BLOGつぶ乃ブログ2019.06.25

京都の街は上がったり下がったり入ったりしますんえ!

Byつぶ乃

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■ つぶ乃

洛中の外れに生まれ育ち、京都を担う二次元タレントを目指して活動を開始。ホンネが見え隠れする毒っけの強い物言いで、京都の真実に斬り込んでいく予定。

つぶ乃どす〜。梅雨どすなぁ〜。雨が降ったら、出かけるのも億劫になるもんどすけど、京都の街は雨もええ感じなんどすえ。人もちょっと少ななるし、街並みがしっとり落ち着くんどす。雨の京都散策、おすすめどすえ。 その京都の街、歩くだけやなしに、車でうろうろするときもありまっしゃろ。行きたいトコの住所調べてみて、カーナビに入れてもなんやちゃんと出えへん......。それは京都ならではのルールがあるからなんどすえ。

街のあちこちで見かける住所表示の看板に注目!

普通、住所言うたら「◯◯市◯◯町◯◯」みたいな感じや思うんどすけど、京都は違いますんえ。知ってはる人もいてはる思うけど「◯◯市◯◯区◯◯下ル◯◯西入◯◯」みたいな感じなんどす。

初めて見るいう人もいてはるやろか? 「下ル」は「くだる」とちゃいまっせ。「さがる」って読むんどす。ほんで「上ル」もありましてな。こっちは「あがる」どす。「それやったら、"上がる""下がる"って書くから、送り仮名が"がる"になるのでは?」と思た人、国語の成績5やったんちゃいますか? でも京都の住所では「上ル」は「あがる」で合うてるんどす。

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かなり古い看板もまだまだ現役で見ることができますんえ。これなんか「区」の字も古いし、最初の大きい字なんか、うちもなんて読むんかわからしまへんわ......。誰か教えておくれやす。

京都人は、町名より通りの名前で場所を把握

ほんで、カーナビに住所入れるとき、なんや長いし、せっかくがんばって入れたのに、ちゃんと表示してくれへんかったっていう人もおりますやろ。京都の住所はまず市、ほんで区、そのあとに通りが入るんどす。

京都の街中の通りは碁盤の目になってるさかい、みんな通りの名前に馴染みがあるんどすな。町名で聞くより、通りの名前で言われるほうが大体の場所を把握できるんどすわ。

この通りの名前、歌にもなってますんえ。「♪まるたけえびすにおしおいけ、あねさんろっかくたこにしき、しあやぶったかまつまんごじょう」て、呪文ちゃいますえ。丸太町通から五条通までの通りの名前が歌になってるんどす。周りに京都の人おったら聞いてみておくれやす。きっとうとてくれますえ。

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この看板はプラッチックでできた新しいパターンどすな。昔からあるのんは、サビたりしてるのも多いんどすえ。

カーナビに入れるときは通りを飛ばしてOK

そんなふうに町名で言われるより通り名のほうが、場所をわかってもらいやすいさかい、京都の人は昔から住所に通りの名前を入れてたんどす。そんで最初に話した「上ル」は北へ、「下ル」南へという意味がありますんえ。地図で上いうたら北やから、「上ル」になるんどす。そんで「西入」「東入」は「ニシイル」「ヒガシイル」って読んで、通りを西か東へ入るってことなんどす。せやから、住所に書いてある通りを北か南かへ行って、西か東へ進んだら、そこが目的地になるんどすな。

でも、カーナビに入れるんやったら、通りの名前は省略する方がスムーズみたいどす。区の後からルまでは省いて、「◯◯区◯◯町」で番地を入れたら、ちゃんと表示されると思いますえ。

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この2つ並んだ看板、どっちも同じ住所書いてるみたいどすけど、どっちも古くて読めまへん。でも味がありますやろ?

京都の人しか知らんこと その3

京都の人は通りの名前に愛着があるんどす。
ただカーナビに入れるときには、通りの名前は飛ばしておくれやす。区からルまで省いて、この看板の場所なら、京都市東山区田中町どすえ。

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つぶ乃

洛中の外れに生まれ育ち、京都を担う二次元タレントを目指して活動を開始。ホンネが見え隠れする毒っけの強い物言いで、京都の真実に斬り込んでいく予定。