林修「これはすごい!」最新自動販売機に搭載された"ボタン"を絶賛

日曜日の初耳学 復習編

2019/05/15 20:30

自動販売機業界でいま、現代日本が抱える社会問題を反映した最新カップ式自動販売機が話題を呼んでいる。5月5日の「林先生の初耳学」でも出題され、林先生も「これはいい問題ですね!」と唸った“人にやさしい”自動販売機。最新テクノロジーが実現させた、その機能とは?

時代を見据えた新機能のキーワードは「とろみ」
自動販売機のボタンといえば、"ホット"や"コールド"を思い浮かべる人が多いのでは? カップ式の自動販売機なら、"砂糖の有無"や"コーヒーの"クリームの有無"ボタンがついたものも出回っている。
だが、この"日本が抱える問題が反映された自動販売機"は、まったく新しいボタンがついた最新型。「このボタンは何のボタンで、どんな問題が反映されている?」と問われた林先生、社会問題はお手のもの...のはずだが今回は苦戦気味。
「今の日本が抱える問題といえば、なんといっても少子・高齢化...お年寄りが買いに来たら先に飲み物を出してあげる。若い人は待たせる...わけないか」と苦しまぎれに答えたものの、正答には至らず。問題はみごと"初耳学"に認定された。
でも林先生、惜しかったんです! この自動販売機は"高齢化社会"を受けて誕生したもので、新たにつけられたのは"とろみあり"ボタン。
購入する際にこのボタンを先押しすると、緑茶やコーヒー、カフェオレなどすべての飲み物にとろみをつけることができる。ホットもコールドもOKで、とろみの濃さも"濃い""中間""薄い"の3段階に調節可能だ。

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飲み込む力の衰えが重大疾患に!
この"とろみあり"ボタンは、超高齢化社会で増えるとされている、飲み込む力が弱い人のために開発されたもの。
飲み物がのどに流れ込んでくると、気管の入り口にある咽頭蓋が閉じ、食道へ流れていく仕組みになっている。だが、飲み込む力が弱くなると液体の流れ込む速度にのどの動きが間に合わず、誤って気管に入ってしまうことも。これが、誤嚥性肺炎の原因となる。
肺炎は、がん、心疾患、脳血管疾患に次いで日本人の死亡原因第4位。さらに、日本呼吸器学会『成人肺炎診療ガイドライン2017』によると、65歳以上で肺炎による死亡率が急激に上がるのだという。誤飲は、高齢者にとっての大問題なのだ。

無味無臭の"とろみ材"でおいしさそのまま
番組では、実際に立川志らくと浅野ゆう子がこの"とろみあり"ボタンつき自動販売機を体験した。「じゃあ志らく君、何にする?」「ゆう子、こっちへ来て」と、デート気分で自販機の前に立った2人。浅野は抹茶ラテ、志らくは緑茶を選び、カンパ~イ!
「おいしい!葛湯の感じですね、食感が」(浅野)、「(味はそのまま)普通のお茶です」(志らく)と目を丸くする2人。使われているとろみ成分はトウモロコシ由来などの糖質や食物繊維が原料の"とろみ材"で、医療機関でも使われているもの。無味無臭で、飲み物の味にも影響はない。
林先生も「こうやって一つひとつ原因をつぶして病気を減らす。社会全体で応援していく。いい問題じゃないですか!」とにっこり。
この最新自動販売機の話題は視聴者からも大きな反響を呼び、SNSでは「これはすごくいい機能!」「濃い・薄いも選べるの?感動!」「これは全国で取り入れるべき」といった消費者目線の声だけでなく、「これなら利用者さんと出かけるときも、そのまま買って飲めて便利!」など介護福祉の現場からも喜びの声が上がっていた。もし街なかで見かけたら、ぜひお試しを!

*「林先生の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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