大学生の犬塚みわ(小西桜子)は、恋愛に強い憧れを抱きながらも、これまで一度も「うまくいった恋」を経験したことがなかった。好きになっても踏み出せず、踏み出しても気持ちを伝えきれない。そんな自分にどこか諦めを感じながら、大学生活をスタートさせる。
そんな中、明るく社交的で、人との距離を取るのがうまい猿渡冴子(鞘師里保)と軽音サークルで出会うことに。性格も考え方も正反対の二人だが、ある日、お互いに「女性が好き」という共通点を知る。その確率の貴重さから、冴子の「付き合ってみない?」という何気ない一言をきっかけに、交際を始めることとなる。
勢いから始まった関係は、最初こそ楽しく、新鮮で、軽やかだった。しかし、少しずつ深まる関係が、互いの価値観や不安、欲望を浮き彫りにしていく――
「恋人」とは何なのか。「好き」という気持ちは、どこからきて、どこまで求めていいのか。
話し合えば解決すると思っていたことが、話し合うほど複雑になっていく現実に、二人は戸惑い、傷つきながらも、自分自身と向き合っていく。やがて二人は、別々の道を選ぶことになり――?誰にとっても他人事ではない、等身大のガールズラブストーリー。
大学に入学した犬塚みわ(小西桜子)は、同じ新入生の猿渡冴子(鞘師里保)と出会う。過去の悩みから自分の気持ちに素直になれずにいたみわだったが、冴子から軽音サークルに誘われ、興味本位で入部。サークルの仲間たちであるみっくん(山下永玖)、鶴田(伊島空)、ルチャ(葵揚)たちとの交流や楽器練習などを重ね、次第に冴子との距離を縮めていく。そんな中、ふとした会話をきっかけに互いに「女性が好き」という共通の秘密を知った二人は、お試しの感覚で「付き合ってみる」ことに。軽い気持ちで始まったはずの交際だったが、部室での練習やスキンシップを重ねるうちに、二人の心には恋心が芽生え始めていく。しかしある日、部室で急接近する二人の姿を、サークルの仲間が目撃してしまい――。
部室での秘密のキスをみっくん(山下永玖)に見られてしまった冴子(鞘師里保)とみわ(小西桜子)。過去のトラウマから秘密の発覚を恐れていた冴子だったが、自分たちを自然に受け入れてくれた仲間の温かさに救われる。こうして交際1か月を迎えた二人だったが、恋人としての「次のステップ」を巡り、慎重なみわと欲求に素直な冴子の間で価値観のすれ違いが発生してしまう。サークル仲間のお節介も手伝ってようやく本音で向き合った二人は、初めて訪れたみわの部屋で、不器用ながらも真っ直ぐな想いを深めていく――。
サークルの夏合宿に参加した冴子(鞘師里保)とみわ(小西桜子)。他人にモテるみわへの独占欲を自覚した冴子は、重い感情で相手を追いつめる恐怖から冷たい態度をとってしまう。そんな中トラブルが発生。ピンチを救うため急遽ボーカルを務めることになった冴子は、不安を抱えたままステージへ。一方、すれ違う二人の様子を見かねたみっくん(山下永玖)たちバンドメンバーも、様々な形で二人を後押ししようと動く。不器用な想いが交錯する中、夜の花火の下で二人は本音を重ね合わせていく――。
同級生との遭遇をきっかけに過去をさらけ出すことを拒絶する冴子(鞘師里保)。そんな冴子の様子に戸惑うみわ(小西桜子)も、高校の同窓会への参加に迷いを隠し持っていた。一方で二人は、「抱く/抱かれる」という身体のスキンシップを巡り、それぞれの葛藤からすれ違ってしまう。相手を想うからこその切ない不和が広がる中、学祭に向けた作詞に苦悩する冴子。そして同窓会への参加を決意し、会場へ向かったみわは、かつて甘酸っぱい想いを抱いていた高校時代の先輩・志帆(山谷花純)と再会を果たしてしまい――。