
活動レポート
MBS✕おおさか環農水研✕京の川の恵みを活かす会
2025年5月13日
大型連休最終日の5月6日、大阪・関西万博ジュニアSDGsキャンプ「命をつなぐ水と流域・地球市民ワークショップ」に道頓堀川のニホンウナギが参加しました。
こどもたちに海と川のつながりを知ってもらおうと万博のサステナドームで開催されたもので、「京の川の恵みを活かす会」代表の竹門康弘さんが中心となって企画。道頓堀川のニホンウナギについては、大阪環農水研の山本義彦さんが、MBSの番組で発見、保全の取り組みに至った経緯をわかりやすく解説してくれました。
左:山本さん(大阪環農水研)
右:竹門さん(京の川の恵みを活かす会)
ウナギ以外にも海と川をつなぐ生き物として、前日に淀川河口付近の干潟で魚や蟹などをスタッフが採集。クロダイ、ウロハゼ、スズキやイシガレイのあかちゃん、クロベンケイガニなどがとれました。
(前日の淀川河口付近での採取のようす ※特別採捕許可を取って実施)
また当日は、賀茂川漁協からもアユなどの川の魚が生きたまま持ち込まれ、こどもたちも興味津々です。
MBSからはお魚博士が出張し、こどもたちに道頓堀鰻のキーホルダーを配ったり、らいよんチャンのティッシュを配ったりしました。
2025年3月31日
SDGsプロジェクト、ちゃステナブルーが開催されました。
生物多様性プロジェクトの1つでもある、「教えて!お魚博士!」のコーナーでは、昨年の「教えて!ウナギ」に続き、今年のテーマは「アユ」
アユは淡水魚に見えて、海と川をつなぐ回遊魚であり、さらに「SDGsな魚」であるという話題提供から、去年、SDGs特別番組でさかなクンと共にアユについて学んだ小学生2人が、お魚博士の「助っ人」として登場、白衣を着た「ミニ博士」となって、2人で15分にわたるプレゼンをしました。
テーマ「人と魚を結ぶ優しい川づくり―すべてはつながっているー」
アユは川で生まれ海で冬を過ごし、春に川を遡上して大きく育ち、秋に産卵して一生を終えます。ところが、鴨川には1mの落差工がありアユが上れなくなっている場所が何か所かある。そこに木でアユの魚道を作る市民団体の取り組みを紹介し、また、淀川河口の干潟の重要性も紹介しました。
おさかなQ&Aでは、女子大生から、「アユの減少と気候変動の関係について」や、「アユのいる川を守ることが人にどんないい影響を与えるのか?」など、自然環境を意識した質問が飛び交い、みんなで環境について考える、いいきっかけになりました。
2025年3月27日
2025年3月15日に韓国の中部地区、忠清北道鎮川群で国際シンポジウムが開催されました。
魚類自然史研究会の報告として道頓堀川のニホンウナギ発見の成果とテレビ番組の効果についてポスター発表されました。
タイトル「テレビメディアが果たす、水辺の希少生物の保全の可能性~放送とイベント、そして「推し」の効果」
毎日放送の番組「Aぇ!!!!!!ゐこ」の成果
道頓堀川のニホンウナギ発見の過程が記載されています。
番組監修のお魚博士が、ポスターを作成
日本からの参加者50人と韓国の参加者250人に向けて、内容を解説しました。
MBS✕カンテレ✕おおさか環農水研生物多様性センター
2024年11月 9日
道頓堀川をご縁に、同じ北区の放送局カンテレさんとコラボ、共同ブースを展示しました。
カンテレさんは道頓堀川の歴史と報道企画で撮影したアユの映像と、撮影機材の展示
MBSは道頓堀川で捕れたニホンウナギを生体展示しました。
おおさか環農水研生物多様性センターの山本義彦さんは、MBSの番組『Aぇ!!!!!!ゐこ』にも、カンテレの報道番組にも、どちらにも出演解説されていることからのご縁。奇跡のコラボの立役者です。
会場に来た子どもたちはウナギを見たり、撮影機材を触ってみたりと、放送局ならではの展示に興味津々でした。
MBS✕アートアクアリウム átoa
2024年11月 3日
MBSと神戸市が11月2日、3日に共催で初開催の野外イベント「神戸グルメディスカバリー」で、お子様も楽しめる、神戸の生き物について学べるいきものふれあいコーナーを開催。
お近くのアトアさんは、飼育員ならではの生き物クイズ大会を、和歌山から駆けつけて頂いたやどかり屋さんは、希少種ヤシガニやメガネカラッパというカニも連れてきて大活躍!
