石川佳純が語った引退時の心境「自分にはできないなと...」に視聴者感嘆「真のアスリートだ」【日曜日の初耳学】

日曜日の初耳学 復習編

2025/05/15 15:00

昨年のパリオリンピックでの中継キャスターぶりも記憶に新しい元卓球日本代表・石川佳純が5月11日放送の「日曜日の初耳学」に出演。林修を聞き役に、現役時代の思いや現役引退後の日々について語った。さらに、引退を決めた当時の思いを語る場面も…。当時の心境を率直に語った言葉に、視聴者から感嘆の声が上がった。

■「"心のシャッター"が下りてしまう時もありました」
❶250511mimi0399.jpg

オリンピック3大会連続でメダルを獲得するなど、日本卓球界をけん引してきた石川。2年前に現役を引退後は、未経験のスポーツに挑戦したり料理教室に通ったり、現役時代はできなかったことを楽しんでいるという。

今ハマっているものの一つがドラマ「やまとなでしこ」(2000年)だそう。林が「なでしこファッションを目指しているんですか?」と尋ねると「家の中でいろいろ着てファッションショーをして...。やってます、楽しく」と告白。「(ドラマの)ファッションを真似して表参道を歩くっていう、それを"やまとなでしこごっこ"って名付けてやっています」と楽しそうに語る姿からも、日々の充実ぶりがうかがえる。

番組ではさらに、先輩であり現役時代のライバルでもあった平野早矢香もリモートで登場。平野からは「ネイルサロンを教えてもらったり、プレゼントもすごいおしゃれで」「(石川は)面食いだと思います」と、知られざるプライベートエピソードも続々と飛び出した。

パリオリンピックでは現地で中継キャスターを務め、中国語も駆使して行った的確なインタビューに絶賛の声が上がった。その反響は「パリ五輪で最も印象に残ったキャスター/アナウンサーランキング」で1位に輝いたほど。

選手にインタビューをする際は、自分が選手だった当時の経験を参考にしたという。林が「ご自身が選手だった時に『何でそんなこと聞くの?』と思われたこともたくさんあったんじゃないですか?」と尋ねると、石川は「確かに"心のシャッター"が下りてしまう時はたまにありましたけど、そういうインタビューをたくさん経験させてもらった中で、それをすごく参考にさせてもらったりはしましたね」と、選手に寄り添うインタビューの秘訣を告白。選手時代に答えにくい質問を受けた時の心境を"心のシャッターが下りる"と表現した石川に、レギュラー陣からも「素敵な表現!」の声が上がった。


■負けず嫌いは親譲り?「親が『これが勝負の厳しさや』と...」
❸250511mimi0597.jpg

自らを「めちゃくちゃ負けず嫌い」だという石川。加えて、7歳で卓球を始めてわずか3か月後に全日本選手権の県予選準優勝・全国大会出場を経験したことが「すごく自分も周りも卓球にのめり込むきっかけになったかもしれない」と振り返った。

"負けず嫌い"の気質は、日々の暮らしの中で培われた。「例えば家族でケーキとか食べるとなったら、じゃんけんで決めるんですけど、全力でやりますね。負けたからって譲ってくれたこともないですし」「両親が『これが勝負の厳しさや』とか言いながら...。泣いてもくれなかったですから」と石川。こうした経験が、粘り強く勝ちをもぎ取る石川のプレースタイルにつながっていった。

そんな石川が「卓球人生で一番大きな逆転勝利」と振り返るのが、16歳の時に挑んだ2009年の世界卓球選手権。当時世界ランク99位の石川が、ランク10位と格上の帖雅娜(ちょう・がな)選手と対戦し、0対3から大逆転したゲームだ。

4ゲーム目も3対9と追い詰められ、あと2点取られたら負けという状況で「もうここで終わりか...」とまで思ったという石川。だがそこで、考えが切り替わった。「ここで捨てるプレーをするのはダメだし、もったいないなって。『頑張ってとりあえず1点でも多く取ろう』ってその時思ったんです」。ここから怒涛の反撃を繰り出し、驚異の逆転劇を成し遂げた。


■「3位になれて、嬉しかったんです」
➍250511mimi0441.jpg

オリンピック3大会連続でのメダル獲得という偉業を成し遂げ、次のオリンピックも期待された2023年、石川は30歳で現役を引退した。

その年の全日本卓球選手権で3位入賞していただけに、惜しむ声も多かった。「まだやれるっていう思いもおありだったんじゃないですか?」という林に、石川は「うーん、なかったですね」ときっぱり。

「30歳で3位になって、嬉しかったんですよね。でも、それまでの間で2位か3位で嬉しかったことって、やっぱり1回もなかったんですね。勝負する以上、1番を狙うエネルギーだったりモチベーションが自分自身難しいかなと思いましたし、自分なりに1番を取るために必要なことはなんとなくわかっているつもりの中で、ああ、もう自分にはできないな、と思いました」と、当時の心境を語った。

数々の実績を残してきた卓球界のレジェンドが振り返った自身の競技人生。その壮絶さに、視聴者からも 「あらためてすごい人」「五輪に向けてどう気持ちが変わっていったのかがすごくよく伝わってきた」「感動した!」といった声が続々。中でも引退を決めた心境を語ったコメントには、「2位3位で嬉しかったことはない、に勝負の厳しさが詰まってた」「引退を決めた理由に涙が出た。石川佳純さんは真のアスリートだと思う」など感嘆の声も多く上がった。

(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年5月11日放送より)

無料見逃し配信はTVerで2025年6月8日(日)まで
石川佳純 編!
-----------------------------------------
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。

新KV.jpeg

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook