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ライブ配信中に"タカ"がどこかへ飛んで行っちゃった...!ハプニングもライブ配信の見どころ?臨時休業中の動物園

コダワリ

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各地の動物園は、緊急事態宣言によって、ゴールデンウィーク期間中は臨時休業をせざるを得ない状況でした。客が1人もいない園内を取材しました。

かわいい動物たちの映像をネットで公開

天王寺動物園(大阪市)がレッサーパンダの様子をライブ配信したり、海遊館(大阪市)がワモンアザラシの赤ちゃんの動画を公開したりするなど、かわいい動物たちの映像は今やSNS上でトレンドの常連となっています。
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これらを配信している動物園や水族館は緊急事態宣言によって臨時休業となっています。ライブ配信や動画投稿はゴールデンウィーク中になんとか動物を見てもらうための“苦肉の策”でもあるのです。

姫センは人気の「チーター」の有料ファンサイトを開設

兵庫県姫路市の「姫路セントラルパーク」、通称“姫セン”もそのうちの1つです。毎年ゴールデンウィークには1日約2万人が訪れますが、2年連続で休園になりました。それでもエサ代や健康管理の費用は必要なため、スタッフを3分の1に減らして、ギリギリの態勢で動物の世話をしながら配信にも力を入れています。
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5月2日にはチーターの親子3頭の様子を配信。YouTubeにはあっという間に大勢のファンが集まりました。さらに姫センには“ある戦略”がありました。
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今年4月から、ライブ配信の火付け役・チーターの「しばふ」専用の有料ファンサイトを始めたのです。会費は1か月2000円です。
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「しばふ」は、去年3月に生まれたメスのチーターで、生後1か月の赤ちゃんのときに一般公開されましたが、新型コロナウイルスの影響で公開5日後に姫センが臨時休園。SNS上などで「もっと見たい!」と多くの声が上がり、姫センが24時間の見守り配信を始めると、全国からファンが集まったのです。
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取材班も現在の「しばふ」の取材を試みましたが撮影NGということで、その代わりに美しく成長した1歳の写真をいただきました。有料ファンサイトでは定期的に「しばふ」の現在の様子が見られるほか、ファンと飼育スタッフによる「Zoom会議」も開かれ、意見交換をしているとのことです。

(姫路セントラルパーク・獣医 鎌倉佑香さん)
「会員数は200人ちょっと超えたくらいですね。まさかこんなに入っていただけるとは思わなかった」

神戸どうぶつ王国はショーの練習風景も配信 まさかのハプニング発生

同じく休園中のライブ配信に力を入れているのは神戸市のポートアイランドにある「神戸どうぶつ王国」です。ゴールデンウィーク中は連日配信を行うということで、その1日の様子を取材しました。
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配信を仕切るのは広報の北野友規さんです。

(神戸どうぶつ王国・広報担当 北野友規さん)
「いざ現場で見たときに、『こっちからの方がよく見ていただけるなぁ』とかがあれば、その時その時で撮影位置は変わったりします」
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まずは鳥が空を飛ぶショーの練習風景を生配信。タカの一種・ハリスホークの「たかまる」が主人公です。

(神戸どうぶつ王国・広報担当 北野友規さん)
「(Q配信は上手くいきそう?)思った以上に風が強いので、どうなるかなと」
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強風が気になりますが、時間になったので配信開始です。インスタグラムのフォロワーは4万人を超えていて、大勢のファンが見守る中、たかまるは指示通り飼育員の腕に戻ってきました。
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ところが、3度目のチャレンジで、たかまるが突風にあおられて場外へ飛んで行ってしまいました。

(ライブ配信で話す飼育員)
「ちょっと遠くの方まで行ってしまいました。まさかのライブ中にハプニングです」

コメント欄には「どっか行っちゃった?」「たかまるー!」「どこいったー」など、次々と心配の声が書き込まれます。結局10分間の配信中にたかまるは戻って来ませんでした。このハプニングの様子は約300人がライブ鑑賞していました。

【配信後のやりとり】
 (飼育員)「あーすみません。やっちゃったー」
(北野さん)「しゃあないね」
 (飼育員)「すみません」
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配信終了から10分後、発信機を付けているたかまるは飼育員に発見され、無事に帰って来ました。

視聴者からの質問にも対応 飼育員らは試行錯誤しながら奮闘

さて北野さん、気を取り直して午後の配信へ。ここからは飼育員が動物の生態を生で解説するコーナーです。この日に取り上げたのは「バク」。飼育員と入念に打ち合わせて配信がスタートしました。

(ライブ配信で話す飼育員)
「さぁ始まりましたGW限定配信。えーっと、第3チャンネル。えーっと…すみません、失礼しました」

飼育員は緊張気味です。
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(ライブ配信で話す飼育員)
「こちらがアメリカバクと言いまして、ブラジルとかコロンビアに住んでいるバクの種類です。野菜をかじる音とかも聞こえますか?」

おやつをあげるシーンでは、北野さんがスマートフォンを動物にぐっと近づけ、食べ物を噛む音もできるだけリアルに届けます。配信を見ているファンの反応も上々です。
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アメリカバクの紹介が一段落したら、生配信を続けながら次のエリアに移動。ここからは飼育員2人が解説を担当します。
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(ライブ配信で話す飼育員)
「こちらはマレーバクです。この体の色、白と黒のツートンカラーがすごく特徴的ですよね。月明かりに当たったりすると、この色が逆に保護色になっちゃうんです。身を隠す色ですね」
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ここで北野さん、見ている人から来た「バクは視力・嗅覚がいいんですか?」という質問に答えるよう、カンペで指示します。

(ライブ配信で話す飼育員)
「『バクは視力がいいんですか?』と来ましたね。バクはどちらかというと視力はあまりよくない動物です。大きい鼻を使ってにおいでご飯を探したりだとか、音を聞く力=聴覚で生活しています」
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このように生でやり取りできるのが配信の良さ。しかし、北野さんからはアドバイスが送られます。

(飼育員にアドバイスする広報担当の北野友規さん)
「撮るとき、ずっと同じ姿とずっと同じ方向やから、楽しくないので、別の方向から撮ったり上から撮ったり…」

見る人を楽しませるため、ブラッシュアップは惜しみません。
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(神戸どうぶつ王国・広報担当 北野友規さん)
「うちに来てもらえないので、その間をどう楽しんでもらえるかと。一緒につながりながら何かできるものはないかなというところから始まっている。もちろん来てもらった方が、リアリティですね、見た方がより実感できるかなと思うので、ぜひぜひ(臨時休園が)終われば来てもらえたらなと思います」
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気兼ねなく来てもらえるその日まで動物園の試行錯誤は続きます。

2021年05月10日(月)現在の情報です

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