休めないあなたに!インフルエンザに負けない予防法の新常識

5分で読める!教えてもらう前と後

2020/01/25 13:00

毎年、1月の今頃はインフルエンザが猛威を振るい、感染者が激増する時期。さらに今年は、コロナウイルスが日本にも上陸し話題になっている。1月21日の「教えてもらう前と後」では、そんな今こそウイルスに感染しないための対策を覚えておくべく、専門家から予防法について詳しく教えてもらった。産休中の滝川クリステルに代わり、スペシャルMCとして登場した飯豊まりえと山崎弘也も驚いた、これまでの常識を覆す感染症予防の新常識とは?

大谷流ウイルスに感染しないテク

今回、ウイルス感染症予防の新常識を教えてくれるのは、インフルエンザについて書かれている本『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』が話題の、池袋大谷クリニックの大谷義夫院長。ウイルスに感染しないための対策として、まずは感染源について確認をしておこう。外出先から戻り手を洗うのはもちろんだが、その後で「タオル」か「スマートフォン」のどちらかを触ると感染の危険があるという。大谷院長は「インフルエンザウイルスは、デコボコよりもツルツルが好きなんです。タオルなどのデコボコした素材では、インフルエンザウイルスは15分程度しか生きていませんが、スマホは表も裏もツルツルしていますからウイルスは24時間程度生きているんです」と、ウイルスの感染源として「スマートフォン」が危険だと教えてくれた。

家に帰ってしっかり手洗いをしても、スマホを触れば手はウイルスだらけになるというのだ。家に帰ったらアルコール分が入ったスマホ用のウエットティッシュでスマホを拭くと感染を防ぐ効果が期待できる。しかし、毎日100人近い患者さんと接している大谷院長はなぜインフルエンザにかからないのか? その秘密を探るべく、大谷院長の日常に密着。すると、エレベーターを呼ぶボタンを押すときも、自宅の扉もドアノブも、指先で触らずに関節を使っている...。大谷院長「エレベーターのボタンの真ん中はみんなが押すからウイルスがいっぱいいるかもしれません。そのようにみんなが触っていそうなところは指先を使わずに関節を使えば指先を菌から守ることができます」。こうやってウイルスとの接触を極力避けている大谷院長は、「金属やプラスチックなどツルツルのところにはウイルスが長く生きているという報告があるんです。なので、電車のつり革もみんなが掴むところは触らないで、つり革の中に手を入れて手首で支えています」とつけくわえた。

さらに、帰宅後はすぐに洗面所で入念に手を洗う。ここで、「大切なのは、手の洗い方」という大谷院長が推奨する手の洗い方を紹介する。手のひらと甲を洗ったら指の間をこすり合わせるように洗い、両手の裏表を洗う。爪の先を洗う時は、手のひらに押し当ててクルクル回して円を書くように洗うといい。最後に手首を反対の手で握って回転させながらこすると、効率よく洗うことができる。この手順で洗う時間の目安は30秒。手洗いの後にアルコール消毒をすると完璧だ! 手洗いに時間をかけられないという時は、軽く手を洗った後にアルコールを15秒程度すり込めば、ウイルスをかなり除去できるらしい。

インフル予防にうがいは効かない!?

インフルエンザにかからない大谷院長の予防法。スマホ消毒に手洗い、そして最後はうがいかと思いきや「風邪のウィルスは喉についてもゆっくりしか体内に入らないので、うがいは風邪予防には有効です。一方でインフルエンザウィルスは喉に着くと比較的早期に体内に入ってしまので、1日数回のうがいでは除去できないんです」と、大谷院長はいう。日本政府の見解でも、確かに「うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません」と書かれている。
そう、大谷院長は患者さんの診察を終えるたびにうがいをするのではなく、アルコール消毒とお茶を飲んでいたのだ。大谷院長「私は20分おきに、お茶を飲むことにしています。喉を湿らせることによって、喉の免疫が上がってウイルスを外に出してくれるので、うがいよりも重要です」。喉の免疫細胞は、乾燥すると機能が弱ってしまうため、こまめに湿らせることで免疫機能が高まるというのだ。特にお茶は、殺菌作用があるのでオススメ! 20分おきに喉を湿らせて、大谷院長のようにインフルエンザやコロナウィルスを寄せ付けない身体を手に入れよう!

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「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史・教育・健康など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。次回放送は1月28日(火)よる8時から。

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