民谷螺鈿・民谷共路 #321 2022年10月02日(日)放送

今回は螺鈿織。
 螺鈿と言えば蒔絵の技法が一般的ですが、螺鈿織は生地に貝殻の真珠層を織り込む技法で、1970年代に京丹後市間人(たいざ)にある民谷螺鈿が開発し、今では織物の1ジャンルとして定着しています。
 海のきらめきを帯にしたら......そんな思いから生まれた螺鈿織は、貝殻の真珠層を和紙に貼りつけ、1mm以下の糸状に裁断し緯糸(よこいと)として織り込みます。いわゆる引箔(ひきはく)です。
 「海の光を凝縮したような輝き」と2代当主の民谷共路さん。その類まれな職人技を、近年は和装だけでなくラグジュアリーファッションとして海外展開。世界最大の服地見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」の特設コーナーへの招待出展や、ハイブランドのコレクション、バッグや財布・テキスタイル製作など積極的に取り組んでいます。  丹後の海が育んだ螺鈿織の技とこころに迫ります。


【INFORMATION】
●TAMIYA RADEN(民谷螺鈿)
ホームページ http://www.tamiyaraden.com
ECサイト http://www.tamiyaraden.shop

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