夏井先生が東大美女・鈴木光の優等生ぶりにまさかの苦言

もう一度楽しむプレバト

2019/06/29 09:00

6月27日放送の「プレバト!!」俳句の特待生昇格試験に、東大美女・鈴木光が登場。お題から発想を飛ばした一句で、夏井先生に「難しい言葉を無理なくまとめている」と高評価され、みごと特待生3級に昇格した。しかし、先生は同時に「『この程度書いたら先生OKって言うからいいかな』というのが少し見えた」と、鈴木の優等生的な俳句づくりにまさかの苦言。昇格を言い渡した後の厳しい指摘とあって、スタジオが一時騒然となった。

夏井先生「攻めてきてください」と鈴木光にエール
今回は「梅雨晴れ間の水たまり」をお題に、特待生昇格試験に特待生4級の鈴木光、特待生2級の千原ジュニアが挑戦。

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鈴木は「出来上がったときは良いかもと思ったけど、時間を置いてみるとちょっと下五を間違えちゃったかな」と不安な心境を口にしつつ、神社や日本庭園などで見かける石の手水鉢・蹲(つくばい)に発想を飛ばした一句を披露。

<1ランク昇格 4級 → 3級>
蹲のあめんぼ揺らす零雨かな
          鈴木光

「蹲にあめんぼがいて、それを静かな雨が揺らしている風景を切り取ってみました」

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冴えわたる一句にジュニアは「めちゃくちゃ良い!」と絶賛。俳人・夏井いつき先生も「"蹲"や"零雨"など難しい言葉を無理なくまとめている」と"1ランク昇格"を告げたが、「ただ全体として優等生的というか、小器用にまとめているというか。この程度書いてりゃあ先生OKって言うからいいかなというのが少し見えた」との厳しい指摘も飛び出し、スタジオに緊張が走る。

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<添削後>
蹲に雨粒あめんぼを揺らす

先生は「最初に本人が『下五が不安になった』とおっしゃっていた。正直に言えるところが見事だなと思いました。では、どういう方向に持っていけばいいのか。"零雨"を諦めたとしたら、蹲の中に浮いているあめんぼとのガチンコ勝負になる。もっとアップの光景にしましょう」と添削に着手。「"雨粒"って書くだけ。雨粒が落ち、画面がちょっと広がると横にあめんぼがいて、雨粒の余波でくらっと揺れたという映像になります。こういうところを攻めてきてくださいね」

鈴木も「アップにすべきと思っていたけど、どうしていいのか分からなかった」と先生の指摘箇所が気になっていたことを明かし、「すごくスッキリして良い俳句になりました。頑張ります!」と劇的添削に感動していた。

「コツコツ真面目に学んでいる」夏井先生の言葉にジュニア赤面
続いて、昇格すれば名人の座まであと一歩に迫るジュニアは「最近、自分の中で置きにいって"現状維持"が続いていた感じがある。今回は冒険しました。吉とでるか凶とでるか...」と語り、挑戦的な一句で勝負に出る。

<1ランク昇格 2級 → 1級>
甥っ子とおいっ子と子と夕虹と
          千原ジュニア

「せいじと妹にも小学生の甥っ子がいるんですよ。この間、うちの子と3人で遊ぶことになったんです。その姿を句に閉じ込めたんです」

温かい親目線のジュニアの句に、鈴木は「優しい風景で私は好きなのですが、"と"がいっぱいあるのが、どっちに転ぶか」。その指摘通り、夏井先生の評価のポイントも「"と"を多用した是非」であることが判明し、ジュニアは不安な表情を見せる。そして、MCの浜田雅功が「1ランク降格!なーんてね」といたずらを仕掛け、ジュニアは右往左往したが、結果は見事に"1ランク昇格"。「やったー!」と渾身のガッツポーズを決めた。

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夏井先生は「耳で聞いた時は一瞬『えっ?』って思うけど、文字面の工夫で映像を作った楽しい句になりましたね」と絶賛し、「私は小学生くらいの"甥っ子"と幼稚園くらいの"おいっ子"を想像しました。今度は"子"も出てきて、夏の季語"夕虹"。夕立が降った後に雨が上がり、虹が出ている光景も伝えてくれる。"と"と押さえることで遠近感を持って映像化ができる。さらに韻も踏んでいる。見事にできました!」。

さらに、先生は「記憶が確かであれば、前に運動会で甥、『おーい』とかとんでもない句(「運動会、老い、甥追い『おーい‼』あ、人違い」)を作ってましたね。腹が立って怒りましたが、あれがちゃんとこういう句に実ってくる。本当にコツコツ真面目に学んでいる」と努力を称えると、恥ずかしくなったジュニアは「真面目じゃないですよ! (街で見かける)破れているポスターは全部俺の仕業なんです」と大嘘でごまかしていた。

"独身女性の休日"を生々しく詠んだ句を夏井先生絶賛
ランキング戦には、初登場の早稲田大卒の高学歴芸人・相席スタート 山﨑ケイや、5年ぶり登場の渡辺徹、前回"才能アリ"の近藤サト、元宝塚男役トップスターの水夏希、5月の東京ドームコンサートで5万5000人のファンから「俳句がんばれ!」と声援を受けたKis-My-Ft2 宮田俊哉が参戦。この中から夏井先生が「五感を上手に刺激してくれる」と絶賛する名句が飛び出す。

<才能アリ1位>
コロッケの香る踏み切り梅雨夕焼
         相席スタート 山﨑ケイ

「1日どうせ雨だろうと思って家でグタグダしていたら、外に出るととっくに晴れていて、コロッケを食べながら通り過ぎる電車を見て、1日無駄に過ごしちゃったけど、こんな休日も悪くないかという独身女性の休日のイメージ」

夏井先生は「句としてしっかりできているし、光景も描けている。私は仕事帰りの人かなと読みました。いつもの駅の踏み切りに立っていると、コロッケのいい匂いがしてきたと。さらっと書いているようで、五感を上手に刺激してくれるんです」と高く評価し、「コロッケの美味しいイメージと揚げ物の匂い、踏み切りからは警報機の音も聞こえてくる。味覚、嗅覚、聴覚を満たし、"梅雨"には湿り気の皮膚の感覚、"夕焼"の視覚も押さえている。ここがこの句の見えない丁寧な上手さなんです!」と大絶賛していた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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【動画】夏井いつき先生によるみどころはこちら

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。
https://www.mbs.jp/p-battle/

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