冨田工藝・冨田睦海|りんよ工房・白井克明 #199 2020年05月10日(日)放送

今回は、仏への祈りを支える2人の職人をご紹介します。

京都五条にギャラリー兼工房を構える仏像彫刻師の冨田睦海さんです。祖父の代から京仏具の制作をしている「冨田工藝」の三男。黄檗山萬福寺の「隠元禅師騎獅像」や松島・瑞巌寺の「悲母地蔵菩薩」などを制作。さらに冨田さんは位牌師としても活躍しています。
そんな技巧を駆使した、新しい試みが「シルバーアクセサリー」です。アクセサリーのデザインは全て仏教美術、法具や法話が元になっています。仏教と触れ合う機会が少なくなった昨今、身近に置くことで仏教を知るための入り口、「きっかけ作り」を行っているのです。

そしてもう1人は175年間、代々「おりん」を作り続ける工房の5代当主、白井克明さんです。"良い音が鳴るおりん"は造形美からは生まれません。製造工程は100種類以上あり、わずかな作り方の違い、使う土、金属でも、音は全く違います。5代当主は、音の高低や響き方など"良き音"を目指し、日々おりんを作っています。
さらに白井さんは、「おりん」と全く同じ製法で自転車用のベル「白井ベル」も作っています。
「自転車のベルを鳴らされても、歩行者が不快に感じない音を」という思いがあり、パリで発表し、日本でも自転車ファンから愛されている商品の一つです。
さらに"使う人が喜ぶおりん"として、小ぶりな「舞妓りん」シリーズなど、今までおりんに触れたことが無い人にもアピールしています。


【INFORMATION】
「冨田工藝」
概要:http://www.tomita-k.jp/
アクセサリー:http://mutsumi-kyoto.com/
住所:京都市東山区五条橋東二丁目36-2
電話:075-541-0123

「りんよ工房」
概要:http://rinyo.co.jp/
販売:http://futakataya.com/
住所:京都府京都市南区上鳥羽仏現寺町46-2
電話:075-691-7479

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