10月19日放送の「プレバト!!」俳句査定では、実に8か月ぶりに新特待生が誕生!わずか2回目の挑戦での快挙を成し遂げた才能の持ち主は、初代“きれいなおねえさん”のあの人だった!一方、秋のタイトル戦でパッとしなかった特別永世名人・梅沢富美男のガッカリ句は、夏井先生の劇的添削で大変身!
■わずか2回目挑戦で新特待生に昇格!
お題は、季節感の出にくい「渋谷スクランブル交差点」。才能ランキングでは、元NHKアナウンサー・武田真一や「ヨシモト∞ホール」で芸を磨いた青山フォール勝ち(ネルソンズ)ら渋谷に縁のある挑戦者がそろう中、才能アリ1位を獲得したのは"きれいなおねえさん"のCMでも知られる水野真紀だった。
★才能アリ1位!71点
オーディション帰り渋谷の秋そぞろ 水野真紀
20歳の頃の実体験を詠み込んだ。「34年前のまさにこの時期、NHKの朝ドラのオーディションを受けていたんです。渋谷の交差点を戻る途中、垢抜けた人を見て"やっぱり私じゃダメかな"とか"あの演技でよかったのかな"とか不安で、心もとない気持ちに襲われてしまったんです」
夏井先生も「"オーディション"である程度の人物像が出てきます。オーディションが終わったんだな、さて結果は?というところが最後の"そぞろ"に出てくる。とてもたしかな一句です」と頷く会心作。
水野は今回が2回目の挑戦で、結果は2回とも才能アリ1位。夏井先生の「基礎がしっかりしている印象がありますね。特待生になってもやっていけるんじゃないかな」の一言で、俳句査定8か月ぶりとなる新特待生に昇格!2回目挑戦でのスピード昇格に、永世名人の千原ジュニアも「最短じゃない⁉」と目を丸くしていた。
■中田喜子は「秋空へ向かって...」
名人8段の中田喜子は、交差点を渡りながら感じた気持ちを素直に詠んで1ランク昇格を決めた。
★1ランク昇格!名人9段へ
青年の歩幅につられ秋空へ 中田喜子
「渋谷のスクランブル交差点の斜め横断で、横にいた青年が大股で歩くんですよ。それにつられて私も大股で歩いて、秋空に向かって歩いているようだ、という気分を詠みました」
そんな一句に夏井先生も「視線の誘導がいい」とニコニコ。「(青年という)人物から始まって、次に"歩幅"で足元に視点が動く。ここから秋空へと一気に広がる爽快感。"へ"という助詞の使い方もうまいですね。交差点とは書いていないけれど、交差点のイメージも浮かんできます。全部素直に書けている。素直が一番です」と高評価!
■梅沢のガッカリ句を夏井先生が劇的添削!
良作が続出した今回、最後を締めるのは特別永世名人の梅沢。秋のタイトル戦で8位に沈み、そろそろいい結果を出したいところ...だったが、期待に応えることはできなかった。
★ガッカリ...
甘栗の香を行く渋谷交差点 梅沢富美男
「今から55年前、渋谷交差点のところに甘栗屋さんがあったんです。交差点のまわりは甘栗の香りがぷんぷんするんです。その香りを感じながら『いつかは私も檜舞台に上がってみせるぞ!』と」
若かりし日の想いを込めた句だったが、夏井先生は「"行く"という語が本当に要るのかな」と冷静。「"行く"の二音さえあきらめてくださったら、この渋谷における甘栗の香りをもう少しだけ表現できるんです」と劇的添削!
<添削後>
渋谷かの甘栗の香の交差点
"あの頃の渋谷の甘栗の香"と詠み手の気分も盛り込み、"かの"と"香の"で韻を踏む効果もプラスされた夏井先生の技アリ添削に、さすがの梅沢も「それはねぇ...高等技術よ!」と反論の余地なし。作品がシュレッダーにかけられるのを悲しげに見送った。
10月19日放送回はTVerでチェック!
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次回、11月2日(木)の「プレバト!!」は... 「俳句(お題は「夜更かし」)」と「ストーンアート」才能ランキングを放送する。芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。