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【独自】「もう一度チャンスがほしい」日大アメフト部の現役部員が語る胸中 突然知らされた廃部方針に「重大性は身に染みて感じているが...残された真剣に取り組んでいる選手たちがいる」

2023年11月30日(木)放送

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 「受け入れるのに時間がかかったというか、受け入れられていない状況です」。薬物問題をめぐり廃部方針を示した日本大学のアメリカンフットボール部。現役日大アメフト部員2人がカメラの前で、今の心境やアメフトへの思いについて語りました。

薬物事件で3人の逮捕者 廃部方針は12月1日に最終的な結論へ

 薬物問題で揺れる日大アメフト部。11月29日に部の寮を訪れてみると、看板は白のテープで覆われ、扉は鎖で封鎖されていて出入りができなくなっていました。

 これまでに薬物事件で3人の逮捕者が出ていることなどから、大学の競技スポーツ運営委員会は11月28日、アメフト部を廃部とする方針を示しました。関係者によりますと、11月29日に行われた臨時の理事会でも廃部について議論が行われましたが、理事の中で意見が分かれ結論は持ち越しに。12月1日に行われる予定の理事会で最終的な結論が出る見通しだということです。

取材に応じた部員2人「少しは覚悟していたが…受け入れられない」

 創部83年。何度も日本一に輝いてきた強豪・日大アメフト部。このチームにあこがれ、チームの一員として練習に励んできた現役部員。廃部方針を知ったのは部の連絡網でした。

 「自分たちに連絡があったのは火曜日の夜ですね。部でいつも使っている連絡をまわすアプリがあるんですけど、その連絡網上で監督から『廃部になりました』と、そういう趣旨の文が送られてきました」

 この知らせが届くまで廃部になるとは思っていなかったといいます。

 「監督から聞いていたのは、大学側といろいろ話をしている中では廃部ではなく何かしらの処罰はあるにしても廃部だけは免れるだろうという見解は聞いていました。廃部にならないためにさまざまな大人が動いているので、自分たちにできるのは廃部にならなかったときのチームの再建のためにどういったことができるのかというのを話して、最悪の事態を想定しながらも前向きに検討していた。再建に向けて準備を進めていたという感じです。集まれるだけの部員全員で、再建に向けて動き出す意思のある者で集まってミーティングをしていました。話し合いを進める中では学生が主に発言して準備を進めていた感じです」

 その矢先に知らされた廃部方針。すぐには受け入れられませんでした。

 「メールを見たときは最初はなんて書いてあるかもわからないぐらい動揺して。自分の中でなかなか納得できなくて、ずっと毎週ミーティングで来年のシーズンに向けてやっていこうという話し合いをしていた中で、突然廃部のメールがきたので、なかなか受け入れられませんでした」
 「(廃部という)まさか最低の結果になるとは。少しは覚悟はしていたんですけど、いざ実際に廃部と言われると、やっぱり受け入れたくない、受け入れられないという気持ちが一番です」

 逮捕者が出た後も詳細については部員に知らされることはなかったといいます。

 「我々は一応、当時者といいますか、この問題に一番関わっていると思うんですけど、その我々でもこの事件であったり事後について、多くのことを知れていない。何が事実なのか自分たちも知らない部分もたくさんある」

「もう一度チャンスがほしい」廃部方針の撤回を望む

 そして2人はある思いをもって今回取材に応じたといいます。

 「大多数が潔白の中、廃部になるというのは非常に不本意なことなので、しっかりと対策をした上で、私たちにもう一度チャンスがほしいという思いで、この取材に臨みました」
 「(活動を)再開できたら膿を絶対に出しきるので、自分たちはアメフトをやりたい。やらせてもらえるようにちょっとでもみんなに応援してもらって支持されるように、アメフトを一日でも早く再開して、目標に向かって練習できるように、取材をお願いしました」

 今2人が望むのは何よりも廃部方針の撤回です。

 「廃部というのは部活動にとって一番重い処罰であると思うので、我々としてはそれを避けたいというのが純粋な気持ちです。もちろん問題の大きさであったり重大性については身に染みて感じているのですが、その中でも本当に潔白である生徒が大多数で、数人のせいでこの生活が奪われるというのは、どうしてもチーム競技とはいえど納得できないというか、受け入れられない。今残された部員たちにとっては、そういった思いが一番強いのではないかと思っています」
 「自分たちができることはあまりなくて。ちょっとでも大学側に気持ちを伝えることを考えて、メディアを通して少しでも。薬物は犯罪なので、それをチームから出してしまったことはだめな事なんですけど、それでも残された真剣に取り組んでいる選手たちがいるので、その選手たちの気持ちをこのまま廃部にして夢をつぶしてしまうのは絶対にだめだと思っていて。だから変わるかはわからないんですけど、人生をかけてアメフトをしている選手たちがこれからも続けられるように、廃部を撤回できるかはわからないですけど、力になれたらなと思って」

 12月1日の理事会で最終決定が出るとみられますが、まだ望みを捨てていません。

 「私たちにとっては、アメフトができるというのが一番望むことであるので、もちろん犯罪を許すわけはないですけど、アメフトを続けたい。なぜ潔白なのにアメフトを続けられないのかという思いが一番大きいです。本当に廃部が確定してすべてなくなったという状況ではないので、望みは薄いかもしれませんが、自分たちが諦めるではないですけど、失望を感じるのはまだ先なんじゃないかなと。今はそう思っています」

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