サッカー元日本代表選手がたどりついた皿洗いの幸せ

エンタメMBS

2019/06/04 12:30

かつて日本代表としてワールドカップにも出場した元プロサッカー選手の加地亮さん。2017年限りで現役を引退、20年間のプロキャリアに終止符を打った。そんな加地さんの今を追ったのが今夜(6/4)放送のMBS「OFLIFE」。
現在の加地さんの職業は「飲食のバイトみたいなもの」というCAFEのスタッフ。もともと奥さまの那智さんが始めた、大阪府箕面市にある古い民家をリノベーションした趣のある「CAZI CAFE」を手伝い日々を送っている。黙々と働く加地さんの日常を追い、その思いに迫った。

加地さんの仕事ぶりは「今は100点、最初は3点」
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加地さんの一日の仕事は掃除からスタート。部屋のなか、店の玄関を清掃し、テーブルにお箸と紙ナプキンを用意。他のスタッフとともに、小鉢におばんざいを盛り付ける仕事も手伝う。午前11時。開店と同時に満席になるほどの人気店。なかでも家庭的なおばんざいの小鉢10品が並ぶ「いろいろおかず定食」は人気のランチメニュー。大量の皿を洗うのは、加地さんのメインの仕事だ。もともと「嫁さんが始めたカフェ。(引退後)今後のビジョンもなかったから、カフェで一緒に働く?みたいな」成り行きだったとか。そんな加地さんを「今は100点だけど、最初は3点くらい」と那智さん。引退については「私はタイミング的に辞めてほしかった。私が辞めて欲しいというのもわかっていたと思う」。地元の淡路島で高校時代に出会った2人。お互いにあ・うんの呼吸があるようだ。

「全力で一日をどう過ごすか」その答えとは?

現役時代にチームメイトだった、ガンバ大阪の遠藤保仁選手も、加地さんについて「根は真面目」と言う。カフェのかたわら、サッカーの試合の解説を務めたり、休日には長男、長女、次女とともにバーベキューをしたり、家族で長男のサッカーの試合の応援に行ったりする日々。「これまで自分中心の時間が、家族のために使う時間になった。何も考えず、普通におれるのが一番いい」と加地さん。今のモットーは「全力で一日をどう過ごすか」だ。そんな加地さんを「毎日一生懸命ってなかなか出来ない」と微笑みながら見守る那智さん。プロサッカー選手引退後、家族とともに穏やかな日々を過ごす加地さんに密着する。

「OFLIFE」はMBSで毎週火曜深夜1時59分から放送。今夜の放送は深夜2時9分から。
ある分野のスペシャリストが、もうひとつの才能を発揮する姿を追うドキュメンタリー番組。
番組のナビゲーターには、元メジャーリーガーの黒田博樹。ナレーションを女優の手塚理美が務める。

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