MBS(毎日放送)

阪神の名物ファン3人が見た優勝パレード 『尼のトラのおばちゃん』『優勝で結婚』『ファン歴87年』それぞれの景色「うれしい限り。またパレードに来たい」

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE
  

 ファンが集う店のド派手トラコ、阪神が人生を左右したトラコ、超ベテラン102歳のトラコ…。阪神タイガースにただならぬ愛を注ぐ名物ファンたちは、11月23日に行われた優勝パレードをどのように観覧したのでしょうか?

「いつもの衣装」でパレード観覧!尼のトラのおばちゃん

 11月23日午前10時、兵庫県尼崎市。

 (尼のトラのおばちゃん)「はーい!待ちに待った日本一!パレードに行きますよ!皆さんとともに」

 飲食店を営む「尼のトラのおばちゃん」、79歳。阪神ファンの間でも一目置かれる熱狂的なファンの1人です。

 午前11時に友達2人と大阪の御堂筋にやってきたトラのおばちゃん。既に人で溢れていました。良い場所がないか探し歩きます。

 (尼のトラのおばちゃん)「見えそうやな!あ~良かった良かった。おーすごい、見えるわ、いけるわ。OK、OK!」

 何とか、良い場所が見つかったようです。場所が決まったら、いつもの衣装に。

 (尼のトラのおばちゃん)「完成です、OKです!これで選手を待つばかりでございます。もう日本一っていうのでね、すばらしい1日を待っています」

 着替えた途端、ファンから写真を頼まれ、即席の撮影会に!

 (阪神ファン)「いつも見てました~!わーうれしい!友達に自慢します」

 撮影を希望する人はなんと50人以上!パレードの時間まで、トラのおばちゃんが御堂筋の主役になっていました。

「私の人生、すべて阪神」ひ孫と一緒に御堂筋へ

 23日正午すぎ、「私の人生、すべて阪神」と言うほどのファンがパレードを楽しみにやってきました。神明永子さん、70歳。阪神とのただならぬ縁を感じながら生きてきました。

 1985年、阪神が日本一になったときには、あるエピソードが…。

 (神明永子さん)「『阪神優勝したら結婚するわ』って冗談まぎれに言ったら、『はい!はい!』ってその場にいた10人くらいいたお客さんの中で3人が手を挙げて」

 その中で、夫の盛雄さんと出会い、本当に結婚。その盛雄さんを2003年に病魔が襲い、命の危険が迫った時…阪神が暗黒時代を抜け出して18年ぶりのリーグ優勝!すると、盛雄さんの体調もそれに合わせるかのように回復していったといいます。

 (神明永子さん)「マジックが消えるみたいに、いっぱいついていた機器がひとつずつ取れていくんですよ」

 その2年後、再びリーグ優勝を決めた際には…。

 (夫・盛雄さん 2005年)「2年前は心配しながら優勝を迎えたけど、今回は喜んでくれてると思う」

 結婚のきっかけとなったビールかけを20年ぶりに実現できました。

 (神明永子さん 2005年)「涙とビールでぐちゃぐちゃや」

 それから18年。この日、盛雄さんはお留守番。永子さんとパレードに向かうのは、すでに熱心なトラコだというひ孫のすみれちゃん(1)です。

 (神明永子さん)「星野さん(監督のとき)の優勝パレード、子どもさん連れてるからって、特別に前に行かしてくれはってん。それを狙ってるんやけど(笑)」

 かつての経験を生かして良いポジションを狙う作戦です。

 (神明永子さん)「“こども特別席”はないんかな」

ファン歴87年の102歳!テレビの前でパレードを待つ

 23日午前10時30分、テレビの前でパレードを待つ人もいました。村重フミさん、102歳。ファン歴87年の、生粋のタイガースファンです。

 いつもトラッキーのぬいぐるみと一緒に阪神を応援する村重さん。テレビで観戦しながら選手に声がけするのですが、阪神がチャンスを逃したときには、可愛さ余って憎さ100倍、思わず過激な発言も飛び出します。

