に平らに伸ばして...。最後には、熟練の店員さんの手によって、器用にくるくるとロール状に巻かれ、あっという間に完成です。その様子はまるでエンターテイメントのようで、作られている様子を見ているだけでも楽しいですよ。今回選んだのは、京都限定の「宇治抹茶ティラミス」1,000円。くるくると巻かれたアイスの上に、特製のマスカルポーネチーズクリームがたっぷりとかかっています。アイスにもクリームにも、京都らしい宇治抹茶パウダーが使用されています。また、アイスが入っているオリジナルのキュートな升にも注目。ついつい写真をたくさん撮りたくなるような可愛らしさです。早速食べてみると...アイスは、なめらかで濃厚なのに甘すぎず、マスカルポーネチーズとも相性抜群。宇治抹茶の香りも濃厚で、ボリューム満点ですがペロリと食べきってしまいました。■マンハッタンロールアイスクリーム 立誠ガーデンヒューリック京都店営業時間:11:00~21:00(詳しくは公式HPを要確認)公式HP: https://manhattan-roll.com/※価格はすべて税込み表記 シュワっと爽快!「レモネード バイ レモニカ」のレモネード次に向かったのは、黒をベースとしたシックな外観に、可愛らしいレモンのイラストが目を引く「レモネード バイ レモニカ」。こちらは金沢発のレモネード専門店で、京都初進出となる店舗だそう。実は近年、タピオカの次に流行るドリンクとして、レモネードが若者の間で注目を集めているそうですよ。メニューは、定番のオリジナルレモネードを始め、季節のフルーツを使用したものや、フローズンレモネードなど、約20種類ものレモネードが常にラインナップ。レモネードは、オーダーが入ってから1つ1つ作られます。甘さや炭酸の有無をカスタムでオーダーできるのもうれしいポイント。また、酸っぱいのが好きな人は搾りたてのフレッシュレモン果汁も追加できますよ。今回オーダーしたのは、サンサンレモネード620円。レモン1.5個分もの果汁が入った、甘さ控えめのレモネードです。半分にカットされたフレッシュレモンが上に3つもトッピングされていて、見た目もインパクト大。実際に飲んでみると...シュワっとした爽快感とともに、レモン本来の甘酸っぱさが口の中に広がります! 甘さは控えめで、レモン好きにはたまないお味。暖かかくなってきたこの季節に、冷たいドリンクでさっぱりしたいときにぴったりですね♪■レモネード バイ レモニカ 立誠ガーデンヒューリック京都店営業時間:11:00~20:00お問合せ: 075-754-8779※価格はすべて税込み表記今年の春は「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で過ごそう「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の春限定宿泊プランとレストランフェアを実際に体験してきた様子をお届けしました。さらに、ピクニックを彩ってくれる「立誠ガーデン ヒューリック京都」のテイクアウトスイーツも紹介しました。今年の春は、ぜひ「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で春を満喫してくださいね。■ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC京都市中京区蛸薬師河原町東入備前島町310-2075-256-8955宿泊情報の詳細・ご予約はこちらからこちらもおすすめ! 関連記事「立誠ガーデン ヒューリック京都」の概要と誕生の経緯についてはこちらザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC と京都知新アーティストとのコラボレーションについてはこちらザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC 宿泊者だけが自由に使える、ラグジュアリーな空間についてのご紹介はこちら
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2021.01.14
あたたかな炎に心安らぐひととき... ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC でホテルおこもり時間を満喫
「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」って?元小学校を再生したホテル「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」。京都の繁華街・四条河原町から徒歩3分ほどのところにある複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」に併設しています。宿泊者だけが使えるLounge & Patio今回注目したいのが、新築棟(Main棟)の3階にあるLounge & Patio。宿泊者だけが自由に使える、ラグジュアリーな空間です。屋外のPatioでは、一年を通して夜になるとファイヤーピットに火が灯されます。パチパチと心地よい音を立てて燃える火が気持ちを落ち着かせてくれ、とっても癒される...。動画:音を立てて燃える火が気持ちを落ち着かせてくれるファイヤーピットで燃える薪、実は京都の山で育ったナラの木なんです。いくつか種類のある薪の中でも、京都産のナラは火を灯したときの音が良いのだとか。こんなところでも京都を体感できるなんて...細かなところにもこだわりが感じられます。時間に追われる日常の中で、こんなにゆったり過ごす時間ってなかなかないかも。心が一気に穏やかになり、ぼーっと過ごす時間の大切さを感じました。ちょっと体が冷えてしまった...そんな時は屋内のLoungeに戻ってドリンクを楽しみましょう。嬉しいのが、ハウスワインやコーヒー、ソフトドリンクなどのドリンクがフリーだということ! 手軽につまめるスナックもフリーで提供されていて、至れり尽くせりです。ドリンク・フードともに有料のメニューもありますよ。動画:赤ワインで体をあたためてファイヤーピットが恋しくなったら、ドリンクをもって出てもOKです。冬の京都はよく冷えますが、火に手を近づけるとぽかぽかと暖かく、さらに幸福感が増します。フリーの赤ワインで体をあたためながら過ごしてみてください。