キスマイ北山が悲願の俳句タイトル戦初優勝、夏井先生もびっくり「まさかこの子?」

もう一度楽しむプレバト

2021/10/04 16:45

9月30日放送の「プレバト!!」俳句査定は、秋のタイトル戦「金秋戦」決勝が行われ、Kis-My-Ft2・北山宏光が悲願の初優勝を果たした。永世名人の梅沢富美男、東国原英夫ら“四天王”が早々に脱落する大波乱の中、ラストは北山が「スマホ死す」句で横尾渉、森口瑤子との三つ巴の争いを制し、「やったああ!」と歓喜のガッツポーズ。予選を勝ち上がった唯一の特待生・北山の下克上に、夏井いつき先生も「まさかこの子?」とびっくり仰天。横尾も堂々の2位に入り、キスマイがワンツーフィニッシュで上位を独占した。

千原ジュニアの"育児"句をフジモンが自虐ツッコミ「家族総出で来よったな!」

今回は秋の俳句タイトル戦「金秋戦」決勝が行われ、シードの梅沢富美男(永世名人)、東国原英夫(永世名人)、フルーツポンチ・村上健志(名人10段)、Kis-My-Ft2・横尾渉(7段)、千原ジュニア(7段)に加え、予選を勝ち上がったFUJIWARA・藤本敏史(10段)、中田喜子(5段)、立川志らく(4段)、森口瑤子(初段)、Kis-My-Ft2・北山宏光(特待生3級)の10人が、「バッテリー切れ間近」をお題に激突。

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まず、過去6回優勝の大本命・東国原が「携帯をタコ足充電夜学校」で7位、3年ぶりの優勝を狙う梅沢は「龍淵に潜む充電切れスマホ」で6位に終わり、いきなり永世名人2人が惨敗。続いて、村上が「発電機運ぶ赤鬼村祭」で5位、フジモンも「雁の飛来を尋ね長電話」で4位になり、プレバト俳句"四天王"がそろって脱落する大波乱。さらに中田が「秋雷や絶縁破壊長き闇」で8位、そして意外な人物が屈辱の9位に沈んだ。


<9位>
夜半の秋次子に授乳の妻ZZZ(ずずず)
     千原ジュニア


「2人目の子供が生まれたんですけど、奥さんがバッテリーが切れて一日が終わっている感じで。夜中も次男を授乳しながら寝ちゃっているんです。このバッテリーが切れた感じをアルファベット最後の"Z"で、濁音で表現したんですけど」

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昨秋の王者で、このところ絶好調だったジュニアは「いやあ、調子乗ったな...」とガックリ。しかし、フジモンは「すごく良いと思いますよ」とフォローしながら、「前は長男を詠んで、今度は最近生まれた次男に妻やん。家族総出で来よったな」。どこかで聞いたことがあるような「総出」というフレーズをぶち込んだ自虐的なツッコミに、決勝を見守っていたパンサー・向井慧は「いよいよ自分で言うんだ!」。スタジオは大爆笑に包まれた。

俳人・夏井いつき先生は「次子は2番目の子供ですから、なおさら育児の大変さが出ます。この判断も良かった」と評価しつつ、「もったいないのは"夜半の秋"という、夜がどんどん更けていく感じのぼんやりとした時候の季語ですね。語順としては"次子"から行くべき。そして最後は"妻"。そうすると、時候の季語が妻を通して見えるんです」と指摘。

<添削後>
次子に乳あきの夜半なる妻ZZZ

先生の劇的添削を受けたジュニアは「めちゃくちゃ良いわ。今までで一番良いかも」と納得しまくっていた。


キスマイ横尾と北山がまさかの優勝争い、予選敗退の千賀がエール「奇跡起きろ!」

残るは今春の覇者・横尾、昨冬の王者・森口、無冠の名人・志らく、唯一の特待生・北山の4人。まず、志らくが5・7・5の定型を崩した破調句「静かに文を破くふと秋蛍」で惜しくも3位にランクイン。1位、2位をキスマイが独占する可能性が浮上し、スタジオで勝負を見守っていた千賀健永は「これはもうワンツーフィニッシュでキスマイに行ってほしい! 奇跡起きろ!」と大興奮。


