企画から放送まで、バトンリレーのように
チームで創り上げる番組制作。
MBSを代表する番組『情熱大陸』の舞台裏をご紹介!
登場社員
プロデューサーのもとには、社内外から毎日のように企画案が届きます。
多いときは、1ヵ月に100通ほど届くことも。企画案のなかから選ぶこともあれば、プロデューサーが自ら提案することも多くあります。
ただ「この人を取り上げたい」ではなく、「この人を通じて何を伝えたいのか」「今の時代をどんな風に描きたいのか」を大切に、番組内容を決めています。
「情熱大陸」で紹介するのは1週間に1人、つまり、1年間で50人だけです。1998年の放送開始以来、番組ならではの「今年の50人」にこだわり、それぞれの時代を描いてきました。
取り上げるのは「トップを走るような、キラキラした人」というイメージがあるかもしれません。もちろん、第一線で活躍している人は多いですが、実は「自分らしく、頑張って前に進もうとしている人」というのが基準です。誰から見ても、どこか共感できる部分がある人を取材したいと思っています。
何かの一番じゃなくてもいいし、みんなが知っている人じゃなくてもいい。悩んだりもがいたりしながら、それでも挑戦を続けようとしている人。番組を観たすべての人に、発見や励ましなど、何かひとつでも背中を押すようなメッセージが届けられる番組を目指しています。
取材をする人や状況にもよりますが、渋野日向子選手や山本由伸選手のときは3~4ヶ月をかけて密着取材をしています。撮影をするまでの事前準備も大切です。取材相手の魅力を30分の番組内で伝えるには、どのような構成にしたらいいのかを考えて、撮影アングルや質問をするタイミングなどには気を配ります。取材で心がけているのは「自分を『存在』として意識させないこと」。情熱大陸の醍醐味でもある『素の表情』を見せてほしいので、撮影中であることを気づかせないくらいの『いつも通り』を会話から引き出します。
プロデューサー・
ディレクターの
おシゴト
これまでに撮影した映像をもう一度観たうえで、編集作業へ。番組オンエアの約3週間前から、ディレクターが編集をはじめます。
ある程度編集が終わったあと、平均で3〜4回プロデューサーも交えてプレビュー(試写)を行います。その都度、どうすればよりおもしろくなるのか、より視聴者に想いが伝わるのかを検討し、編集します。
そして放送の2日前にナレーションを録り、音楽などを入れます。窪田等さんの声やプロの楽曲が加わった瞬間、番組に息が吹き込まれます。
情熱大陸のようなドキュメンタリー番組は、通常の番組よりも撮影期間やカメラを回す時間が長くなり、編集作業は大変です。
それでも、こだわって編集した番組がオンエアされたときの達成感はひとしおです。
コンテンツビジネス部が大切にしている想いは、TVerでのリアルタイム配信と見逃し配信をすることで、「テレビで視聴する習慣がない新しい視聴者層のファンを増やしたい」ということです。何ヶ月もかけて取材をした番組を、1回きりの放送で終わらすのはもったいないです。過去の作品をアーカイブにして、MBS動画イズムの月額定額課金コースやAmazon Prime・Netflixなどで見てもらうことで、さらなる収益化も見込めます。人気だった放送回はDVD化したり、海外への販売を進めたりすることで、世界を相手にした仕事もしています。
TVerのTOPページに表示されるサムネイルデザインや配信時間を工夫するだけで、視聴回数は大きく変わります。自分のアイデア次第で、視聴者人数を増やせたりコンテンツを収益化できたりする楽しい仕事です!
情熱大陸のディレクターを目指してMBSへの入社を志望しましたが、まだまだ取材をしてみたい芸能人やスポーツ選手は多くいます。
MBS社員であれば、部署を問わずいつでも企画書を出すチャンスはあります!