和菓子職人・伊藤達也 #483 2025年12月07日(日)放送

今回の主人公は、和菓子職人 伊藤達也さん。
京菓子の世界に新しい風を送りこむ和菓子職人 伊藤達也さん。
京菓子は 御所への献上、寺社での供え物、茶道の文化の中で洗練されていき
菓子には 四季折々の自然を形つくっています。
京和菓子の良さをいかしつつ、新しいアイデアや素材を取り入れることで和菓子の可能性が広がり、より多くの人に楽しんでもらいたいと17年の老舗京和菓子店から独立。世界遺産仁和寺の近く御室という地域に店を構えました。伊藤さんの和菓子店の入店は、一組限定。来ていただいた方と話しをしながら和菓子に秘められたストーリーを伝え、生菓子の注文はその場で一つ一つ作り、作っている工程も見せることでお客様に記憶にとどめてもらえるようにしています。京和菓子で大切なものは餡という伊藤さんは、工夫をしながら8種類の餡をつくり、甘さへの変化を作って楽しんでもらいます。提供する和菓子は独創性を大切に、くまのもなか、紅茶風味の菓子、イチゴジャムを使用したもの、名前のネーミングも「飲めるほど柔らかい わらび餅」と興味をひくものにしています。現在、寺や茶会、和菓子を楽しみたいという方が伊藤さんの店にわざわざ足を運びます。伊藤さんの独創的な和菓子に興味を抱いた茶房「間」では、コラボレーションし、和菓子に抹茶をかけていただく面白い提供もしています。
和菓子の可能性を探求する伊藤さんのもとに、一夜限りのイベントで提供する特別な和菓子を作って欲しいという依頼が持ち込まれます。普段お店には出さないものをと伊藤さんが考えたのは、寒い夜に温かさを届けられ中の餡はカルダモンなどスパイスを使い漆黒の夜に楽しめるようゆず風味の寒天を艶に纏った真っ黒な和菓子です。
一休寺で行われたイベントは、茶会夜咄。温かさに気を配り伊藤さんは提供するタイミングをはかります。思いもよらない和菓子との出会いにお客様も驚きや発見を堪能。
枠をこえ和菓子への可能性を探求する伊藤さん、美味しくて面白いものをと、
新たな和菓子を作り続けます。



【INFORMATION】
●御室和菓子 いと達
https://itotatsu.com/

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