MBS 毎日放送

ちゃやまちプラザ

茶屋町を新たな文化発信の場とすべく、
毎週水曜日に
素敵なトークをお送りするプロジェクト
「水曜トークショー」!
毎回違ったテーマをそれぞれの出演者が
深く掘り下げる90分です!
水曜の夜、至極のショーを
どうぞお楽しみください!
<お問合せ先>水曜トークショー事務局
06-6371-0004 平日 10:00~18:00

4月1日(水)
水曜トークショー

今だからこそ『テレビについて』しゃべる
西田二郎(ytvプロデューサー)×村田元(MBSプロデューサー)

読売テレビの制作ディレクター・プロデューサーとして『EXテレビ』『ダウンタウンDX』など、数々の人気番組を演出するのみならず、 ラジオでパーソナリティーやバラエティ番組の進行、「テレビの未来を考える会」の代表として様々な人々や企業とつながり、さらには歌まで歌ってしまう。
そんな西田二郎さんに、コロナだ、ネットだ、不景気だ、とテレビをとりまく環境が激変している今だからこそ、『テレビって何?』を未来に向けて考え、しゃべりたおした90分。 今回はテキストでもどうぞ!!

水曜トークショー水曜トークショー
村田:さっそくお呼びしたいと思います。西田二郎さんです!
西田:こんばんは、西田二郎と申します。よろしくお願いします。しかし、こんな形で読売テレビの人間を呼んでも大丈夫ですか?
村田:大丈夫です。もうこんな時代ですから。
西田:いやー、時代は時代で思ってるより急ぎ足で変わってきてますね。
村田:そうですね、この変わる瞬間に立ち会うということになってますね。
西田:村田さんもテレビマン、私もテレビマン。毎日放送と読売テレビで全然違うテレビ局ですけど、いろんな番組を作っていく方法とか、気持ちとかで共通するものがあります。 今日は何を伝えたらいいんですか?
村田:なんでしょうね。これから先どうしようみたいな。僕の悩みも聞いてほしいし(笑)

「自らのアイデアにプライドで向き合って、『ふしぎ』テレビマンに」

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村田:そもそも昔から、「テレビ番組作るんだ!」って感じだったんですか?
西田:いやいや。大学4年生になると、先生がどんな行き先を考えのてんのかって聞いていくわけですよ。 で、「お前は何や?」と聞かれて、「僕、不動産関係行きたいです」って言った瞬間に「アホか!」って。
「そんなん務まるかー!お前みたいな人間はマスコミとかや!かっちりしてないんやから」って。ものすごくショックやったんですよね。
村田:二郎さんは文系ですか?
西田:文系です、経済学部。むらげんは何学部?
村田:人間科学部です。社会学とか心理学とか。僕は社会学でした。
西田:社会学って何?社会を学ぶと書くけど。
村田:それこそテレビと一緒で、何でもありですよ。社会にあって、どんなことをする人が多いんだろうとか、 こんなことでいっぱい人が集まって、こんなムーブメントが起こるとかっていうような学問なんで。
西田:人の営みの中でコミュニティができて社会ができる。社会側から人を見ていくってことですね。
話を戻しますけど、そんなこと言われたからマスコミは嫌だと思って、一般企業も受けてましたよ。そんな時、たまたま友達から電話があって、 「読売テレビ受けるから、想定問答してくれへんか」って言ってきた。けれど、聞けども聞けどもピンとこないから、 「どうやろなぁ、誰でも言うようなこと言うてんちゃうの?こんな感じのこと言ってみたらどう?」って返したら、彼は「ようわかれへん」って。 「やっぱり、お前に言った話でええと思ってんねん」って。
村田:安心感が欲しかったんですね。
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西田:押してほしかったんやろね。でも、さすがに押せない。でも、こっちには「生まれた子」がおるわけですよ、自分の分身みたいなもんですよ、アイデアって。
適当に思いついたものやからと軽んじてはいけない、と思うから、自分のプライドでもって向き合ってあげないと。 アイデア自体は誰でも出せるんやから、成就するのはそれが実現した時しかないんですよ。
村田:そうですね。
西田:実現しないアイデアは「なんかおもろいこと言う人」で終わるから、そのアイデアも自分で責任持って処理せなあかんと思ったから、 翌日読売テレビに電話してエントリーしたんです。電話の友達は案の定あかんかって、「お前は俺に言うてくれたこと言うんのんか?」って聞くから、 「それしか言うもんないからなぁ。でも、通りたいわけじゃなくて、伝えて反応見たいだけやけど、俺は刺さると思ってんねん」と。それで面接行ってみたら、 ドカーンってウケたんですよ。面接してた先輩たちが「うわー、西田君、話しすぎたわ。もう時間過ぎてるわー。ごめんなー」っていうくらい。
ほんで電話かかってくるわけですよ。
村田:それ、自分の生んだアイデアが成就したってことですよね。
西田:伝わるなんて嬉しいですやん。分かってくれたら、すぐに好きになってしまうし(笑) それで気を良くしてまた行くんですけど、1次面接の評価はすごいとかあかんとかじゃなく、「ふしぎ」っていう感じだったみたいです。
村田:「ふしぎ」枠。
西田:人事にも「今年は『ふしぎ』がいるよ」みたいな感じでまわったみたいで、2次面接の時なんか、面接官が「うわ、次『ふしぎ』が来るで」みたいなことになってるわけで、 ドア開けたら、なんかもう、先輩たちの細胞がひらいとるんです。
村田:(爆笑)
西田:僕は1次面接から自分が正しいと思ってるから、2次面接もその反応で、「やっぱりな」って思うんですよ。イケてるって思うから、のびのびしゃべるわけですよ。
村田:一度許されてますからね。
西田:もう、それまで以上にウケるんですよ。でも、やっぱり途中で質問とか飛んできて...。

=====
面接官「西田君はどういうジャンルの番組があかんなと思ったりするの?」
西田「ストレートな情報番組とか大嫌いですね。情報なんかどこでも取れるのに、なんでわざわざテレビでやらなあかんのですか」
面接官「じゃあ、逆にウチの番組でいいなと思えるものはある?」
西田「もちろんありますよー、『おもしろサンデー』」
=====

西田:当時のピッカピカの情報番組を挙げてしもた(笑)
村田:(爆笑)
西田:今までガンガンに笑ってた人たちの顔が一瞬で、ピキっ!ってなってしまった。
「あー、ズレてしまいよるやつや」「あー、穴に落ちよったな」みたいになって、僕も「終わったな」って思った。で、ちょっと考えて、 「えーっ!『おもしろサンデー』って情報番組やったんですか?」って大きな声で言うた。
「サンデーレポーターが上手に伝える様だけを見てて、情報番組やと思ってませんでした」って言うたら、 やっぱり「ふしぎ、ふしぎ、こいつふしぎ」みたいな感じで残っていったんですね。
村田:面接官の「ふしぎ」感からズレそうになって戻した。
西田:そうそう。
村田:策士ですねー。
西田:やってること自体は結構後付けなんですよね。行動には意味があって、こうやってこうなったっていう説明ができるようになっておきたいなと思ってるのかな。
自分の中のこういったものがあったから、繋がっていったみたいな。

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