こちらは2日間で見事コンプリートした、ぬりえ企画。
『ぬり絵でコンプリート!神戸の海のお魚全183種大図鑑!!』
神戸市の海の環境DNA調査に基づく、183種全種を来場者一人につき一種、ぬり絵してもらい、完成させようという企画です。
一番乗りのぬり絵は、さかなクン!!初恋の魚・ウマヅラハギを魅力たっぷりにぬってくれました!
子どもたちもさかなクンに負けじと思い思いに頑張ります。
関西発の演劇ユニット「神戸セーラーボーイズ」の皆さんも紙芝居を読んだり、ぬり絵のサポートしたり、大活躍。
出来上がったぬり絵は、期間限定で、アトアさんに展示していただき、たくさんの人に見ていただきました。神戸の海はこんな多様な魚がいる豊かな海なんだと、わかってもらいたいです。
MBS✕大和大学
2024年9月30日
大和大学で、道頓堀川のニホンウナギ発見の意味を特別講義しました。
300人以上の学生さんに、世の中のものの見方から、生物多様性の大切さの見極めをお伝えしました。
MBS✕摂南大学✕おおさか環農水研生物多様性センター
2024年7月14日
毎日放送番組「初耳学」のイベントで、特定外来生物クビアカツヤカミキリの標本作成ワークショップを開催しました。
大阪環農水研生物多様性センターと、摂南大学とMBSのスペシャルコラボです。
学生さんは、課外授業として参加、生物多様性センターで特定外来生物について学び、被害の多い富田林でクビアカツヤカミキリの駆除に参加、再びセンターで捕獲したクビアカツヤカミキリを標本にする手順を学んで、イベント当日、子どもたちに標本づくりを教える体験をしました。
標本を作った子どもたちはもちろん、会場で実際に触ることのできるヘラクレスオオカブトや、ヤシガニなどの生き物展示にも、大喜び、いつまでも離れない子供もいるくらいの人気でした。
このクビアカツヤカミキリのイベントでの取り組みや標本は、毎日放送の1階で夏休み中9月まで「特定外来生物クビアカツヤカミキリパネル展」として活用されました。
MBS✕近畿大学✕おおさか環農水研生物多様性センター
2024年6月 2日
WARAIMIRAIフェスでお魚講座。めっちゃレアなうなぎ講座ということで、親子向けのトークショーとワークショップを開催しました。
世界で初めてニホンウナギの完全養殖を成功させた、近畿大学の田中秀樹特任教授が特別講師として参加、生物多様性センターの山本義彦研究員も加わり、吉本のアキナのおふたりと吉田裕(吉本新喜劇)さんと、楽しいニホンウナギ講座を行うことができました。
会場にはMBSの番組「Aぇ!!!!!!ゐこ」の保全企画で道頓堀川に仕掛けた人工の竹筒カゴに住みついていたニホンウナギを生体展示し、田中教授が、大学として初めて完全養殖を成功させたニホンウナギの赤ちゃん(レプトケファルス幼生)を生きたまま会場に連れてきました。
なかなか見ることのできないニホンウナギの透明な赤ちゃんの姿に、会場に訪れた子供たちは目をキラキラさせていました。
質問コーナーでは田中教授も下を巻くほどの突っ込んだ専門的な質問が小学生から投げかけられ、質問が止まらない白熱した親子うなぎ講座を開催することができました。
MBS✕おおさか環農水研生物多様性センター
2024年3月28日
生物多様性センターが年に1回本格的に行っている生き物系のシンポジウムを、今回は「おさかな列伝」として、会場を大阪市北区にある毎日放送1階のちゃぷらステージで開催。
ニホンウナギを絶滅危惧種に指定した近畿大学名誉教授細谷和海先生を招き、生物多様性センターの平松所長の特別講義、そしてシンポジウムでは、絶滅危惧種はどうするべき?外来種問題はどうなの?など会場からの質問に答える形で議論を行いました。
