有職美容師 南登美子|花結い師 TAKAYA #204 2020年06月14日(日)放送

京都1200年の美のタイムラインに時々の「斬新さ」を見つける番組「京都知新」。
今回は髪を彩るアーティストと伝統を守り、伝え続ける美容師をご紹介します。

2004年、京都を拠点に活動を始めたTAKAYAさんの肩書は、華道家でも、ヘアメイクアーティストでもなく、「花結い師」。TAKAYAさんが考える「花結い師」とは、「人と花を結び付ける役割」という意味で考え出した言葉です。
日本では古代から髪を飾る習慣があり、かんざしなどの工芸品が作られるまでは自然のままの花や草木が使われて来ました。
TAKAYAさんは事前にデザイン画を描いたり、アイディアを練ったりすることはなく、その日、そのとき湧き出るイメージを即興で形にしていきます。また、TAKAYAさんは女性だけでなく、男性をモデルにした作品も多数発表しています。人と花を結ぶ「花結い師」TAKAYAさん。彼の美意識は年々多様性を帯び、創作の可能性を広げています。

有職美容師・南登美子さんは、美容師の仕事を始めて70年以上。日本伝統の髪型を結い上げる数少ない美容師として今日も仕事を続けています。「有職美容師(ゆうそくびようし)」とは髪型だけではなく、朝廷や武家の行事、風俗、装束などの歴史と伝統を学び、守り、伝えることに携わる美容師のこと。南さんは京都三大祭りの「時代祭」「葵祭」での髪型や装束を任されており、葵祭では60年以上斎王代のお仕度という大役を担ってきました。南さんが心掛けているのは、今の時代に「美しい」と思ってもらえる装い。王朝風俗を忠実に再現しながらも、時代に合わせて少しずつ変化させています。黒髪は女の命。時代によって求められる形は変わるが、「美しさとは命の輝きである」ということを、南さんは日本髪を通して伝え続けています。


【INFORMATION】
●ミナミ美容室
〒605-0041 京都府 東山区東大路松原上ル4丁毘沙門41
075-561-2277


●花結い師 TAKAYA
公式ホームページ
http://takaya.boo.jp/phptest/new_test/bin/index.php

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