 (村重フミさん)「空振りや、クソバカタレ。スクイズすれば1点入るのに、考えんか、このクソバカ」

 しかし、優勝が決まった時には…。

 (村重フミさん)「心配させやがって…。よかったの岡田、さすがはあんたや」

 そんな阪神愛あふれる村重さん。優勝パレードをテレビの前で楽しみに待ちます。

 (村重フミさん)「岡田さんがどんな顔するかなって」

いよいよ始まったパレードに大興奮!熱い思いはこれからも…

 そして23日午後2時すぎ、御堂筋での阪神パレードが始まりました。

 「人生すべて阪神」と語る神明さんは、なんとか最前列から7mほど離れた場所を確保。

 (神明永子さん)「日本一っていったら38年間待ったんやから。生きててよかった」

 ひ孫のすみれちゃんもニコニコ。

 (神明永子さん)「(すみれちゃんは)なんぼ泣いてても、この歌(六甲おろし)を歌ったらすぐ泣き止む」

 そして、いよいよパレードが目の前に。

 (神明永子さん)「岡田さーん!ありがとー!」

 すみれちゃんも熱い視線を送ります。

 神明さんのお目当ては、2台目のバスに乗る平田ヘッドコーチ。

 (友人)「先頭、平田さんちゃうの!?」
 (神明さん)「ほんま?こっち向いて。平田さーん!お疲れ生~!」

 無事に平田ヘッドコーチを写真に収めることができました。

 (神明永子さん)「(Q平田さん見えましたか?)見えた!ええ笑顔やったね、岡田さんもやけど。思い出す、あの優勝した瞬間を。ちょっとしか見られへんかったけど、選手が喜んでてこっちもうれしいから、もう言うことなし」

 尼のトラのおばちゃんの前にもパレードがやってきました!

 (尼のトラのおばちゃん)「最高でしたね、待ちに待ったこのパレード、本当に最高でした。もううれしい限りでございます。(来年)またこのパレードに来たいと思っています。皆さんと一緒にまたこの場所でお会いしたいと思っています」
13.jpg
 テレビの前で見守る村重さんも、六甲おろしを歌ってノリノリです。

 (村重フミさん)「ええやろ、うちの監督。(Qいつまで阪神ファン?)ずっと阪神ファン。阪神ファンやで、死ぬるまで!頑張れ!100歳のばばあが応援します。(来年も)絶対に勝ってほしい」

2023年11月24日(金)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

ひたすら試してランキング「冷凍餃子」"中華のレジェンド"&"若き天才シェフ"が審査!1位はプロ脱帽の"圧倒的総合力"「何個でもいける」【MBSサタデープラス(サタプラ)】

2025/06/18

「死に近い場所で毎日もがいて泣いた」小児がんと闘う高校生 願いは"恩返しのパーティーを開きたい" 家族・友達・恩師...支えてくれる人たちに伝える感謝「1日1日を大切に生きて」

2025/06/18

「おもてなし精神は日本人に負けない」万博・イエメンのブースではアラブ商人vs関西人の値切り交渉「ハウマッチ?」 『コモンズ館』人気の立役者は外国人スタッフ!

2025/06/16

【カツめし】約10時間調理の「焼ぶた」が超人気!母娘の深夜食堂 兵庫・西宮市「中華ひるね」

2025/06/13

リスナーは受刑者『刑務所ラジオ』無期懲役の人、服役4度目の人...年に一度のリクエストに重ねる思い「命にかえても取り返しのつかないことをした」「子どもたちを今度こそ裏切らない」

2025/06/12

神戸に避難のウクライナ人親子が帰国 背景に「父と一緒にいたい」4歳息子の願い いまも爆発や空襲警報が続く中...疲弊した人々を支える決意「避難していたから力がある」

2025/06/11

ひたすら試してランキング『ハム野菜サンド』 1位は「お歳暮にもらってもいい」とプロ称賛のシンプルな1品!2位は「天才的においしい!」計算され尽くしたサンド【MBSサタデープラス(サタプラ)】

2025/06/11

「本当に気を抜けない」万博での校外学習『生徒が危うく別の電車に』『見学先で急な予定変更』ハプニング連続に先生たちは大忙し 滞在3時間に密着

2025/06/06

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook