よんチャンTV(テレビ)

コダワリ

"花手水"で彩られる寺 "麦秋"が広がるパッチワークの畑 梅雨の美しい景色

2021年07月13日(火)放送

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今年の近畿地方は、統計史上最も早い5月16日に梅雨入りし、7月13日で59日目。観測史上2番目に長い梅雨となっています。雨は嫌いな人も多いと思いますが、梅雨だからこそ映える景色があります。MBSのカメラマンが取材しました。

寺を彩る「花手水」 梅雨支度を行う母と娘

京都府長岡京市のお寺「柳谷観音 楊谷寺」。境内に5000株のあじさいを有する京都府内最大級のあじさいの名所です。6月、一風変わった梅雨支度が行われていました。
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(楊谷寺・執事 日下恵さん)
「はじめは自分の楽しみで、『次はあのお花咲いたし、これ入れよう』という感じでやっていたんですよ。でも名前がなかったので、『お手水に花入れているし“花手水”でいいわ』と思って」
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手水鉢を季節の花で彩る、名付けて「花手水」。住職の妻で執事の日下恵さんが5年ほど前から始めたところ、SNSで話題になり、今では新たな名物になりました。
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(楊谷寺・執事 日下恵さん)
「きょうきれい。よかった。でも、これだけ晴れが続いたら3日で終わっちゃう。だからはやくSNSに出してあげないと、みなさんの情報が遅れちゃう」

花手水は境内のあちらこちらで参拝者を出迎えます。

(楊谷寺・執事 日下恵さん)
「(Q今年はどういう色合いを?)ピンクと白の格子状のものを作ってみたいなと。初めてやから、うまくできるかわからへん」

梅雨の目玉は本堂前の巨大な手水鉢。このキャンバスにはどんな色が?

 (日下恵さん)「このデザインは娘がしたいって言ったので任せてみようかなと」
(日下奈々さん)「責任が…」
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今年から娘の奈々さんが加わり巨大な手水鉢を彩ります。

(日下奈々さん)
「私が任されてやり始めた時に、(参拝者から)『これちょっと違う人がやらはりました?』って聞かれて。『あ、母娘やけど違うって気付かはるんや!』って思いました。最終チェックは今でも母にしてもらっています」
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母と娘、2人の手によって紅白のあじさいで彩られました。

(日下奈々さん)
「イメージよりかわいくなりました」

この手水鉢に花が浮かぶのは約1か月間。晴れたり、雨が降ったり。その都度、新たなあじさいで表情が変わります。

2週間後の6月13日。雨にもかかわらず、多くの参拝者の姿がありました。

(参拝者)「きれい」
(参拝者)「きれいですね。雨の方があじさいがきれいに見えて、いいと思います」

(子ども)「きれいやった。(Qいい写真撮れた?)撮れた」

(参拝者)「(Qご家族で?)そうです。みんなでせっかくやし写真撮りに行こうかって。雨やけどあじさいやったらきれいやろって」
(子ども)「(Q雨の日の景色ってどう?)嫌い。(Qきょうは雨やったけど晴れてほしかった?)晴れてほしかった」

まるでパッチワーク 「麦秋」広がる滋賀県

雨に映える梅雨の景色。この時期は、ひとときの「晴れ間」も美しい風景になります。6月9日、滋賀県近江八幡市の小麦畑。
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この時期は麦にとっての実りの秋。「麦秋」とも呼ばれ、黄金色の麦畑と新緑でパッチワークのような景色が広がります。小麦を栽培するイカリファームの井狩篤士さん。梅雨時に迎える収穫期は、小麦農家にとって最も多忙で心休まらない日々です。
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(イカリファーム 井狩篤士さん)
「非常に今年は良くてですね、楽しみにしとったのに、この梅雨の早さで正直ドキドキしているんですけれども。やっぱり本州、この界隈は(収穫期が)梅雨にかぶっちゃうので、天気が悪い状態が続くと、カビが発生するリスクがぬぐえない。もう雨ごい…雨ごいじゃないな。“晴れごい”するしかないですね」
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いつもより早い梅雨入りで、空模様とのにらめっこが続いた6月中旬。今年の収穫が始まりました。チャンスは一瞬。手塩に掛けて育てた麦を、梅雨の雨で傷めないよう、甲子園球場20個分の畑を一気に刈り取ります。

作業は夜になっても続きました。

(イカリファームの従業員)
「(深夜)12時とかでもありますね。安全第一で、暗いので。(Q天気予報とにらめっこですね)そうですね、にらめっこです。毎日見ながら」

収穫は3週間にわたって続けられました。

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滋賀県では、滋賀県産小麦100%のパンが作られ、地元の子どもたちの給食として楽しまれています。去年は小麦の出来はよかったものの、新型コロナウイルスで学校が休校になっていて、子どもたちのもとに届かなかったこともありました。半年ぶりの地元の味は?

(児童)「きょうのパンはもちもちしていました」
(児童)「柔らかくておいしかった」

7月9日、小麦の収穫を終え、出荷作業に追われる農場を再び訪ねました。今年の出来は?

(イカリファーム 井狩篤士さん)
「当初、予定していたよりは悪かったですね。梅雨が1か月ほど早かったのがかなり大きなダメージを与えていますね。本当はもっと悪いんじゃないかと内心ひやひやしていたんですけれども、なんとか商品になるものが一定数は確保できたので、安心しています」

小麦の収穫が終わり、ひと休みかと思いきや…。
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(イカリファーム 井狩篤士さん)
「白大豆の種をまいて、いま芽が出てきたところですね。大豆の種まきまではノンストップで、天気さえよければ、休み返上ででもやりたい仕事ですね」

梅雨入りして約2か月。晴れやかな日はいつ訪れるのか。もう少しの辛抱…であってほしいものです。

(7月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『コダワリ』より)

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