壁際にはブックディレクターの幅允孝(はば よしたか)さんセレクトの本が並び、Loungeで過ごす時間をより上質なものにしてくれます。「旅の醍醐味」や「心地よい一日」などをテーマに、京都の伝統工芸に関するものや京都にゆかりのある小説なども並んでいました。もっと本を楽しみたいという方には、立誠ガーデン ヒューリック京都内にある『立誠図書館』で本を借りてくるのもおすすめ。通常であれば、手続きをして会員カードを作って...というプロセスが必要になり、貸出は有料ですが、宿泊者にはこれが不要です。フロントに申し出てお願いすると、貸出の手はずを整えてくれるのだとか! 図書館は「京都歩きの本棚」「食べる本棚」「立誠小学校DNAの本棚」「世界の入り口となる本棚」「アートの本棚」などのテーマから成っていて、小説はもちろん、写真集や絵本、新聞などもあります。どれを読もうか迷ってしまいますね。 数日間続けて宿泊をして、図書館で借りた本を読みふける...なんて過ごし方もすてき。■立誠図書館開館時間:11:00~17:00(月曜休館)お問合せ:075-585-5561 / info@bunmachi.org老舗の京料理が味わえるプランがお目見え「せっかく京都に来たのだから、京料理が食べてみたい!」そんな方も多いのでは? 言わずと知れた京料理の名店・たん熊北店の味わえるプランが登場しました。その時々の旬の食材を使うため、提供されるメニューは季節や時期によって変わります。店に足を運ばなくても、ホテルのレストランでいただけるというところも特別感満載ですよね。朝食は、ホテル自慢のエッグベネディクトかフレンチトースト、限定30食の和食膳から選べます。このプランでセレクトできるのは、前回の記事内で取り上げた「Classy」か既存棟(Schoolhouse棟)にある「Grace」。写真は「Grace」のコーナーワイドツインです。ベッドのほか大きなソファもあり、広々!元立誠小学校の校舎をいかした建築だけあって、天井が高いのもポイントです。窓にも小学校時代の意匠が残っていて、なんだかノスタルジックな気持ちに。窓の外には、正面玄関や高瀬川が見えます。■ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC京都市中京区蛸薬師河原町東入備前島町310-2075-256-8955宿泊情報の詳細・ご予約はこちらからおこもり時間を彩る香りグッズ『cotoiro』1階の飲食店&物販でグッズやドリンクをプラスして、ホテルでの時間をより満足度の高いものにしちゃいましょう。立誠ガーデン ヒューリック京都内で唯一雑貨を専門に扱う『cotoiro』は、京都発の香りメーカーであるアート・ラボが手掛ける、香りや京都の手仕事をテーマとしたショップ。店に足を踏み入れた途端、良い香りがふわりと体を包みます。ホテルで和やかな時間を過ごしたいなら、お香1000円~はいかが? 『cotoiro』の商品は京都の情景を色や香り、形で表現しているのだそうで「先斗町の雪」や「高瀬川の柳」など、ネーミングもとってもおしゃれ。2月には、新たな香りが6種登場予定です。デザイン性の高いお香立て1200円~もかなりの人気商品!お香立てとは別で、お香立てを置くトレーもあり、自由にカスタムを楽しめます。ディフューザー2500円~もおすすめアイテムのひとつ。やわらかなカラーのグラデーションが印象的なデザインもすてきで、インテリアとしても部屋を彩ってくれそうです。香りアイテムの他、京都に関するセレクトアイテムも多彩に展開しているので、自分へのおみやげにはもちろん、贈り物にも最適なグッズが見つかるはずです。■cotoiro営業時間:11:00~20:00(1月以降、当面の間19時閉店)お問合せ:075-223-5012※価格はすべて税抜表記全国からコーヒー好きが集まる『TRAVELING COFFEE』「常に新しいものを提供したい」という店主のポリシーのもと、季節やタイミングによってラインナップが変わる『TRAVELING COFFEE』。珍しい豆の取り扱いも多いことから、日本全国からコーヒー好きが集います。京都府内のロースターで焙煎される豆は南米産が中心。シングルオリジンはなんと常時5~6種ほど並び、深煎り浅煎りとさまざまな味わいが揃います。オーダーを受けてから一杯一杯丁寧に淹れるコーヒーは非常に香り高く、豆ごとに違う味わいを堪能できるはず。豆に合った温度や水量を細かく計算して開発された黄金バランスのレシピで淹れるので、質の高い一杯を提供することが可能なのだとか。今回いただいたのはスペシャルティーブレンド500円。中南米の豆3種をブレンドし、四条烏丸にあるコーヒースタンド・COFFEE BASE KANONDOさんで焙煎されたオリジナルのものです。さわやかな苦みのなかに、どことなくフルーティーで果実っぽい香りがあり、なんとものみやすい一杯! カチ割り氷を使うアイスコーヒーもおすすめで、店主の牧野さんいわく「メニューの中でも1、2を争うおいしさ」なのだとか。ホテルの中はぽかぽかなので、アイスコーヒーでおこもりを楽しむのも良いかもしれませんね。■TRAVELING COFFEE営業時間:11:00~17:00お問い合わせ:075-585-5561※価格は税込表記こんな時期だからこそ、ホテル時間を楽しもういつもの1日を特別なものにしてくれるホテルでの時間。街歩きも楽しいけれど、たまにはホテルでゆっくり過ごしてみては?こちらもおすすめ! 関連記事「立誠ガーデン ヒューリック京都」の概要と誕生の経緯についてはこちらザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC と京都知新アーティストとのコラボレーションについてはこちら
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2020.12.04
12月だけの特別プランが登場! 聖なる夜を「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で
