能楽師シテ方・河村浩太郎|チェリスト・佐藤 響 #226 2020年11月22日(日)放送

600年以上の歴史を持つ能。能面をつけ主役を務めるのがシテです。河村浩太郎さんは3歳で初舞台を踏んだ、観世流の能楽師シテ方です。
河村さんは、能とクラシックの楽器を融合させた創作舞の初演を控えていました。
企画したのは、河村さんの友人でチェリストの佐藤響さん。関西を中心に、ソロ、室内楽団、オーケストラで演奏しています。
これまでクラシックの既存の曲をシテが舞うといったコラボレーションが多かったのに対し、創作舞「楊貴妃」は能の演目を題材に新しく作曲。一から舞台を作り上げています。笛や鼓などの囃子の代わりに、チェロとフルートで演奏。8人構成が基本の地謡は2人です。

能は空気感、間を大事にし、テンポやピッチが舞台ごとに異なります。一方、西洋音楽はテンポが楽譜に表記され、様々な秩序で成り立っています。
2人は互いの差を、手探りで埋めながらリハーサルを繰り返します。迎えた本番。お互いの呼吸を感じながら舞台は進んでいきます。

東西二つの芸術が本当の意味で交わる時、新しい幽玄の世界が広がります。


【INFORMATION】
●河村能舞台
京都市上京区烏丸上立売上ル柳厨子町320-14
℡075-722-8726 Fax075-722-8727
http://www.omosiro-noh-taiken.kyoto.jp/

●悠久の時を超えてBeyond the time.
「京都市 文化芸術活動再開への挑戦サポート交付金」参画プロジェクト
12月5日(土)14:00~ @河村能舞台
12月10日(木)19:00~ @京都文化博物館 別館ホール
12月11日(金)19:00~ @京都文化博物館 別館ホール
【問い合わせ】
beyond_the_time_2020@yahoo.co.jp
050-3177-5171
特設ホームページ
https://beyondthetime2020.wixsite.com/mysite

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