蒔絵工芸作家・大町憲治 #98 2018年04月22日(日)放送

螺鈿とは貝殻の光沢を活かした装飾技法。その螺鈿のハイテク版が「彩輝光(さいきこう)」と呼ばれる現代の技法です。
「彩輝光」というのは貝殻の代わりに京セラの先端技術が生み出した「京都オパール」という人口宝石を使用した新しい漆工芸のこと。およそ20年前にこの彩輝光を考案したのが蒔絵工芸作家の大町憲治さんです。

大町さんが彩輝光に使うのは、薄さ0.2ミリの板状に切った京都オパール。これは螺鈿で使用する貝と同じ薄さであり、大町さんは貝の代わりにこの京都オパールを細かく成形して漆器に貼ることを思いつきました。

この彩輝光の技術を使い、大町さんは漆工芸の既成概念を覆す現代アート作品を製作。伝統工芸の未来へと光を放とうとしています。

【INFORMATION】
Ken MAKIE Studio
〒520-0248 大津市仰木の里東7丁目5-17

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