「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」でゆったり過ごす"ご褒美休日"はこちら「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」って?「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」は、京都随一の繁華街・四条河原町から徒歩5分ほどの場所にある、元小学校をリノベーションしたホテル。カフェやレストランが8店舗入る複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」内にあります。おもてなしの質の高さや、眺望のすばらしさなど、京都に初めて来る人も複数回来ている人も、京都の魅力を堪能できること間違いなしのホテルです。そんな「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」では、11・12月だけの限定プランを販売中。前回は「インルームダイニングプラン」をご紹介しましたが、今回はクリスマス限定のディナーメニューをご紹介。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の公式HPはこちら東山を一望するホテル最上階のレストラン「Anchor Kyoto」ディナーがいただけるのは、「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」内8階にあるレストラン「Anchor Kyoto(アンカーキョウト)」。朝食からランチ、カフェ、ディナーまで、オールデイ楽しめるビストロレストランです。レストランに入ってまず驚くのが、窓いっぱいに広がる東山ビュー!磨きあげられたガラスの向こうに、清水寺や銀閣寺、知恩院を擁する東山三十六峰が広がり「ここはテラス?!」と錯覚するほどの景色です。取材に行った11月末ごろは、山々がところどころ紅葉していて、季節感も感じられました。昼間はもちろん、夜の雰囲気もすてきですよ。これだけでもかなりの特別感...ですが、お楽しみはこれから。ひと足お先に!クリスマスディナーをいただく「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」が提案するクリスマスディナーは、クリスマスコースA (1万2000円・税込)とクリスマスコースB( 1万5000円・税込)の2種類。内容は少し異なりますが、前菜、メイン、デザート、コーヒー...と、共通で計10品がサーブされます。「地産地消」をキーワードに、できるかぎり京都府下や近畿近郊の新鮮な素材を使用しているという2コースは、東京にも3店舗あるザ・ゲートホテルでは提供されないスペシャルなクリスマスメニューなのだとか!「こだわりは、地域ごとにおいしいと思う素材を使うこと」と話すのは、メニューを考案した「Anchor Kyoto」の内山照彦(うちやまてるひこ)シェフ。なかでも、野菜は京野菜を使うことを心がけたそうです。堀川ごぼうや聖護院大根など、京都の地で育った伝統的な京野菜はあっさりとした味のものが多く、和食に使われることが多いのだとか。それをフレンチ風にアレンジしながら、素材の良さを生かすメニューに仕上げたそうです。その結果、香りが特徴の堀川ごぼうは「鱈白子のムニエルとロワイヤル堀川ごぼうのピューレ」に、聖護院大根は「淡路島3年トラフグのコンフィーと聖護院かぶ」に変身。希少価値が高く、普段はなかなか食べられない京野菜のおいしさを堪能できるクリスマスディナー、旅行者だけでなく、地元の人にもおすすめです。ここからはコース10品の中から、ライターが特に感動したメニューをピックアップして詳しくご紹介!まずは「ズワイガニと帆立ゴルゴンゾーラチーズのコンポジションサラダ」です。「地域ごとの素材を使う」ほかに、内山シェフのもうひとつのこだわりは「おいしく見えるように料理を仕上げること」。その言葉通り、サーブされた瞬間に「きれい~!」と声が漏れました。上にあしらわれているのは、エディブルフラワー(食用花)。可憐な印象そのままに、味わいも繊細です。ズワイガニや帆立の豊かな海鮮の香りにゴルゴンゾーラチーズの深みが合わさり、さらにはくるみの香ばしさとカリッとした食感がアクセントになっています。シンプルな調理法で素材の味をいかしたものだからこそ、作り手の技を感じますね。次に「淡路島3年トラフグのコンフィーと聖護院かぶ」。なかなかお目にかかれないという珍しい食材・3年トラフグの上品な味わいを、聖護院かぶのやさしい甘みが引き立てています。京野菜の中でも知名度が高く、今が旬の聖護院かぶを、こんなに贅沢に味わえるなんて!そんな贅沢感に、心も体も満たされる一皿でした。料理が盛られた器もすてき...!なんでも、内山シェフがその日の気分で料理が一番引き立つお皿をチョイスしているのだとか。料理はもちろん、お皿にも注目してみてくださいね。メインの「京都産黒毛和牛グリルにバニラ風味安納芋コンフィー」のおいしさは言わずもがな。驚くほどにやわらかい京都産の黒毛和牛は、時間がたってもその食感が楽しめて、感動!バニラがふんわりと香る安納芋のコンフィーと合わせて食べると、また違ったやさしい味わいになります。安納芋のすこしねっとりとした食感も、ソースのように肉と合わさって、より旨みを引き立てていました。料理のおいしさや美しさはもちろん、スタッフの丁寧なおもてなしも大きな魅力。料理を待っている間には眺望を楽しみ、にこやかで細やかなサービスに癒され、シェフこだわりの料理を堪能する...。1年に一度は、こんなに贅沢する瞬間があってもいいはず! みなさんもクリスマスは「Anchor Kyoto」ですてきな夜を過ごしませんか?■「Anchor Kyoto」「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」8階営業時間:朝食6:30~10:30、ランチ11:30~14:00、カフェ14:00~17:00、ディナー17:00~23:00お問い合わせ:075-256-8955(代表)★クリスマスディナーコース2020期間:12月23日(水)~26日(土)時間:第1部 17:00又は17:30~ 第2部 20:00~ ※2部制※メニューは予告なく変更となる場合がございます。詳細・ご予約はこちらから東山ビュープランでホテル時間もすてきにクリスマスディナーとともに、充実したホテル時間を演出してくれる部屋も多彩にラインナップ。好評を博している「東山ビュー確約プラン」は、レストランやロビーから見えた東山の眺望を、ホテルの自室から楽しめるプランです。写真左は各フロアに一室だけある「Scenic」。京都の町を東と南の2方向から見ることができます。写真右の「Classy」も人気。広々としたベッドがリッチな気分にさせてくれますよ。