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『放置竹林』の解決に挑む大学生たち...竹の活用法を模索し開発したのは「竹炭を使った黒いスイーツ」

2022年01月12日(水)放送

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「放置竹林」がいま、全国的に問題となっています。放置されたままだと土砂災害の恐れが高まるという指摘もあるほか、イノシシなどのすみかとなり、農作物が荒らされるといった被害も発生するといいます。こうした問題を解決しようと、立ち上がったのが兵庫県にある甲南大学の学生たちでした。MBSの大吉洋平アナウンサーが、彼らの取り組みを取材しました。

『放置竹林』の解決を目指して活動する大学生たち

神戸市北区を訪れた大吉アナウンサー。今回取材したのは甲南大学3年・4年生の6人です。
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(大吉アナウンサー)
「興味深い取り組みをしていると聞いたんですけど」
(甲南大学3年生 寺山恵一さん)
「プロジェクト名としてバンブーにサンキューと名前をつけて、放置竹林問題の活動を行っています」
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地域の課題を解決するプログラムに参加したことがきっかけで、放置竹林の現状を知った寺山さんたち。去年10月には甲南大学と地域の支援団体である「神戸白黒」、「神戸版地域おこし協力隊」などと連携して、放置竹林問題の解決を目指す『バンブーにサンキュープロジェクト』を立ち上げ活動を始めました。

放置竹林の問題点とは?

そもそも、放置竹林とはどんなもので、何が問題となっているのか。神戸版地域おこし協力隊の吉田彰さんたちに竹林の中を案内してもらいました。
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(大吉アナウンサー)
「素人の目から見ているとすごく日本らしい竹林というか、情緒あふれる素敵な風景だなと思うんですけれども」
(神戸版地域おこし協力隊 吉田彰さん)
「竹って1年で5m以上伸びてしまうので、地面に光が全然当たらないんですよね。なので元々いた植物が全部竹に光を遮られちゃって、育たないっていうような」
(大吉アナウンサー)
「辺りがうす暗いというか、本当に一切光が届かないですね」
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また、吉田さんは、元々この場所は竹林ではなく棚田だったといいます。

(神戸版地域おこし協力隊 吉田彰さん)
「実はよく見ると、元々ここも、田んぼだったという形跡が見える」
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地面の形をよく見ると段になっていて、その名残りが見られます。成長がはやい竹が浸食して広がり続け、竹林になってしまったということです。

(神戸版地域おこし協力隊 吉田彰さん)
「この辺はイノシシの被害も多くて、イノシシのすみかにもなってしまう。そうするとイノシシが畑だとかの農作物を荒らしてしまう」

さらに、竹は地下茎を浅く張る性質があるため、斜面の土を固定する力が弱まり、大雨が降ると土砂災害を引き起こすという指摘もあります。以前は地元の人たちが管理していたといいますが、今は高齢化もあり、管理が難しい状況だといいます。

竹の伐採を手伝う大学生たち

寺山さんたちは、地元の支援者と連携して、竹の伐採を手伝います。
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大吉アナウンサーも伐採の手伝いをしました。

(大吉アナウンサー)
「硬い。竹ってこんなに硬いんだ」
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なんとか1本切り倒すことができました。

(大吉アナウンサー)
「これは大変な作業。あと100人くらい必要ですよね」

竹の新たな活用法…竹炭を使った黒いスイーツを開発

伐採した竹に新たな活用方法が見つかれば、竹の需要も増え、放置竹林自体を減らすことにもつながります。そこで大学生の寺山さんが考え出したのが「竹を使ったスイーツ」でした。
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大学の生協と共同開発した、竹炭を使った黒いスイーツです。去年11月、学内で限定販売しました(※現在は販売していません)。

大吉アナウンサーが試食させていただきました。

(甲南大学3年生 寺山恵一さん)
「竹を竹炭に加工して、それを混ぜ込んで作ったスイーツになります」
(大吉アナウンサー)
「竹は無味無臭ということなので、くせとか一切ないんですけれども、とても美味しいクリームですね。学生たちの努力があると思って食べると、すごく意味のあるスイーツで嬉しいですね」

「甲南大学といえば『竹』と言ってもらえるように」

寺山さんは、他にも地元の飲食店に竹炭のまかないメニューを考案してもらうなど、竹炭を使った「食」を広げることで、放置竹林を解決するだけでなく、若い人にもこの問題に興味を持ってもらいたいと考えています。寺山さんたちの活動は、少しずつ大学内でも知られ始め、4月から新たに6人の学生が活動に加わる予定だといいます。
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(甲南大学3年生 寺山恵一さん)
「1つの目的としてはこの活動を持続させて、甲南大学といえば『竹』、『近大のマグロ』のように『甲南といえば竹』と言ってもらえるように長く活動を続けたいと考えております」

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