会場には道頓堀で捕獲したニホンウナギを生体展示。生物に興味のある大人や親子連れ、そして、Aぇ! groupの番組のファンも参加し、幅広い層の人たちに向けて、生物多様性の発信をすることができました。
MBS✕Blue Earth Project
2024年3月23日
毎日放送がSDGsの一環で、女子高生、女子大生を中心としたNPO法人ブルーアースプロジェクトとともに取り組んでいるイベントちゃステナブルー。
生物多様性についてのニホンウナギの特別講座を開催。
「教えて!お魚博士!」と題してウナギの謎をQ&A方式で女子大生、そして会場の人たちに解説していました。
2023年10月27日
2023年、道頓堀川のニホンウナギを発見したAぇ! groupの深夜番組(現在の『Aぇ!!!!!!ゐこ』)。
企画は「発見」で終わることなく、次のステージ「保全」へ。おおさか環農水研生物多様性センターに加え、地元の道頓堀商店会、大阪市立自然史博物館、大阪動植物海洋専門学校の協力のもと、道頓堀川に「ウナギのすみか」を期間限定で設置したところ、実際にニホンウナギが住み着いていることを確認できました。これは今後の環境保全のエビデンスとなります。
2023年6月
道頓堀川に、人工の「ウナギのすみか」を、2か所に2種類設置しました。
①石倉カゴ(鹿島建設・フタバコーケン協力)
②竹筒カゴ(番組オリジナル・Aぇ! のメンバー末と健が作成)
2023年10月
道頓堀川に、4か月設置した人工の「ウナギのすみか・竹筒カゴ」全体を、網で囲い、そーっと引き上げたところ、
1尾のニホンウナギが入っていました。
2023年10月
4か月設置した人工の「ウナギのすみか・石倉カゴ」の方には、残念ながらウナギは入っていませんでしたが、エビやカニ・小魚など、ウナギのエサとなりそうな生き物がたくさん入っていました。
今回の一定の成果は、今後の都会の中の自然環境保全のエビデンスとなります。
毎日放送は引き続き、道頓堀川のニホンウナギ保全にむけてプロジェクトを進めていきたいと思っています。
2023年4月10日
毎日放送では、バラエティ番組『関西ジャニ博』で関西各地での生態調査を行なってきた成果の一つとして、昨年11月に大阪の道頓堀川で絶滅危惧種の「ニホンウナギ」の生息を公式に初めて確認、特別番組にまとめ1月15日に放送。その調査研究の結果についておおさか環農水研生物多様性センター*と毎日放送の共著で学術論文にまとめて今年3月に発表しました。
これを機に生態調査や情報発信をさらに発展させていくとともに、サステナビリティ活動のひとつとして、積極的に生物多様性の保全に関わっていくため、おおさか環農水研生物多様性センターと正式におおさか生物多様性リンク*に関する連携協定書を締結しました。
生物多様性センター長の平松和也さん(右)と毎日放送クリエイトサポート局長の津田潤(左)がおおさか生物多様性リンク活動宣言書に署名しました。
毎日放送ロビーではお魚博士(尾嵜豪)の水槽が展示されていますが、このたびの連携協定・活動宣言を受けて、5月22日の「国際生物多様性の日」を目指して「道頓堀川で捕獲したニホンウナギ」の生体展示(期間限定)を計画しています。
*おおさか環農水研生物多様性センター:大阪府寝屋川市にある研究施設。1955 年(昭和 30 年)4 月1日、大阪府水産試験場寝屋川養魚場として設置され、淡水魚に関する試験研究業務を開始。2018 年4月1日、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターに改称。
*おおさか生物多様性リンク:おおさか環農水研生物多様性センターと学校、企業、行政機関等の団体がつながり(リンク)を構築し、相互に協力し合うことで、生物多様性の保全や利活用を一層推進することを目指す取り組みです。