上質なアメニティにも注目「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で注目したいのがアメニティのこだわりぶり。写真左のナイトウェアはブランド共通のオリジナルのものです。ダブルガーゼのやわらかな触り心地を感じてもらうため、のりなしでふんわりとおいてあるのがこだわりなのだとか。やさしい手触りに魅了され、購入して帰る人も多いそうです。シャンプーやコンディショナー、ボディソープも、ナチュラルコスメブランド・ゼミドとコラボレーションしたオリジナルのもの。すべてダージリンの香で統一されていて、印象に残る穏やかな香りです。ハンドクリームなども置いてあり、至れり尽くせりですよ。■ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC 京都市中京区蛸薬師河原町東入備前島町310-2075-256-8955情報の詳細・ご予約はこちらからリラックスタイムのおともに、すてきなドリンクを!「春水堂 京都木屋町店」ホテルでの時間を楽しんだら、1階の飲食店&物販に行ってみるのもおすすめ。タピオカミルクティー発祥のお店ともいわれる「春水堂 京都木屋町店」では、冬季限定でタピオカティラミスミルクティー650円が味わえます。暖かいタピオカのドリンクってなんだか新鮮ですよね!紅茶ベースにイチゴの果肉が入り、濃厚で冬らしい味わい。店舗スタッフさんたちの間では「飲む洋菓子」 ともいわれるほど、満足度の高いメニューです。年間を通して評判の豆花(トウファ)500円~は、豆乳を使用したヘルシーな台湾スイーツ。タピオカやフルーツを自由にトッピングすることができるので、自分好みに仕上げることができます。写真はタピオカ、マンゴー、イチゴ、小豆をのせた、一番人気の組み合わせ。素材本来の味わいやもちっとした食感をいかすため、タピオカは無添加かつ小粒にしているそう。小腹が空いたときにもおすすめです。「春水堂 京都木屋町店」は、全メニューテイクアウトOKなので、ホテルの部屋で楽しむのもおすすめですが、店内も広々としてすてき!窓際のソファー席でゆったりと過ごすのも良いですね。■春水堂 京都木屋町営業時間:11:00〜21:00お問い合わせ:075-754-8266※価格はすべて税抜表記バーカウンターでノンアルコールカクテルを楽しむ「AMACO CAFE」京都の漬物の代表格「西利」の新業態「AMACO CAFE」は、「発酵をちょっとお洒落に楽しめるカフェ&バー」がコンセプト。店内にはバーカウンターがあり、バーとしてもカフェとしても、そして、ランチメニューなどもあるのでレストランとしても使えます。おすすめは、アマコウカクテル&モクテル。米と麹で作った甘麹をさらにラブレ乳酸菌で発酵させた「乳酸発酵甘麹AMACO」をブレンドした、身体にやさしいオリジナルドリンクです。京都の有名バー・K6のバーテンダーの西田稔氏が監修しており、そのおいしさもお墨付き!特におすすめなのが、清涼感を感じる味わいのモクテル・モヒート1000円です。ノンアルコールなので、昼から飲みたいけど、少し罪悪感を感じる...という人からも人気を集めているのだとか。発酵をテーマとしたおつまみも揃っているので、サク飲みにもおすすめ。冬季限定で発売しているAMACO SWEETS CHOCOLATE(ホワイト・ラズベリー・アソート)1200円やAMACO SWEETS CHOCOLATE WITH MONAKA1200円はおみやげにおすすめ。こちらにもAMACOが使われています。体にやさしくておいしくて、健康を気にする方にもおすすめのスイーツです。発酵の様子を花にみたてたかわいいパッケージが手みやげにも最適!ホテルのお部屋で楽しんでくださいね。■AMACO CAFE営業時間:10:00〜21:00お問い合わせ:075-746-3123※価格はすべて税抜表記クリスマスは「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で年に一度の特別な日・クリスマス。家族や大切なあの人と、充実した時間を過ごすなら、ぜひ「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で。おもてなしの心を感じながら、特別な時間を過ごしましょう。こちらもおすすめ! 関連記事「立誠ガーデン ヒューリック京都」の概要と誕生の経緯についてはこちらザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC と京都知新アーティストとのコラボレーションについてはこちら
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2020.11.17
「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」でゆったり過ごす"ご褒美休日"
自然や街の歴史と共存するホテル「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」は、木屋町通沿いにある小学校の跡地を再生・活用したホテル。2020年7月にオープンした複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」内にあります。眺望抜群のロビーやテラスなどがあり、京都の街の雰囲気を存分に感じられる上質な空間が魅力です。丁寧な接客や、ロビーに漂うやさしいアロマの香りなど、日々の疲れを癒してくれる要素が満載。忙しい日常を忘れ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の公式HPはこちら11・12月限定のスペシャルプラン「インルームダイニングプラン」そんな「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」に、スペシャルプラン「インルームダイニングプラン」が登場。11月と12月限定で、ココットに盛り付けられた軽食をソムリエが厳選したシャンパンとともに部屋で楽しめるプランです。自分の部屋でホテル特製のメニューがいただけるなんて、とってもリッチですよね!さらにうれしいことに、すべてのプランがGoToトラベルキャンペーンの対象。いつもよりもお得に、ご褒美休日を過ごせちゃうんです。いざ、ホテルに潜入!「京都市立立誠小学校」の看板が掲げられた入り口から、「立誠ガーデン ヒューリック京都」へ。