「給食費が払えなかった...」梅沢富美男の"極貧生活"句を夏井先生がバッサリ一刀両断

もう一度楽しむプレバト

2020/04/02 05:30

3月26日放送の「プレバト!!」俳句査定は、昇格すれば晴れて永世名人となる梅沢富美男が登場。給食費が払えなかった小学生時代を詠んだ渾身の一句で勝負をかけるが、まさかの“現状維持”。納得のいかない梅沢は「実体験だよ!」と詰め寄り、MCの浜田雅功も「いい句じゃないですか?」と援護射撃するが、夏井いつき先生は「“あの日”と安易に使っているのが、どうも気に入らない! 使いまわしている感がある」と一刀両断。梅沢は「もう不良になるからな!」と悔しさをぶちまけていた。

「もう不良になるからな!」永世名人の座を逃した梅沢富美男がグレまくり

今回は「桜と校舎」をお題に、特待生昇格試験に名人2段のKis-My-Ft2 横尾渉、"永世名人への道"に挑む名人10段の梅沢富美男が登場。

20200331223155-0b261379e2ae33fc163c9ef0d51afb9310f90796.jpg

冬麗戦タイトルを獲得し、絶好調の横尾だったが、まさかの凡ミスで惜しくも"現状維持"。そして、昇格すれば晴れて永世名人となる梅沢は「そのためにスーツもネクタイ、Yシャツも新しくしてまいりました」「今日こそ、名人のトップになります!」と気合十分で、幼少期の極貧生活を詠んだ渾身の一句を披露する。

<現状維持 ☆4つ>
給食費払えぬあの日の養花天
            梅沢富美男

「"養花天"は重要なんです。 桜の咲く時期なんですけど、ちょっと曇り空で天気が悪いという季語。そして、これは私の実生活なんです。子供のころ貧乏人だったんです。母も父も舞台役者をやっていましたからね。テレビの登場で出番が減っていって、とうとう給食費が払えなかったんです。そうすると、先生が声をかけてくれて、12時の5分前になると私は校舎を出ていくんです。じっと我慢していた。その時は親が役者をやっているから、子どもは苦労するんだと思いましたよ。しかし、今や梅沢富美男は!」

20200331223558-d8c7b0ea58bb94a7b41ecf91e681d05371548246.jpg

昇格を確信し、ドヤ顔の梅沢だったが、俳人・夏井いつき先生の評価のポイントが「"あの日の"の是非」だと明かされると、梅沢は食い気味に「なっちゃん(夏井先生)、入れたかったの! "中八"なんです。でも、どうしても入れたかったの。これが名人の句です!」と力説。しかし、無情にも"現状維持"が告げられ、ガックリ力尽きてしまう。

20200331223643-985fa5d934aae6535ff276b3226f32a954a4953c.jpg

夏井先生は「やろうとしていることはちゃんと伝わります。しかも、"給食費"から始めてくるのは、小さなドラマが一句の中に入っている。これは名人ならでは。切実な状況がコンパクトに表現できていますね。"払えぬ"憂鬱な気持ちが、季語の"養花天"とつかず離れずの関係にある」と解説し、意外にも高く評価。

納得のいかない梅沢は「実体験だよ!」と詰め寄るが、先生は「分かったって!」とスルー。MCの浜田雅功も「いい句じゃないですか?」と援護射撃するが、先生は「ここら辺まではいい句なんですよ。"あの日"で切ってもいいのに、"の"で映像を繋げたかったんでしょ。それくらい分かるのよ。だけど、"あの日"と安易に満たしているのが、どうも気に入らない!」。

「何回か前にも『長閑なりかの日の屋上遊園地』という句を作ったでしょ? "かの日"も"あの日"も使い回している感があるじゃないですか! なぜもう少しきちんと書いて、切実な切迫感をどうにかしないんですか? それは自分で考えるべきでしょ。もう"かの日"も"あの日"も使いなさんな!」と痛烈な批判を浴びせた。

20200331224215-a9b5c1b4d1937705b775f319352c292d2b6e90fb.jpg

梅沢は「小学生も見ているんだよ!」と悔しさをぶちまけたが、先生は「まあ、小学生も使うまいと心に決めたでしょう」とバッサリ。怒りが収まらない梅沢は、本番中にも関わらずネクタイを緩めて「もう不良になるからな!」と悪態をつきまくっていた。

初登場"才能アリ1位"の加藤諒が「うほぉー!」と大はしゃぎ

ランキング戦には、大相撲初場所で20年ぶりの"幕尻優勝"を果たした徳勝龍、"ラスボス"としてネット界隈で人気の演歌歌手・小林幸子、ユーチューバーとして活躍するカジサック、濃いキャラクターが話題の俳優・加藤諒の初登場4人に加え、女優・黒谷友香が参戦。初登場組の中から"才能アリ"が2人も飛び出す衝撃の展開となる。

まず、"凡人3位"に黒谷がランクイン。続いて、「新潟の楽屋の窓の夕桜」と詠んだ小林が堂々の"才能アリ2位"を獲得。梅沢に「今まで演歌歌手が何人か出てきましたが最悪なのよ」とプレッシャーをかけられていた小林は「本当? やった! やった!」と大喜び。

そして、徳勝龍が"凡人4位"となり、最後はNHKの俳句番組で3年間レギュラーを務め、「今日はちょっと負けられない」と気合が入る加藤と、「結構、ポンポン出ました」「奇跡の匂いがしてきました!」と自信満々のカジサックの一騎打ちに。

<才能アリ1位>
桜満ちしんと突っ立つ新校舎
             加藤諒

「僕が通っていた高校は新校舎と旧校舎があったのですが、入学式で桜がいっぱい咲いている中で、新校舎が塔のように立っているのを書かせてもらいました」

20200331224719-de39c7de3efa1ebe9bf838b9822b114b91ea2608.jpg

崩れ落ちるカジサックの横で、加藤は「うほぉー! いやっはっはー!」と大はしゃぎ。夏井先生は「とてもいい句だと思います。まず頭が"桜満ちしんと突っ立つ"なので、桜の大木のことを言っているのかと思うと、"新校舎"が満ちた桜の向こうにスッと浮かび上がる。カメラワークがお上手です」と絶賛。

さらに、先生は「"しんと突っ立つ"は擬人化ですが、下手にやると陳腐で見ていられないものになるが、とてもいい。映像がちゃんと描けている擬人化は成功するんです。しかも"しんと"で静けさも広がります。やがて子供たちもやってきて、声も満ちてくるに違いない。そう思うと、最後に"桜"に想いが戻る。勉強だけの成果ではなく、あなたの感覚がとてもいいのです!」とベタ褒めしていた。

     ◇

さて、4月2日(木)はお休みで次回は4月9日(木)よる7時から
春の3時間スペシャルをお届けします!
いよいよ、名人・特待生のみが参戦する俳句タイトル戦「春光戦」の決勝を開催!
春の芸能界俳句王はダレだ!? 「春光戦」決勝のお題は...

20200401150731-f1263ffb0db503812908c5e83f710eaa8cbf9917.jpg

【動画】みどころはこちら

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook