2025年04月19日(土)公開
「なたで襲われとけ」「とっとと自殺しろよ」百条委の委員長だった奥谷県議らに1万件以上の誹謗中傷メール 受け取った当事者の思い「議会や言論活動に委縮やめてほしい」
編集部セレクト
兵庫県の斎藤知事によるパワハラ疑惑などを調べた百条委員会。そのメンバーらに今年3月ごろから「とっとと自殺しろよ」「鉈で襲われとけ」など大量の誹謗中傷のメールが届きました。メンバーらは大量の誹謗中傷メールについて、被害届を提出し、警察は捜査を開始しました。受け取った百条委のメンバーらの思いは。
1万2000件超の誹謗中傷メール
斎藤知事のパワハラ疑惑などを調べた兵庫県議会の百条委員会。委員を務めた丸尾牧議員に心を痛むメールが届きました。届き始めたのは、3月31日から。「お前もとっとと自殺しろよゴミ野郎」などと記されたメールが同じアドレスから1分おきに届き始め、4月8日までで1万2000件を超えたということです。
「けじめをつけるために」丸尾県議が被害届提出
丸尾議員は、偽計業務妨害の疑い警察へ被害届を提出し、受理されました。
(丸尾牧県議)「さまざまな兵庫県の問題がきちんとけじめがついていない。一つ一つについて、けじめをつけることが収束していく、改善していく大きなきっかけになると思うので被害届を出すに至りました」
元委員長には1万件超「なたで襲われとけパワハラ野郎」
誹謗中傷のメールは、百条委員会の他のメンバーにも。百条委員会で委員長を務めていた奥谷謙一議員の元には、4月2日の午後1時以降、1分おきに誹謗中傷のメールが届き続けていて、その数は1万件を超えているということです。
(奥谷謙一県議)「お前も立花孝志みたいに鉈で襲われとけパワハラ野郎と。下に私の自宅兼事務所の住所が書かれてます。自分自身も警戒はしますし、心理的にプレッシャーというか、そういうのは感じた」
「影響力のある人が、『奥谷が悪だ』とか『悪者だ』とか発信すると、その人を慕う人が一緒になって攻撃するということが、今なんか、SNS上とかで起こってるんじゃないのかなと。議会活動とか言論活動に対する委縮をさせるようなことにも繋がると思う。そういう意味でやめていただきたい」
「厳重に対処してほしい」奥谷議員も被害届提出
今年1月には百条委員会の元委員で、SNS上での誹謗中傷などに悩んでいたとされる竹内英明元県議が死亡。繰り返される県議への「攻撃」を食い止めることができるのか。
奥谷議員は17日午前、警察に威力業務妨害の疑いで被害届を提出し、受理されたということです。奥谷県議は「警察には厳重に対処してほしい」としています。
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