飲食店や雑貨店が並ぶ通路を進むと、「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」のエントランスが見えてきました。このエントランス前の空間はもともとあった立誠小学校と新築棟とを結んでおり、新旧の建物の融合を間近に感じることができます。どこか懐かしさを感じる窓の雰囲気や、実際に立誠小学校で使われていたというピアノなど、日常から切り離されたような、ゆったりとした雰囲気はここから始まります。チェックインのために8階へ。エレベーターを降りると、東山のパノラマビューがお出迎え!旅の疲れも吹き飛びそうなほど、壮大な眺め...景色を楽しみたくて、思わず座ってしまいました。落ち着いていながらも開放的なデザインのロビーで、しばし休憩です。チェックインを済ませて、客室へ。小学校の意匠を残す既存棟(Schoolhouse棟)と新しく建てられた新築棟(Main棟)には、全部で11タイプの客室があります。今回潜入したのは、新築棟(Main棟)内にある「Classy」のツイン。広さ38㎡の洗練されたデザインの客室からは、東山の山並や鴨川、京都の街が一望できます。昼間には、人で賑わう京都の街が眺められますが、夜にはしっとりとした落ち着きのある風景が楽しめます。「おすすめは満月の夜。大きな月がのぼっていく様子は格別に美しいんです」と、総支配人の善方さん。夜の東山ビューを狙って来るのも、風情があって良さそうですね。客室のベッドは、英国王室御用達の名誉を受けたスランバーランドのホテルオリジナルマットレスを使用。体が包み込まれるようなやわらかな寝心地で、宿泊者に大好評なのだとか。ナイトウェアは、上下セパレートで着心地の良い二重ガーゼ。昼は京都観光を楽しみ、夜はぐっすり眠って、日頃の疲れをしっかり癒せそうです。11月限定プラン特別メニュー「サンクスギビングBOX」とシャンパンが客室に運ばれてきました。ココットに詰められた彩り豊かな料理は、見た目もかわいい!カラフルで、ついつい写真に収めたくなります。アメリカのサンクスギビングの風習にちなんで、七面鳥が使われたアペタイザー風のメニューは、シャンパンに合うことを念頭に作られたものだそう。おかず系からデザート系までそろっており、ラスクやナッツなども付いてくるので、小腹が空いているときにもぴったりです。14~22時までの間であれば、何時に頼んでもいいという自由度の高さも人気の秘密。部屋でゆったりとくつろぎながら、好きな時間にいただくことができます。誕生日や記念日はもちろん、なんでもない日の自分へのご褒美としてもすてき!11月限定プランでセレクトできる別部屋も特別に見せていただきました。「Essential」は大半が棟の西側にありますが、数部屋は東側にあり、東山ビューが楽しめます。レア度が高いので、空いていたらラッキー!ぜひ予約してみてください。朝食は、8階にある眺望抜群のレストラン「Anchor Kyoto」で。エッグベネディクト、フレンチトースト、和食膳の3種類から選ぶことができます。オープンエアのテラス席で食べる朝食は格別です。このレストランは、宿泊者以外も利用することができるので、地元の人にも人気を集めているのだとか。ホテルの館内は、感染症予防対策もばっちり。検温やマスク着用、こまめな換気はもちろんのこと、全客室にアルコールスプレーが完備され、窓を開けて換気も可能です。紙類はすべて撤去され、QRコードを読み取って閲覧できる工夫も。安心してホテルおこもり時間を楽しめそうです。■ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC京都市中京区蛸薬師河原町東入備前島町310-2075-256-895詳細・ご予約はこちらから「立誠ガーデンヒューリック京都」内のお店を探検!ホテルから出て、「立誠ガーデンヒューリック京都」内を探検です!施設内には、飲食店やカフェ、クラフトショップなど、個性と魅力にあふれた8店舗が出店しています。「ブルーボトルコーヒー」でこだわりコーヒーとお漬物サンドイッチをまず訪れたのは、「ブルーボトルコーヒー京都木屋町カフェ」。白と緑を基調とした明るい雰囲気です。元小学校である建物の個性をいかして、黒板や鉛筆など「学校にまつわる様々な緑色」がコンセプトになっています京都木屋町カフェ限定のお漬物サンドイッチ700円とドリップコーヒーのブレンド450円を注文。京都の老舗漬物店「京つけもの西利」のお漬物と、京都・二条小川「Kurs」のパンを使用したサンドイッチは、ここでしか味わえない人気メニューです。今回いただいたのは卵サラダを使ったものと、キャロットラペと生姜の奈良漬がサンドされたもの。ラペや奈良漬のしゃきしゃきとした食感と、しっとりとしたパンの絶妙な組み合わせが味わえます。丁寧にハンドドリップした熱々のコーヒーとぴったり。京都限定メニューとして、抹茶テリーヌや、店内で食べられる羊羹もおすすめです。ブルーボトルエコカップ1,800円や、オリジナルストロー1,200円など、店内で販売されているかわいいデザインのグッズはお土産としてもぴったりですね。■ブルーボトルコーヒー京都木屋町カフェ営業時間:8:00〜21:00お問い合わせ:075-741-7726※価格は全て税抜表記こだわりのビールと京都産食材を使用した料理を愉しめる「マスターズドリームハウス」次に訪れたのは、ビアダイニング「マスターズドリームハウス京都」。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」などのビールを相性抜群の料理とともに楽しめるビールハウスで、日本に3店舗しかないレアな店舗なのだとか。広々としていて、カジュアルで親しみやすい中にも、上品さを感じる空間。ひとりで飲みたいときにも、賑やかにワイワイと乾杯したいときにもぴったりです。ビールを注いでくれる店員さんは、研修を受けて試験に合格した「ビール注ぎのプロ」だけ!6種類のザ・プレミアム・モルツから好きな1杯をセレクト。京都の食材や和ハーブなどを織り交ぜた料理の数々とともにいただけます。今回オーダーしたのは、ザ・プレミアム・モルツ580円と、万願寺唐辛子としらすのピッツァ 山葵マヨネーズソース980円。ネギやシラスがたっぷり乗った、パリパリ生地のピザとともに、ビールがグイグイ進みます。お昼から営業しているので、昼間から乾杯できるところも嬉しいポイント!