京からかみ「丸二」・西村和紀 #151 2019年05月19日(日)放送

今回の主人公は、京からかみ「丸二」四代 西村和紀さんです。
古くから、ふすまや屏風などに使われてきたのが細工紙・唐紙の文様です。モチーフは、六片の花を咲かせる蔓草、鉄線などで、針金のように細く硬い蔓状の茎は、固い絆や結びつきを表現していて、古来、唐紙に多く取り入れられてきた文様です。

西村さんは、この唐紙の世界観を紙の上だけではなく、立体的に現代空間に広げていく挑戦をしています。
西村家で昔から守られてきた版木はおよそ300枚。そのうち、ちゃんと使えるのはおよそ半数で、残りの半数はレーザー加工機で版木のデザインをデータ化していっています。

そんな西村さんが、現代空間にマッチする唐紙の在り方を考える中で着目したのが、かつて京都で作られていたいう「漆唐紙」で、ホテルなどの現代建築用の内装材として使用しています。
崩してはならない部分はこれからも大切に受け継ぎながら、長年受け継いできた文様を使い、新しい景色を作り出していく西村さんの挑戦を紹介します。

【INFORMATION】
●株式会社 丸二
〒600-8076
京都市下京区高辻通堺町東入ル 泉正寺町462
075-361-1321(代表)

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