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【史上最年少】高島崚輔・芦屋市長(26)が実現したいこと「先生にはもっと余裕を」「子どもにはちょうどの学習を」所信表明フルバージョン

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灘高→東大→ハーバード大出身で、かつ『26歳史上最年少』で市長に当選した高島崚輔・芦屋市長。やや話題先行とも捉えられがちな若者が人口9万4000人の地方都市のトップとして初めて5月18日の議会で所信を語りました。きりっと背筋を伸ばして演台に立った高島市長はひとしきり「芦屋愛」を語った後、喫緊の課題「JR芦屋駅南地区開発」について玄関口として魅力ある事業にしたいと現状の計画変更に触れました。また教育については力点を置く形で「先生の長時間労働をなくす」「先生にも学びの場を」としたうえで「子どもたちにちょうどの学習」を提唱しました。

「芦屋が大好き」「世界のどこにも負けない魅力と可能性が芦屋にはある」

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(芦屋市議会議長)
市長から所信の一端について発言したい旨の申し出がありましたので許可いたします。高島市長。

(高島崚輔市長)
先ほどの第23代芦屋市長としての議会開会挨拶に重ね、市長としての基本的な姿勢につきまして、私の所信の一端を申し述べる機会をいただきました。厚くお礼申し上げます。議員各位そして市民の皆様のご理解とご支援を賜りたく存じます。…私は、市民の皆様の温かく、力強いご支援をいただき、栄えある第23代芦屋市長として、市政運営の重責を担うこととなりました。…私を支持してくださった皆さん、他の候補者を支持されていた皆さん、そして選挙に参加されなかった皆様、芦屋市民9万4000人皆様の代表として、世界で一番住み続けたい芦屋を作るという決意のもと、芦屋市の未来のために、全身全霊で取り組む覚悟です。……市長就任後、芦屋市民の皆様はもとより、テレビや新聞、インターネットなどで取り上げていただき、芦屋市市外、兵庫県外の皆様からも温かいエールをいただきました。改めて、寄せられている期待の大きさを実感するとともに、これから市民の皆様と一緒に新しい芦屋の未来を作ることができること。心より楽しみにしています。私は、芦屋が大好きです。芦屋の街並みが大好きです。山、川、海、花と緑があふれる豊かな住環境が大好きです。私は芦屋の文化が大好きです。ヨドコウ迎賓館や具体美術、だんじり。長い歴史の中で紡がれてきた生活に息づく文化が大好きです。私は何より、芦屋の人が大好きです。高校時代から市民活動でご一緒する中で、本当に多くの方々にお世話になりました。「市民力」があるからこそ、街は輝くと、教えてくださった芦屋市民の皆様が大好きです。世界でどこにも負けない魅力と可能性がこの芦屋にはあるんです。日本唯一の国際文化住宅都市のリーダーとして、その魅力を最大限に引き出し、市民の皆様とともに、芦屋の未来を作り上げる。この場に立ち、改めてそう決意しています。私はこれまで、市内全域で対話集会を行ってきました。いろんな方と出会いました。様々な声を聞きました。多くの課題を知りました。しかし、抱いたのは希望でした。芦屋を愛する市民の皆様と一緒になら一つ一つの課題を解決できる。芦屋だからこそ、対話を通じて、町の未来を一緒に作ることができるのです。私、高島崚輔は、先輩世代の皆様とは、何歳になっても生き生きと活躍できる芦屋を現役世代の皆様とは、圧倒的に子育てしやすい芦屋を、そして未来世代の皆様とは、最高の学びができる芦屋をともに作ってまいります。

「JR芦屋駅南地区開発は計画変更」「先生方の長時間労働解消し、授業や生徒指導に専念できる環境づくり」

 喫緊の課題は、JR芦屋駅南地区市街地再開発事業です。芦屋の南の玄関口となる駅前だからこそ、芦屋の魅力を体現する場にしたい。そう考えています。今だけではなく、40年先も、魅力的であり続ける。そんな街作りを進めてまいります。
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 そして何より、私が最もこだわりたいテーマが教育です。教育は未来を作る仕事です。芦屋の公教育で、芦屋の未来が決まります。AIの進化、社会の大きな変化の中で、未来を生きる、次の世代に最も重要なのは、学びへの意欲です。1人1人の学びに対するモチベーションを上げることこそが、教育で最も大切だと考えています。そのためには、先生の余裕。つまり、児童生徒一人一人に向き合う時間の確保。そして、先生自身が学び続けることのできる環境作り。この二つが必要です。今の先生は忙しすぎる。時間外労働や休日出勤など、先生方の長時間労働への懸念を解消し、本来担うべき指導、授業や生徒指導へ専念できる環境を整えます。生徒1人1人の特性や興味、関心、そして学習到達度。これらに応じたちょうどの学習を。実現に向けて取り組んでまいります。既に教育委員の皆様との顔合わせも終了しました。対話を重ねながら、最高の強行教育作り上げてまいります。また、若者を対象とした議論の場を作り、行政は、いただいた提言の実現に向けてサポートする仕組み作りを検討しています。未来世代は、これから誰よりも長く、この芦屋で住む可能性があります。「自分の声で社会が変わるのだ」という成功体験こそが、今後の政治行政への関心にも繋がります。この先もずっと魅力あふれる芦屋をつくる同志仲間として、未来世代とも一緒にまち作りを進めてまいります。街作りの主役は市民の皆様です。ともに、芦屋の未来をつくるため、強いリーダーシップと対話の姿勢で、行政運営を担ってまいります。既に、部長級の庁議メンバー全員と、一対一での面談を行いました。市役所がワンチームとなった。世界で一番住み続けたい。そんな芦屋を作るべく、前向きに邁進してまいります。以上、市政運営に臨む。私の基本的な姿勢をお話いたしました。しかし、この中で申し上げた具体的な案については、まだまだ例示にすぎないと考えています。私1人の考えだけではなく、もっと多くの方々のお知恵をいただくことで、基本的な理念はそのままに、より良いアイディアを生み出す。これこそが、私の掲げる市民主体のまちづくりです。
 誰よりも、市民の声を聞くリーダーでありたい。どんな些細なことでも、どんな厳しいお声でもぜひ聞かせてください。市民の皆さん。市の職員、研究者、民間企業、NPO法人。そして市民の代表である市議会議員の皆さん、お一人お一人と対話を重ねながら、市民主体の姿勢を実現してまいります。そして皆様から率直なお声をいただくためにも、私、高島崚輔が、誰よりも芦屋のことを考え、誰よりも芦屋のために行動し続ける。そのことをここに固くお誓い申し上げます。世界で一番住み続けたいまち芦屋をつくるには、苦渋の選択を強いられる。そんな場面もあるでしょう。それでも、市民の皆様にご納得いただける結論に至るまで、徹底的に行動し、対話を続けてまいります。市民の皆様と、行政の間、真ん中に立って、芦屋の魅力を最大限に引き出す。新しいリーダーとして、街作りを進めてまいります。議員各位そして市民の皆様、お1人お1人のご理解、ご支援、そしてご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。

2023年05月18日(木)現在の情報です

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