林修を2度感心させた、元アイドルのずば抜けた行動力

日曜日の初耳学 復習編

2019/08/10 10:00

入れ替わりの激しいアイドルの世界。次々に新しい人がスポットライトを浴びる一方で、自らセカンドキャリアに踏み出す人がいる。では一体、彼らはどんな人生を歩んでいるのか?芸能界イチの読書家として知られる林先生が「林先生の初耳学」の新企画「3分でわかる!ベストセラー学」で、8人の元アイドルの半生を描いた『アイドル、やめました』の著者・大木亜希子さん(元SDN48)に直接取材を敢行。林先生が絶賛した彼女の驚きの行動力とは?

「何度も自尊心が崩壊する」アイドルの現実
林先生がまず心をつかまれたのは、冒頭の「序文」。大木さん自身がアイドルをやめ、セカンドキャリアに踏み出すまでの心境が描かれている部分だ。
NHK紅白歌合戦にAKB48グループの一員として出場するもテレビ画面には一切映らなかったこと。そして、さっきまで自分が出ていた紅白の続きを家で年越しそばを食べながらジャージ姿で見ていたこと。そこには、アイドルの華やかなイメージとはまったく異なる経験が綴られていた。
さらに林先生の取材でも、「握手回の人数、ブログの閲覧数...毎日毎日、競う数値がたくさんありました」「自尊心が何度も崩壊するんですよ」「品のいい悪口で支え合うのが女社会」など、生々しいアイドルの現実が語られた。
アイドルとしての活動がもうひとつ上手くいかず、続けるかを悩んでいた大木さん。そんなとき「あなたは文章がうまい」と褒めてくれる人がいたのをきっかけに、彼女は文章を書く仕事を始めたという。林先生は、「そういう経験を若いうちにしたこと。(それは)貴重な体験をしたともいえる」と熱を込めて語った。

偏差値43から難関国立大、そして大手広告代理店へ
『アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア』(宝島社)は、そんな大木さんと同じくAKB48グループを卒業してラジオ局員や保育士、広告代理店などの道に進んだ8人の元アイドルの現在を描いたノンフィクションのドキュメンタリーだ。
中でも林先生の印象に残ったというのが、元SKE48の菅なな子さんのエピソード。アイドルを続けてほしいという声も多かったが、菅さんは普通の高校生に戻る道を選んで受験を決意。偏差値43から努力を重ね難関国立大に合格し、その4年後に大手広告代理店への就職を勝ちとった。
「アイドルとして戦って、受験生として勝って就職活動でも勝ち抜いた。そんな話が8人分丁寧に描かれている」と熱く語って大絶賛。だが、林先生がすごいと思ったのはそれだけではなかった。

林先生に届いた「2通の手紙」
この本を読んでまず「文章がうまいなと思った」という林先生。偶然にも編集者が自身の本の担当者だと知った林先生は、その編集者に「彼女文章うまいね」と短いメールを送る。その2日後、林先生のもとに届いたのは、大木さんからお礼の手紙だった。さらに林先生がインタビューを行った2日後にも、御礼の手紙が届いたという。どちらの手紙も手書きで書かれ、編集者を通して届けられたことから、思い立ってすぐ書かれたことが想像できる。日を置かずお礼の手紙をしたためた大木さんの行動力に、2度も驚かされた林先生。
「終わってすぐ、感謝の意を込めて書く。この行動力を見たときに、大木さんはこれからの社会で人々の心をぐっとつかんでやっていける人だな、僕も応援したいなと思いました」と締めくくると、スタジオからは「読みたくなった!」という声が上がった。

「林先生の初耳学」の新企画「3分でわかる!林先生のベストセラー学」では、林先生がこの1か月で気になった1冊を紹介。自ら著者に取材を行い、その魅力を3分間に詰め込んで授業する。
次回8月11日の放送では、人気漫画「闇金ウシジマくん」の作者・真鍋昌平氏を林先生が直撃取材する。

*「林先生の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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