■マスターズドリームハウス京都営業時間:11:00~23:00お問い合わせ:050-5597-9480※価格は全て税抜表記頑張った自分に、週末のご褒美を「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」に潜入し、11月限定「サンクスギビングBOX」付宿泊プランを体験してみました。カップルや夫婦の記念日として、友人同士での思い出として、一人旅で自分へのご褒美として。いろんな過ごし方ができる場所です。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の11・12月限定プランで、ぜひ贅沢な休日を送ってみてくださいね。こちらもおすすめ! 関連記事「立誠ガーデン ヒューリック京都」の概要と誕生の経緯についてはこちらザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC と京都知新アーティストとのコラボレーションについてはこちら
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2020.10.14
多くの画家を魅了した舞妓の絵画がずらり!知られざる舞妓の歴史もたどる展覧会
撮影:京都文化博物館 今や京都のシンボルとも言える「舞妓」。美しく、麗しい舞妓さんの姿は、思わず足を止めて写真に収めたくなるほどです。舞妓は多くの画家たちをも魅了し、描く対象とされてきました。その数々の絵画とともに舞妓の歴史をたどる展覧会「特別展『舞妓モダン』」が現在、京都文化博物館で開催中です。「舞妓」のはじまり竹内栖鳳《アレ夕立に》、明治42年、髙島屋史料館【11月3日~29日展示】 みなさんは、「舞妓」がどんな人を指すかご存じですか。「芸妓」や、「芸者」という名前もよく聞きますね。 舞妓とは、主にお酒の席で舞いをつとめる少女のことを指します。江戸時代に八坂神社の前にある茶屋の茶汲み女が歌舞伎芝居の芸をまね、八坂神社に参拝する旦那衆に見せたのが起こりといいます。現在の祇園に代表される舞妓の姿は、「われしのぶ」という髪型に長い振袖、だらり結びの帯におこぼ(下駄)を履くのが特徴ですが、これはかつての京都の商家の娘の身なりだったそうです。 なお、舞妓が数年間の修業を積み、お座敷での振る舞いなどを認められると「芸者」となり、特に関西では「芸妓」と呼ばれます。江戸時代に描かれた美人図。舞妓と思われる作品もあるが、特定は難しいという。 江戸初期に誕生したとみられる舞妓ですが、当時描かれた絵画では芸妓と舞妓の区別も曖昧で、その身なりも現在とは違うようです。「都をどり」がきっかけ森寛斎《都をどり初演図》、明治5年、松八重第1回都をどりの様子が描かれている。幸野楳嶺が描表装し、岸竹堂が蝶を描き添えた。表具にも注目したい貴重な合作。 舞妓が広く知られるきっかけとなったのが、明治5年に始まった都をどりでした。 以降、黒田清輝、竹内栖鳳が舞妓を描いた作品を発表すると、大正期にかけて舞妓が盛んに描かれるようになり、伝統・観光都市である京都を象徴する存在として定着していきます。黒田清輝《舞妓》(重要文化財)、明治26年、東京国立博物館Image:TNM Image Archives【11月17日~29日展示】当時、美術界をけん引していた黒田清輝や竹内栖鳳が舞妓を描いたことで話題となった。見渡す限り舞妓の絵! 会場には画家が捉えた、さまざまな舞妓の絵画作品など約130点が並びます。 その描き方はまさに十人十色。作品にまつわるエピソード1つを取ってみても、とにかく舞妓に魅了されたのだということが伝わってきます。 日本画、洋画、画集、スケッチ、本の装丁など、描かれ方は実にさまざま。長田幹彦(竹久夢二装丁)《祇園囃子(新小説社)》、昭和9年、京都国立近代美術館人気の画家、竹久夢二の絵が小説の表紙となったことで、舞妓の名やその姿はより全国に知れ渡った。「舞妓」の歴史に注目した珍しい展覧会 これまでに舞妓の絵画を展示する展覧会は数回行われていますが、歴史的な要素も踏まえたものはほとんどなく、とても珍しい着眼点から開かれている「舞妓モダン」展。 会場ではこの他にも「都をどり」の最古の映像や、祇園・一力亭に伝わる初公開の写真資料には、戦時中の舞妓の様子なども見ることができ、明治、大正、昭和の舞妓の歴史をたどることができます。《写真アルバム(一力亭伝来)》、明治時代、個人蔵祇園の茶屋、一力亭に伝わる写真資料は、本展が初公開の貴重なものばかり。岡本神草《拳の舞妓》、大正11年頃、星野画廊 いつの時代も見る人を引き付けてやまない舞妓。ぜひ会場で、好みの「舞妓さん」を探してみてください。 特別展「舞妓モダン」はこの秋、京都のみの開催。紅葉狩りとともに、お越しください。MBSアナウンサーが音声ガイドを担当! 本展の音声ガイドを、MBSの西村麻子、福島暢啓の両アナウンサーが担当しています。 京都出身の西村アナの京都弁や、福島暢啓による「祇園小唄」もちらりと交えながら、作品の背景を紹介します。利用料は600円(税込)です。<特別展「舞妓モダン」開催概要>会期:2020年11月29日(日)まで会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)http://www.bunpaku.or.jp/休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館)開室時間:10時~18時(金曜日は19時30分まで)、入場はそれぞれ30分前まで観覧料(当日券):一般1,500円、大学・高校生1,100円、中学・小学生500円※会期中展示替えあり。最新の情報を含め、詳細は博物館ホームページをご確認ください。
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2020.08.24
歴史ある美術館が待望のリニューアルオープン。その開館記念を飾る展覧会が開催中