<2位>
フリードリンク夜学子の電子辞書
     Kis-My-Ft2 横尾渉

「夜学校に行っている方が、学校終わりにファミレスとかでフリードリンクを飲みながら、ずっと勉強していて、電子辞書のバッテリーがなくなってしまうという句です」

わずかに優勝に手が届かなかった横尾だが、北山を指さして激励のジェスチャー。まさかの展開に、悲願の初優勝が現実味を帯びてきた北山も立ち上がってびっくり。

しかし、2位に恥じない名句をジュニアは「ドリンクバーでもいいけど、"フリードリンク"って全然違いますね。時間の長さがある感じ」、梅沢も「良い俳句だね! なんで優勝できなかったのかな。優勝した人はものすごい俳句を考えたんでしょうね」と絶賛。

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夏井先生も「"フリードリンク"から入ったのが成功していますね。夜学の生徒が仕事を終えて、学校が始まる前に何かお腹に入れているのかもしれない。上五、中七だけで映像が立ち上がってきますし、登場人物もきちんと見せている!」と褒めちぎっていた。


「緊張して分けわかんない...」唯一の特待生・キスマイ北山が大激戦を制して初優勝

最後は森口と北山の一騎打ち。予選を勝ち上がってきた唯一の特待生・北山の快進撃に、優勝経験者の森口も「北山さん調子良いですからね。予選の句も素晴らしかったし...」と勢いを警戒。一方、北山は秋のタイトル戦なのに「優勝者の肖像画を(春の横尾と)冬の僕で挟みたいです」とつぶやき、横尾から「秋です」とツッコまれて「ちょっと今、緊張して分けわかんないです...」と大混乱。


<1位>
スマホ死す画面に浮かぶ指紋と月
     Kis-My-Ft2 北山宏光

森口は「秋蝉や仰向いてなほぎぎと鳴く」で最下位に終わり、まさかの下克上を成し遂げた北山は「うおー!」「やったああ!」と歓喜のガッツポーズ。

「今風の言葉で"スマホ死す"。電源が落ちた時に真っ暗になるじゃないですか。夜に外で電源が切れると、そこに自分の指紋、画面の中には月も浮かんできたという句です」

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圧倒的な力量を感じさせる句に、千賀は「めっちゃいいっすね!」、梅沢も「これは僕には書けないですね」と大絶賛。夏井先生は「びっくりしましたね! 東さんの句だとばかり思っていました。まさかこの子!?」と信じられない様子で、「"スマホ死す"をドスンと受け止めていましたが、若い人たちが言う『あっ死んだ』なんですね。本人の若さが分かると、そこまで暗くない」と感性を評価。

さらに、先生は「最後がいいですよね。"指紋"だけでなく"月"も一緒に浮かび上がってくる。月という大きな秋の季語に対して、スマホという現代的な物を取り合わせて、これだけの印象的な映像を作れるなんてびっくり!」とお褒めの言葉が止まらず。大激戦を制した北山は「ありがとうございます!」と満面の笑みでトロフィーを受け取っていた。


<金秋戦2021 決勝 結果発表>
第1位 北山宏光(Kis-My-Ft2)
第2位 横尾渉(Kis-My-Ft2)
第3位 立川志らく
第4位 藤本敏史(FUJIWARA)
第5位 村上健志(フルーツポンチ)
第6位 梅沢富美男
第7位 東国原英夫
第8位 中田喜子
第9位 千原ジュニア
最下位 森口瑤子

     ◇

さて、次回10月14日のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。


10月7日(木)18:59まで
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