MBS 毎日放送

2020年10月13日 09時58分 公開

㊺絶対に、あきらめない

 2020年は、歴史の浅いリーグにとって受難の年となった。2月下旬、コロナ禍の影響でシーズンが中断。3月、無観客で再開を試みたものの、選手やチーム関係者に感染者が続出し、シーズン終了を余儀なくされた。そして、10月2日、5年目を迎えたBリーグが開幕。「絶対に、あきらめない。」という強い意志のもと、徹底したPCR検査、会場の感染症対策と、各チームは勿論、まさにリーグが一丸となって準備を進め、開催にこぎつけたのだった。

 10月2日、5年目を迎えたBリーグが開幕。日本各地でブースターの拍手とコートを跳びはねるバスケットシューズ音が響いている。
 思えば、2020年は、歴史の浅いリーグにとって受難の年となった。2月下旬、コロナ禍の影響でシーズンが中断。3月、無観客で再開を試みたものの、選手やチーム関係者に感染者が続出し、シーズン終了を余儀なくされた。
 果たして、次のシーズンを無事に迎えることができるのか?体育館という密閉された空間で、感染症対策は万全なのか?この困難に立ち向かったのが、7月に新たに就任した島田慎二チェアマン率いるリーグの面々。新たにリーグを立ち上げて、ようやく軌道に乗ってきた5シーズン目。ここで歩みを止めるわけには、いかない。
 「絶対に、あきらめない。」という強い意志のもと、徹底したPCR検査、会場の感染症対策と、各チームは勿論、まさにリーグが一丸となって準備を進め、開催にこぎつけた。開幕節を終えた京都ハンナリーズの永吉佑也主将は、こう語る。
「ここまで準備してくれた方々には感謝しかない。大勢の観客の前でバスケットができる幸せを感じずには、いられなかった。」
 選手だけでなく開幕節に訪れた観客たちも、勝ち負けに関係なく一様に顔をほころばせた。日常を忘れることができるエンターテイメント空間、1プレイ1プレイごとに、一喜一憂できるバスケットボールのもつパワーがブースターにエネルギーを与えていたのだ。
 確かに、チームによって外国人選手の合流のタイミングがずれ込む等、本来なら考えにくい戦力の不均衡も起こっている。それでも、誰一人下を向いていない。フルメンバーが揃わずホーム開幕戦に敗れた西宮ストークスのM・フィッシャーヘッドコーチは、「結果には、つながらなかったが、チームは確実に成長している。シーズン後半には、全く違ったチームをお見せできると思う」と、未来を力強く見据える。
 優勝や昇格をかけたポストシーズンが始まるのは、来年の5月。勝負の時を迎えるまで、夢空間が続くことを祈らずにはいられない。

MBSスポーツ局解説委員 宮前 徳弘

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