6月16日放送の「プレバト!!」俳句査定は、名人9段のKis-My-Ft2・横尾渉が「夕虹のA席タイムラプスの街」句で悲願の10段昇格を果たした。横尾はお題「クーポン」から大きく発想を飛ばし、飛行機の窓から眼下に広がる街をタイムラプス撮影した一句で勝負。夏井いつき先生は「あえて“A席”にしているのは、飛行機でもバスや列車でも窓際のA席である。車窓から横に動く街、機窓から俯瞰する街、いろんな街の夕虹を見せようと企んだに違いない!」と奥深い仕掛けを絶賛。ついに永世名人に挑戦できる10段に到達した横尾は「やっと来ました!」と喜びを爆発させた。
「全部狙って企んだに違いない!」夏井先生がキスマイ横尾の奥深い仕掛けを絶賛
今回は「クーポン」をお題に、特待生昇格試験に名人9段のKis-My-Ft2・横尾渉、句集出版を目指して「お手本」を披露する永世名人の梅沢富美男、東国原英夫が登場。悲願の名人10段に王手をかけるキスマイ横尾は、お題から発想を飛ばしまくった意外な一句で勝負に出た。
<1ランク昇格 名人9段 → 10段>
夕虹のA席タイムラプスの街
Kis-My-Ft2 横尾渉
「クーポンから航空券に発想を飛ばしました。空を飛んでいる時に、早送りのように見える(スマホの)タイムラプス機能で撮影すればダイナミックに見えるなって。季語をどうしようかと思ったのですが、きれいな虹が出てきたので」
早送りのような動画を撮影することができるスマホのタイムラプス機能に着目した一句だったが、梅沢は「タイムラプス? 初めて聞きました」「A席って言ったら、飛行機だけじゃなく新幹線もあるよね」とピンとこない様子。しかし、夏井いつき先生が下した査定は1ランク昇格。これで10段に到達した横尾は「やりましたー!」と歓喜のガッツポーズ。
先生は「機窓という言葉もあるのに、あえて"A席"にしているのはなぜか? 飛行機でもバスや列車でも窓際のA席であると抑えています。そして、後半の"タイムラプスの街"で、横に動く車窓からの街、飛行機から俯瞰する街、どちらの光景も広がります。それを作者は全部狙って『いろんな街の夕虹を見せよう』と企んだに違いない」と解説。
奥深い仕掛けにあふれた句なのだが、MC浜田雅功は「本当に企んだの?」と半信半疑。しかし、横尾は「企みました。もちろんです!」と自信たっぷりに断言。ついに永世名人に挑戦できる10段昇格を果たし、「やっと来ました!」と喜びを爆発させた。その後、東国原は「帰省してゐる周遊のついでかな」句、梅沢も「赤札のプードルを抱く帰路夕焼」句で掲載決定を勝ち取り、名人3人がそろって一歩前進する名句ラッシュとなった。
7 MEN 侍・本髙が初登場で才能アリ1位の快挙、夏井先生&キスマイ横尾も絶賛
ランキング戦には音月桂、高島礼子、ミキ・亜生、7 MEN 侍・本髙克樹が参戦。現役大学院生ジャニーズ・本髙は「横尾さんも見ているので。いずれはあの(特待生)席を狙いたい!」と気合十分。まず高島が凡人2位、続いて音月が凡人3位にランクイン。最後は才能アリ1位か才能ナシ最下位をかけて、初挑戦の本髙と特待生候補のミキ・亜生の一騎討ちに。
<才能アリ1位>
虫食いのクーポン埋める梅雨の星
7 MEN 侍 本髙克樹
「クーポンをよく使っていたんですけど、好きなクーポンからなくなるので、だんだん穴が開いてくるんですよね。悲しい気持ちで眺めていたら、その隙間から梅雨の星が見えた。クーポンはなくなってしまったけど、明るい気持ちになれたという句です」
本髙は才能アリ1位の実感が湧かないのか、「うおお! えっ?」とびっくり仰天だったが、査定を見守っていた横尾は「"虫食いのクーポン"って言葉がいいよね!」と絶賛。夏井先生も「"虫食いのクーポン"と"梅雨の星"の取り合わせ感覚が良いですね!」と褒めつつ、「でも、クーポンの隙間から梅雨の星を見るの? そんなことしねえだろって、ちょっと思いました」と少し大げさすぎるとも指摘。
<添削後>
虫食いのクーポン梅雨の星ふえて
先生は「"埋める"と解説せず、この3音を描写に使います。"虫食いのクーポン"でカットを切り、その後に"梅雨の星ふえて"とか、どうですか? 少しずつ梅雨の星が増えてきたなという気持ちと、虫食いのクーポンの対比ができます」と劇的添削を施すと、本髙は「俳句に広がりが出て、すごく勉強になりました!」と感動していた。
◇
さて、次回23日(木)のお題は・・・
芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。