梅沢富美男が"おでん缶"の一句で半年ぶりスランプ脱出、歓喜のガッツポーズ

もう一度楽しむプレバト

2019/01/24 20:30

1月24日放送の「プレバト!!」俳句の特待生昇格試験に名人10段・梅沢富美男が登場。“おでん缶”を詠んだユニークな一句で、半年間“現状維持”に苦しんできた「永世名人への道」査定で“1つ前進”を勝ち取り、おもわず「やったあーっ!」と絶叫。両手をがっしりと合わせる“梅沢流ガッツポーズ”で喜びを爆発させた。

勝因は小学生との会話の直後に偶然見た自動販売機
今回は「冬の自動販売機」をお題に、「永世名人への道」に挑む名人10段・梅沢富美男と特待生4級の松岡充が昇格試験に登場。
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半年間で5回連続"現状維持"とスランプ中の梅沢は、「先日、広島の駅で小学生の男の子から『梅沢さんが出ていることだけが楽しみでプレバトを見ているんです』と言われた。心を入れ替えましたね」と神妙な面持ちで語り始めるが、MCの浜田雅功は「ホンマかいな?」と半信半疑。
「その小学生と話した後に、新幹線のホームでパッと自販機を見たら、何とおでんが売っていたんです」と語り出し、「飲み物が並ぶ自販機の真ん中におでん缶がでっかい態度で座っている。それを見て、牢屋でエラそうにしている牢名主のことがポンと頭に浮かんだ」という意表を突いた一句を披露する。
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<永世名人への道 1つ前進 ★1つ>
牢名主のごと自販機のおでん缶
          梅沢富美男

待望の「1つ前進!」を耳にすると、梅沢は「やったあーっ!」と絶叫し、両手をがっしり合わせる"梅沢流ガッツポーズ"で喜びを爆発させる。
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夏井先生は「まず素材が面白い。自販機を牢屋に見立てて、牢名主を瞬間的に思う。発想が滑稽味があって、飄々としていい」と称賛。さらに「"ごと"というのは比喩の中でも直喩。おでん缶は牢名主のようだと言っているわけですが、この落差が大きすぎると意味の分からない句に、でも落差がちょっとしかないと意外性がなくなる。この落差が非常に絶妙な距離感で、ちゃんとできている」と大絶賛。
先生の解説を聞いて上機嫌の梅沢は、浜田に「めっちゃうれしそうな顔してる」とツッコまれても「(夏井先生の地元の)松山ではもうお客さん満杯よ。ね、なっちゃん! 」とハイテンションは変わらず。「だから何よ」と苦笑いを浮かべつつも夏井先生が「添削はいりません」と太鼓判を押すと、梅沢は「そうでしょうよ」と何度もうなずき、スランプ脱出の余韻に浸っていた。

松岡充"光を飲み干す"破調句に夏井先生「発想がみずみずしい」
一方、先日の「冬麗戦」でまさかの予選落ちの苦汁をなめた松岡は、「今回は100句くらい作りました」とリベンジに燃え、七五五の破調句で勝負に出る。結果発表に先立ち、梅沢が松岡の句を絶賛し、浜田が不安をあおる展開となるが、松岡は「アーティストの先輩ですから」と梅沢を信じる姿勢を変えずに査定を待つ。

<1ランク昇格 特待生4級→3級>
飲み干す光雪晴れの缶ジュース
          松岡充

松岡の句は「雪が降り続いたある日、窓を開けたら雪がやんで、銀世界に太陽がさんさんと輝いている。その光ごと飲み干してしまいたいと、缶ジュースと共に鬱陶しかった気持ちを全部飲み干す」という心境を詠んだもの。浜田から「1ランク昇格」を告げられると、松岡は「よっしゃー!」とガッツポーズ。
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夏井先生は「ハツラツとした勢いがある。本当に気持ちのいい句でした」と笑顔を見せ、「破調というのは、うかつにやると痛い目に遭う。句の内容がその調べを要求しているかじっくり考えなくてはならないが、この句の場合はまさにこの勢いを要求していますよ。非常に気持ちのいいリズムです」という納得の昇格査定。さらに、「もっとハツラツとさせる方法が1点だけある。"飲み干す光"とすると落ち着いてしまう。語順を反対にするともっと躍動感が出る」と筆を取る。
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<添削後>
ひかり飲み干す雪晴れの缶ジュース

これには松岡も思わず「ホンマや」と驚く。それでも評価に変わりはなく、夏井先生は「しかし、感覚がみずみずしい。素晴らしいですよ!」と褒めちぎっていた。

梅沢名人と夏井先生が加藤登紀子の俳句で場外バトル!
ランキング戦には、過去2連続"凡人"査定で「今回は挽回しないと私の立場がない」と雪辱を誓う東大卒のベテラン歌手・加藤登紀子と、三遊亭好楽、中山優馬、チョコレートプラネット・松尾駿、田中道子が参戦。

<凡人2位>
流氷や声の逞し漁港かな
          加藤登紀子

加藤が惜しくも"凡人2位"と発表されるが、ここで名人・梅沢と夏井先生の場外バトルが勃発。梅沢は「発想は本当にいいんです。ただ、これでは自販機をテーマに詠んだとは分からない。きっと、なっちゃん先生もそう言うはず」と得意げに解説する。しかし、夏井先生は「兼題の写真は発想のポイントになる起点ですから。漁港の中に自販機があるのではないかなと発想を広げていくのは全くOKです。あなた(梅沢)だって散々やってきているでしょう。何年この番組をやっているの」と完全否定。梅沢は「名人だからやれる技だから...そこまでまだ早いかなと思って」と言い返すが、夏井先生は「名人じゃなくてもやれます」と再びバッサリ。ついに梅沢が「ああそうかい!」と激高し、浜田の「ケンカをするな!」の一喝でようやくバトル終了となった。

そして"才能アリ1位"争いは、前回共に"才能ナシ"で「評価がダダ下がって死活問題になっている」と嘆く田中、名人・フルポン村上の門下生を名乗るも「村上さんが一切口を聞いてくれない」と愚痴るチョコプラ松尾という意外な顔ぶれとなるが、基本を押さえた秀句を披露した松尾に軍配が上がった。

<才能アリ1位>
冬空や商談前の缶コーヒー
   チョコレートプラネット 松尾駿 

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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