京都市京セラ美術館 撮影:来田猛80余年の歴史を誇り、現存する公立美術館建築としては国内最古の京都市美術館。改修工事のために2017年から閉館し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開館が遅れたものの、今年5月26日、「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンしました。現代美術展のために建設された新館「東山キューブ」では、現在、開館記念展として「杉本博司 瑠璃の浄土」を開催中です。特別動画:「杉本博司 瑠璃の浄土」「杉本博司」とは何者か?Self portrait 2018 © Sugimoto Studio 杉本博司さんは1948年東京生まれの現代美術作家です。大学卒業後に渡米し、ロサンゼルスで写真を学んだ後、74年からはニューヨークを拠点に活動を始めます。 代表作は連作の写真作品です。70年代後半からアメリカ自然史博物館のジオラマを大型カメラで精密に描写した「ジオラマ」、映画館のスクリーンに1本の映画を投影し、その始まりから終わりまでを撮影した「劇場」、80年代には世界中の海を同一手法で撮影する「海景」など、数々のシリーズ作品を発表し、世界的に高い評価を得てきました。 また、近年は建築や舞台演出、古今東西の古美術や歴史資料等の蒐集など、幅広い活動でも知られています。《光学硝子五輪塔 カリブ海、ジャマイカ》2011/1980 小田原文化財団蔵 ©Hiroshi Sugimoto会場を入ってすぐに展示されている五輪塔の中には、杉本が30年以上かけて世界中の海を撮り続けた作品「海景」がおさめられている。《OPTICKS 008》2018 ©Hiroshi Sugimoto本展が初公開の「OPTICKS」シリーズは、杉本がニュートンの著作「光学」に着想を得て製作した「プリズム」という装置で光を分光させ、そのそれぞれをポラロイドカメラで捉えたもの。1つの被写体にじっくりと向き合い、長い時間をかけて撮影や制作を行う姿勢に、杉本さんの飽くなき探求心を感じます。杉本がつくり出す「瑠璃の浄土」とは これまで幾度となく京都を訪れ、その長い歴史からさまざまなインスピレーションを得てきた杉本さん。今回、かつて6つの大寺院が存在していた京都・岡崎の地に立つ京都市京セラ美術館での展覧会開催にあたり、当時の人々が希求していた「浄土」を再生、再考すべく、展示室内を1つの寺院に見立て、展示を行いました。会場内は「参道」から「本堂」、そして「宝物殿」へと続き、「京都」、「浄土」、「瑠璃-硝子」にまつわる考古遺物や美術品が展示されています。《仏の海 001》1995 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi《瑠璃の浄土》2005 小田原文化財団蔵 ©Hiroshi Sugimoto / Odawara Art Foundation Photo: Yuji Ono あなたにとって「浄土」とは、どのようなイメージでしょうか。 捉え方は人それぞれ。ぜひ会場で、体感してください。<「杉本博司 瑠璃の浄土」開催概要 >会期:2020年10月4日(日)まで会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」(京都市左京区岡崎円勝寺町124)https://kyotocity-kyocera.museum/休館日:月曜日(祝日の場合は開館)開館時間:10時~18時観覧料(当日券):一般1,500円、大学・高校生1,100円、中学生以下無料※現在、来館には事前予約が必要です。料金等含め、詳細は美術館ホームページをご確認ください。
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2020.08.19
「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」アートと一緒に泊まれる特別なお部屋
『「立誠ガーデン ヒューリック京都」が河原町に誕生!開業までの歴史や話題の施設をご紹介。』では、立誠小学校の歴史や、施設の概要に触れました。この記事では、関西初進出となる「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」に展開するアーティストとのコラボレーションルーム「Lab」にフォーカス。過去に番組『京都知新』でもご紹介した、二人のアーティスト達が作品に込めた思いや制作の背景を伺いました。小学校の意匠を残すホテル「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」この地に100年以上立ち続けるロマネスク様式の「立誠小学校」をリノベーションした「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」。既存の校舎を再生した「Schoolhouse棟」、校舎のデザインと調和するように新しく建てられた「Main棟」からなり、客室は趣の異なる5つのタイプからセレクトすることができます。アートと泊まれる「Lab」ルームで作品をひとりじめ。その中でも、ここにしかない注目の客室が、アーティストとのコラボレーションルーム「Lab(ラボ)」です。「Schoolhouse棟」の3階にある「Lab」は、京都で活動する2名のアーティストの作品が展示された部屋。その部屋に宿泊したゲストだけのプライベート美術館を備えた、特別な客室です。客室のなかにこれだけのスペースを割いてアート作品を展示する、という試みはとても珍しく、まさに"アートと一緒に泊まれる"贅沢なお部屋なのです。「Lab」は全部で3室。実は今回、番組『京都知新』でご紹介したご縁がきっかけとなり、彫刻家の樂 雅臣(らく まさおみ)さん、植栽家の村瀬 貴昭(むらせ たかあき)さんがそれぞれ1室ずつ手掛けており、もう1室にはふたりが共同で制作した作品が展示されています。早速潜入!まずは353号室「Stone Box」へまず訪れたのは、京都生まれ京都育ちの彫刻家・樂 雅臣さんが手がけた作品が展示される353号室「Stone Box」。樂さんは、代々茶道に携わってきた家系「千家十職」にも数えられる樂家の出身で、彫刻家として活動し、2018年には京都芸術新人賞を受賞されました。真っ白な砂の上に置かれた作品部屋に入ると、突きあたりに早速作品が姿を現します。室内より一段下がった四角いスペース一面に白い砂が敷き詰められ、そのなかに、大理石の彫刻作品が静かに置かれています。眺めているとなんだか温かな感情がこみあげてくる...不思議な感覚です。モチーフはくちばし、イメージは「幸せ」この作品のモチーフは鳥のくちばし。もともと制作していた作品の中から、デザインや大きさを考慮した上でこの空間に合うものを選んで、空間全体をデザインされたそうです。