西陣織 織元・野中順子 #74 2017年10月22日(日)放送

西陣御召は最高級とされる絹織物。野中順子さんが代表を務める織元「秦流舎」では、西陣御召の核となる緯糸の生産から、織り、着物の仕立てまでを一貫して行っています。

西陣御召は、まずは糊付けした糸に強い撚りをかけ緯糸を作るところから始まります。生地を織り上げた後、その糊を洗い落とすと、今度は緯糸が元に戻ろうとする力で細かな凹凸・シボができ、これが独特の風合いと軽さ、シャリ感を生み出します。西陣御召最大の特徴といえます。

ただ西陣御召に代表される絹織物は敷居が高く、普段着には向きません。先代で2017年3月に急逝した順子さんの夫・健二さんは、普段着で着れる着物を目指し、カジュアルな着物作りに心血を注いだといいます。そして二人が辿り着いた素材が、綿織物の一種・デニム・・・。

番組では、絹織物の最高級とされる西陣御召とデニム着物を手掛ける織元・野中さんの仕事と思いをお伝えします。

【INFORMATION】
株式会社秦流舎
〒602-8494 京都市上京区寺之内通千本東入二丁目新猪熊東町341

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