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「オミクロン株」の感染が拡大する『南アフリカの今』現地YouTuberが見た日常生活や市民の様子は?

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12月2日時点で、新型コロナウイルスの「オミクロン株」は世界28の国と地域で感染が確認されていて、世界で最初に確認されたのが南アフリカ共和国でした。その南アフリカの観光地・ケープタウンに住む谷向俊樹さん(27)は2019年に庭師の勉強のため南アフリカへ渡りましたが、コロナ禍で帰国が困難になり、ケープタウンに暮らしながら、今はYouTuberとして現地から情報を発信しています。12月2日に放送したMBS『よんチャンTV』にて、谷向さんが撮影した南アフリカ・ケープタウンの様子などを交えて、市民の「オミクロン株」への反応や日常生活などについて話を聞きました。

街中では『マスク着用が義務化』スーパーなど「感染対策」し普段通りオープン

「世界の美しい街」のひとつと言われている南アフリカのケープタウン。
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街のフラワーマーケットには、珍しい花が並んでいます。マスクの着用が義務付けられているため、街中ではほとんどの人がマスクをしています。

土産物店が並ぶ「グリーンマーケット・スクエア」では、普段と変わらないぐらい店が開いていて、「オミクロン株」が猛威をふるう状況でも人々の生活はさほど変わらない様子です。
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(谷向俊樹さん)
「平日なので、そんなにお客さんはいなさそうですけど、マーケット自体はいつもと同じくらいオープンしています」

(谷向俊樹さん)
「ケープタウンから車で10分くらいのところにある『オブザーバトリー』いう街、住宅街のスーパーがある場所です」
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スーパーの中はどうなっているのでしょうか。壁には「マスク着用」や「ソーシャルディスタンス」を呼びかけるポスターが掲示されていました。
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そして店内へと進むと、入ってすぐの所にカートを消毒するシートと手や指の消毒液がありました。今はどの店にも置いてあるそうです。

谷向さんが撮影した日は、平日ということもあり店は空いていましたが、休みの日には混雑することも。
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しかし、その際にも入店制限などは行われていないそうです。
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レジの前には日本のスーパーのように、間隔を空けて待つためのラインがありました。

一方、11月末、南アフリカのヨハネスブルグにある空港では、各国の入国制限などでフライトがキャンセルとなった旅行者たちが立ち往生していました。こうした入国制限について、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は『経済や人々の生活に損害を与える』と解除を求めています。

(南アフリカ共和国 シリル ラマポーザ大統領)
「この入国制限は完全に不当だ。南アフリカや周辺諸国は、差別的な扱いを受けている。この措置は一切、正当性も科学的根拠もない」

様々な国から入国制限…経済面を不安視する声

ーーー南アフリカにおけるオミクロン株に関する報道ってどれぐらいされているのかと、市民の方の受け止めやオミクロン株の感染確認によって、国や街の空気は一変したのでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「オミクロン株は現地のニュースで流れていたり、大統領の演説が大々的にされたりしています。街の印象や周りの人の反応は、やっと南アフリカの第3波がなくなってきたところで、また新しい株が出てきて、いろんな国からの入国制限も受けています。ビジネス的に成り立っていかないんじゃないかっていう声の方が多く聞かれますね」

ーーー南アフリカの皆さんはオミクロン株をすごく怖がっている様子なのか、日本ほどではないのかそのあたりはいかがでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「日本ほどではないと思います。ずっとコロナと付き合っていかないといけないんじゃないかという印象ですね」

ーーー南アフリカで、公共の場ではすべての人にマスクを常に着用することを義務付けられているようですが、この義務に違反すると何か罰則はあるんでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「一応、罰則があるというふうに政府から言われてるんですけど、実際に罰則が課されているのかどうかは、不透明です」

ーーー南アフリカの皆さんはルールをちゃんと守ろうという姿勢なのでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「南アフリカはいろんな人種の方がいたり、人によってすごく意見が違っていたりするような国なので、ルールを守ろうという姿勢を持ってる方もいるし、持ってない人もいると思います」

南アフリカでのワクチン接種率「24.11%」

ーーー南アフリカでのワクチン接種率が24.11%(11月30日時点)と日本とは開きがあるんですけれども、南アフリカの皆さんがワクチンをどのように捉えているという印象をお持ちでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「私の周りでは、ワクチンをみんな打って行っているのですが、それでもこういう数字が出ているので、中にはワクチンを打つ気がないような人も一定数いるんだなという気はします」

ーーー谷向さん自身は南アフリカでワクチンを打つ際に、なかなか順番が回ってこないとか、接種ができる場所を見つけにくいことなどはありましたでしょうか?
(谷向俊樹さん 12月2日)
「私が2回目の接種を完了したのは10月の初めでした。ワクチンの場所自体は、比較的スムーズにワクチンを打つことができました」

2021年12月03日(金)現在の情報です

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