６月２３日放送の「プレバト！！」俳句査定は、「永世名人への道」に初挑戦した名人10段の千原ジュニアが「夏いよよサンドバッグは歪みけり」句で白星スタートを切った。実は切れ字“けり”を使った俳句は、名人たちがことごとく失敗してきた鬼門。永世名人の梅沢富美男は「私も東（東国原英夫）くんも失敗した」、フルーツポンチ・村上健志も「“かな”に置き換えてもいける」とダメ出し。しかし、夏井いつき先生は「この句を褒めるのは当たり前！ 『けりがダメ』なんて言うなんて、永世名人２人を降格させたい！」と逆に２人をお説教。まさかの展開にジュニアは「うぉー！」と渾身のガッツポーズを決めた。
「永世名人２人を降格させたい！」夏井先生がジュニアの名句にケチをつけた梅沢＆村上にお説教
今回は「ガッツポーズ」をお題に、特待生昇格試験に「永世名人への道」に挑む名人１０段の千原ジュニア、「永世名人のお手本」を披露する永世名人のフルーツポンチ・村上健志、梅沢富美男が登場。
前回名人１０段に昇格し、「永世名人への道」に初挑戦するジュニアは「村上が永世名人になるまで３年かかっているんです。３年って...」と険しすぎる道のりに不安いっぱい。しかも、梅沢や東国原英夫らが挑戦してことごとく失敗してきた俳句の鬼門・切れ字"けり"を使った一句で勝負に出た。
＜１つ前進 ☆０ → ☆１つ＞
夏いよよサンドバッグは歪みけり
千原ジュニア
「いよいよ夏が来る。その夏には試合があるボクサーの方が、同じパンチをずっと練習されている。ふと見ると、サンドバッグが歪んでいる。いろんな人たちの想いがここに詰まっているんだろうな」
すかさず梅沢は「"けり"が失敗だと思う。私も東くんも失敗したのよ」、村上も「"サンドバッグの歪み"の着眼は、さすが１０段。だけど、"けり"がどうなのかな。"かな"でもいける。ムズいんだよ」とダメ出し。しかし、夏井いつき先生は「１つ前進！」を告げ、まさかの展開にジュニアは「うぉー！」と渾身のガッツポーズ。
先生は「"けり"は元々そこにあったんだけど、今ハッと気づいたという詠嘆の切れ字として使います。この句のサンドバッグが歪んでいる情景はずっとそこにあった。だけど、夏がいよいよ盛んになってきてハッと見ると、ずっと練習してきた成果の歪みがそこにあったという句ですね」と解説。さらに「この句を褒めるのは当たり前です。なのに『けりがダメ』『"かな"かもしれない』なんて言うなんて。永世名人２人を降格させたいくらい！」と逆に梅沢と村上をお説教。いきなりの白星スタートにジュニアは「ありがとうございます！」と喜びを爆発させていた。
フルポン村上が人生初シュレッダーの洗礼、夏井先生「永世名人を舐めてはいけません！」
句集出版を目指す梅沢とフルポン村上は「永世名人のお手本」に挑戦。前回、永世名人に昇格したばかりの村上は、夏の風物詩・甲子園を詠んだ手堅い一句で掲載決定を狙った。
＜ボツ 残り29句＞
延長の末に引き分け夏の月
フルーツポンチ 村上健志
「『どっちが勝つんだ？』って試合を見守っていて、勝負を待って待って、結局は引き分けだった。引き分けかと思ったけど、夏の月が出ていた。試合の熱気も収まって、涼しさにも気づくと言う俳句です」
しかし、梅沢は「これは普通の俳句だよ！」とダメ出し。ジュニアも「もっと村上臭がほしいな」と物足りない様子。夏井先生も「普通以外の何ものでもない！」とボツを宣告し、「引き分けを残念がっているのか？ よく引き分けたと思っているのか？ それくらいのことは表現できるはず。それができてこその永世名人でしょ」と厳しいお言葉。
＜添削後＞
延長の末の引き分け夏の月涼し／延長は引き分け夏の月赤し
「"月涼し"だったら、よく引き分けたという肯定的な感じになる。逆に悔しかったら、"月赤し"だったら暑苦しい、ちょっと不快な感じになるでしょ。あんた永世名人を舐めてはいけませんよ！」
人生初のシュレッダー送りの洗礼を浴びた村上にMCの浜田雅功が「どうなの？ 初めてのシュレッダーは」と聞くと、村上は「やっぱり不愉快ですね...」とポツリ。グッタリうなだれる姿にスタジオは大爆笑だった。
その後、梅沢も「バーディで上がるホールや青葉木菟（ずく）」句でボツに終わった。
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さて、次回３０日のお題は・・・
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