11月20日放送の「日曜日の初耳学」の企画<インタビュアー林修>に戸田恵梨香が出演。俳優としてターニングポイントとなった作品や、家族への向き合い方・人生観について語った。
■"やる気が芽生えた"父の言葉
中学卒業後、役者を目指して16歳という若さで神戸から単身上京した。高校には進学しなかった。
父は厳格だったが、東京行きは応援してくれた。「父が『高校に行かなくていい』『学校に行かずに仕事一本でやれる子だ』って言ってくれて。父の後押しがあって東京に行くことになったんです」という。
高校に進学しない、という大きな決断。林先生が「その決断を今振り返ってどうですか?」と尋ねると、戸田は「良かったと思います。本当にお芝居のことをよく考えられましたし、良くも悪くも自分と向き合う時間しかなかったから、今の自分があるのかなと思います」と打ち明けた。
とはいえ、10代で飛び込んだプロの世界は甘くなかった。「最初の頃は、監督の指示の意味が理解できなかったり、(指示に応える)技術もなかった」という。「自分がどれだけ能力がないのかを思い知らされた」日々だった。
そんな時、力になったのが父の言葉だった。「父に初めて弱音を吐いた時に『恵梨香を食べさせる余裕くらいはあるから、いつでも帰ってきていい』って言われて。『これで帰ったら、自分が自分に負けるんだ』って、逆に仕事に対するやる気が芽生えましたね」という。
■最新作は超難役「理屈が追いつかない」
その後、数々のドラマや映画に出演し、キャリアを積んでいった。
中でもターニングポイントと捉えているのが、「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」シリーズ(2010年ほか)。「それまでは与えられたものをやるっていう感覚がどこかにあって、"迷走期"だったんです。でも『SPEC』で、自分の頭で思いつくものが表現できて、役者としての長所と短所がわかって、自分ってどういう人間なんだっていうのが少しずつ理解でき始めました」というほどの、特別な作品となった。
『SPEC』の監督を務めた堤幸彦氏がVTRで登場し、当時の戸田について語る場面も。堤氏は「こちらのあらゆる要求にほぼほぼ120%以上で応えてくれる、言ったこと以上の何かを残してくれる。"戦友"レベル」と、大絶賛。さらに「100通りの役を演じたとしても彼女が持っている、くすぶっている炎みたいなものをなおかつ感じる」と、その魅力を語った。
11月23日公開の映画「母性」では、"娘を愛せない母親"という難役に挑んだ。演じたルミ子という女性は「筋が通ってないし、自分の感情をコントロールできない女性だったので、どれだけ考えたとしても理屈が追いつかないんです」と、新たな挑戦だったという。
■「もう一人で頑張らなくていいんだ」
林先生に「40代、50代は"こうなりたい"という展望はありますか?」と問われると、「ないですね」という返答。
「けっこう無理してきたから、自分の思うままに生きていきたいなって思うようになったんです。家でごはんを作る、おうちのご飯を食べる、そういう何気ない普通がメチャクチャ幸せだなって感じてますね」と、日々の暮らしを大切にしたいという思いが強まっているという。
2020年に結婚したことも、心境の変化をもたらした。「もう一人で頑張らなくていいんだって思ったし、一人で死ななくていいんだって思って、安心して過ごせるようになったなと思います」と穏やかな表情で語った。
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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