「鳥のくちばしって、幸せを運んでくれるイメージがあるんです」と樂さん。そして、白い砂に描かれた模様は、人間の遺伝情報を司るDNAの螺旋をイメージしているのだとか。「何か、人の痕跡のようなものを表わしたいと思いまして。人の幸せがDNAに組み込まれて、連鎖していくようなイメージです」。だから温かな印象を受けたのか、と納得。芸術に対する知識が十分になくても、メッセージやイメージは共有できるのですね。「実は、くちばしの中には物が入ります」とほほえむ樂さん。展示スペースに入ることはできませんが、そんな遊び心も、見る人の想像力をかきたてるポイントかもしれません。樂さんの作品写真集もあります部屋には、樂さんの作品写真集も。「このアーティストさんの手がけた作品が目の前にあるんだ...」という驚きと満足感...。本当にスペシャルな客室だと実感しました。代表作「輪廻」シリーズのデッサンもベッドサイドには、樂さんの代表作のひとつである「輪廻」シリーズのスケッチが飾られています。実際の作品を目の前で見るのも感動しますが、構想を練っている段階の、さらりと描かれた作家のスケッチというのもまた、素敵なインテリアです。おとなり、354号室「Floating Point」へおとなりは、京都・大原で活動する植栽家・村瀬貴昭さんの作品がある354号室「Floating Point」。村瀬さんは、リサイクルとプランツをテーマとする「Re:planter(リプランター)」として、作品を制作されています。こちらも353号室と同じく、扉を開けて進んだ先に作品が現れます。「そんなことできひんやろ、と思われることをやってみたかった」という村瀬さんの言葉通り、びっくり!室内なのに、まるで本物の山を縮小したような青々とした風景が広がっています。「どうやってできているの⁉」と思わず近くでみてしまいました。山に見えたのは、実際に大原の山に生えていたという本物の木の切り株。その表面を青々とした生きた苔がびっしりと覆っています。本物の京都の自然を詰め込んで表現よく見ると苔の色も多種多様。「私の作業場である大原は、驚くほど苔の種類が多いんですよ」と村瀬さん。こちらの作品には実際に20種類ほどの大原の苔が使われていて、山の頂上から決められた時間に噴出するミストが、苔の乾燥を静かに潤してくれています。心が落ち着く目にもまぶしい緑に、しっとりと流れる霧...。なんだか里山の朝を遠くから見ているようです。その上に輝いているのは電球...?盆栽...?照明の中に輝く生命村瀬さんを一躍有名にしたのが、この「スペースコロニー」という作品です。無機質なガラス製の球体のLEDライトの中に盆栽を作ることで命を吹き込み、作品として目で楽しむだけでなく、生きて、育つ照明器具・インテリアとして、京都の街中でも至る所で目にします。成長も楽しみのポイント「京都を観光する人って街中にいることが多いと思うんです。そんな方々に、京都の自然の豊かさを知ってほしいと思って」。本物の京都の自然を取り入れ、現在も成長中のこの作品。実は作品の中に種を蒔いているのだとか!何の種かは秘密だということなので、これからのお楽しみ。苔の状態も刻々と変わっていくので、その成長も楽しみのポイントです。作品を鑑賞する窓は2つあり、お風呂場の浴槽からも見えるようになっているので、眺めながらの入浴もまた趣があります。おふたりの共同作品のある351号室「The Remains teach us」最後に向かったのが、樂さん・村瀬さんのコラボ作品のある351号室「The Remains teach us」です。普段は作品の共同制作はめったにしないというふたり。今回、特別に京都知新のご縁で実現した、スペシャルな作品だといえます。共同制作の作品は「遺跡」と「自然」がキーワード「遺跡と自然が好き」という共通点があったというふたり。作品の雰囲気も、どこか古代の神殿を思わせるようです。「せっかく共同で作品を制作するのだから、普段1人で作っている作品とは違うものになれば、と思いました」と樂さん。神殿のような石の檀は、神武岩(じんぶがん)という石を使用しているのだとか。彫刻家ということもあり、通常であれば植物は作品に入れ込まないという樂さんですが、今回の作品には、村瀬さんのチョイスした菩提樹が凛とそびえています。「菩提樹は、悪い気を浄化してくれる神聖な木。それに、石に木が絡んで、より遺跡っぽく見えるでしょう」と村瀬さんは話します。こちらの作品からもミストが出ているのは、やはり植物たちを部屋の乾燥から守るためだそうです。ゲストを包む菩提樹村瀬さんの部屋の苔たちと同じく、現在も成長し続けているという菩提樹の木。唯一ベッドの隣に作品の空間があるので、寝転がり、リラックスしながら作品を眺めて眠ることができます。「ゲストが寝ているときに、菩提樹に覆われるようなイメージをもっていた」という村瀬さん。その言葉通り、菩提樹自体はまだそんなに大きくはないのに、木陰の下にいるような、包まれているような安心感があります。「ベッドの方まで枝が伸びたら面白いな~」と村瀬さん。現在も成長し続ける菩提樹は、人間の思うようには成長しないかもしれませんが、その予測のつかない自由さも面白さのひとつですね。見るたびに変わる作品の表情に注目して「この作品の見どころは、時期や時の流れによって変わっていく表情」と話す樂さん。村瀬さんがお話していたように、菩提樹が成長していくのに従って、石への絡まり方や、空間の見え方も変わってきます。宿泊するたびに、会うたびに変化する客室・・・一度泊まると段々と愛着がわいてきそうです。京都に来るたびにこの351号室「The Remains teach us」に泊まって、その成長を見守りたい。そんなルーティンも素敵なのかもしれません。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の「Lab」。3室それぞれにアーティストの思いやこだわり、メッセージが詰まった特別な客室で、ここでしか体験できない充実したホテルステイをぜひ楽しんでみてください。『「立誠ガーデン ヒューリック京都」が河原町に誕生!開業までの歴史や話題の施設をご紹介。』はこちら■ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2阪急京都河原町駅から徒歩3分、京阪祇園四条駅から徒歩5分075-256-8955宿泊の詳細・ご予約はこちら(https://www.gate-hotel.jp/kyoto/)
西垣 愛佳
ライター