「ギブ&テイク」があたりまえと思っているあなたは要注意!!

日曜日の初耳学 復習編

2018/10/06 06:00

「ギブ&テイクはもう古い!ギブギブギブギブギブ&ギブがちょうどいい」。これは、見返りを期待せず人に与え続けることでより大きなものを得て得をするというイマドキの説。与え続けるだけでは損するのではないか…などという心配は無用!アメリカの社会学者や大学の研究でも、“ギブすれば得をする”という結果が既に証明されているという。9月23日の「林先生が驚く初耳学!」では、林先生も共感するこの考え方について書かれた本を題材に、ネット社会における情報の本質をわかりやすく解説した。

情報を隠す人は損をする
番組ではゲストから事前に「自分の持っている情報をどれだけ人に教えますか?」というアンケートをとった。その結果〝教えない"派は4人、〝教える"派は2人。〝教えない"派のハライチ澤部は「自分だけ知っている方がカッコいい」という考えを主張した。これに対し林先生は、「間違いなくその考え方は今の情報社会においては時代遅れです!」とピシャリ。そして、林先生が今一番注目しているというITビジネスのスペシャリスト、尾原和啓さんの名を挙げ、同氏の著書『どこでも誰とでも働ける:12の会社で学んだ"これから"の仕事と転職のルール』をもとに、その理由を解説した。著者は1970年生まれの48歳。京都大学大学院を卒業。マッキンゼー、Google、リクルートなど転職を重ね、楽天では執行役員を務めた人物。「これからの時代はこういう人でないと生き残れないと思った」―――林先生が感服した著者の考え方はこうだ。

自分だけ知っていることにメリットはなにもない
「これほど情報が発達した社会では、多少隠しておいたところですぐ誰かが言ってしまう。例えば人に教えたくないレストランがあっても必ず誰かがネットにあげてしまう。だったら誰よりも早く自分が発信したほうがいいと考える」。さらに、ネット社会の情報の本質を語るキーワードとして「フラット、リンク、シェア」を挙げ、次のように説明した。「かつては情報は対等(フラット)ではなく、一部の権力のある人だけが情報を握っていた。つまり、<情報=力(権力)>だったが、現在はみんな対等(フラット)に情報を持ち、つながり合い(リンク)、分け合う(シェア)時代。このように情報のあり方が変わっているのに自分だけ知っていて隠しておくメリットは無くなってきている」。

「信頼の貯金」という考え方
こうしたネット社会でギブすることにより"信頼の貯金"をしていると考える著者は、毎朝20人に対し、その人にあったオススメのニュースをピックアップしてメールしているそうだ。なんの見返りもないのではないかと思うかもしれないが、その人のために視点を変えながらニュースを読むことで20人分の視点を内部に持つことになり、自分にとってもメリットになるという。

仰天!!芸能界の"ギブ"事情
「確かに、芸能界でも見返りを求めずにギブする人は多い」とロンブー淳。赤ペン瀧川は、映画スターのジョニー・デップは防寒ジャケットを500人分で総額500万円。キアヌ・リーブスに到っては映画に関わったスタントマンにハーレー・ダビッドソンを1台ずつ12人分で総額3000万円を"ギブ"したというハリウッドスターの太っ腹なエピソードを紹介。一方、前述のアンケートで"教える"派だったV6岡田准一は、「時代劇の撮影で正しい刀の抜き方を説明してあげると最初は喜ばれるが、話が長いと言われ最終的に嫌われる」と、最近気づいたという切ないエピソードを披露した。

「林先生が驚く初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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