BLOG京ノ旅手帖2021.09.10

南禅寺での坐禅 庭園を臨む離れでの香道
「ふふ 京都」で京都の文化に触れる贅沢な体験を

南禅寺のほど近く、琵琶湖疏水のほとりに佇むリゾートホテル「ふふ 京都」。

今年の春、オープンの際には、
ふふ 京都が南禅寺エリアにオープン!歴史と文化が息づくリゾート空間の全貌をご紹介として、リゾート空間全体の様子をご紹介しました。

今回はその「ふふ 京都」で体験できる、京都らしい特別なアクティビティに注目します。南禅寺の境外塔頭 光雲寺での坐禅、草木に囲まれた離れでの香道、そして客室のベッドやお風呂、アメニティなど、「ふふ 京都」を訪れることでしか味わえない、たくさんの特別なこともあらためてお伝えします。

静寂に身を置き、伝統を感じる文化の体験を通して自分を整える、そんな贅沢な時間をリゾートにプラスしてはいかがでしょうか。

京都の歴史と文化が息づくリゾートホテル「ふふ 京都」

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「ふふ」は、世界に発信できる日本のリゾートとして展開される宿です。2007年の熱海での開業を皮切りに、河口湖、奈良、日光に次々とオープン。「ふふ 京都」は国内5番目の「ふふ」として、今年4月に開業しました。全室に檜風呂があるなど、京都の歴史と文化を随所に感じることができる特徴的な空間が魅力です。

格式高い禅寺 光雲寺で特別な坐禅体験

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「ふふ 京都」で体験する特別な一日。

到着したら、ロビーでひと息。美しい日本庭園の草木が癒しを与えてくれます。

「ふふ 京都」で体験できるアクティビティのひとつ、光雲寺での坐禅体験は、宿のホームページからの事前予約で、完全プライベートにすることが可能です。所要時間は約1時間。希望の時間帯を指定できるので、旅の予定が組みやすくなることもうれしいですね。1名でも受け付けてもらえるので、ひとり旅にもおすすめですよ。

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坐禅体験の舞台となるのは、南禅寺の境外塔頭の光雲寺。「南禅寺禅センター」としての役割も兼ねていて、海外の著名人や研究者なども訪れることのある、禅文化の中枢とも言われる場所です。

「ふふ 京都」から光雲寺へは歩くと15分ほど。周辺は静かで趣あるエリアなので、天気が良ければ散歩がてら歩いていくのもおすすめ。車だと5分くらいで、フロントでタクシーを手配してもらうこともできます。

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体験は本堂で行います。坐りやすく折られた座布団の上に坐って、ご住職の説明を聞きます。坐禅とは、仏教の教えである「空(くう)」に近づくために行うもので、雑念や妄想を払って、心を無にすることを目指すことなのだと教えていただきました。続いてのご指導は、呼吸に集中する「数息観(すうそくかん)」という坐禅の手法。静かに自分の呼吸を数え続けることで、雑念を払います。

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その後、実際に15分の坐禅に2回挑戦。左右の足を組んで、視線は斜め下に。
足を組むのが難しい場合は無理をしなくても大丈夫です。

ご住職が鳴らされる、厳かな鐘の音とともに最初の15分がスタート。あとはひたすら、深くゆっくりと呼吸を続けながら、「ひとつ、ふたつ...」と心の中で呼吸を数え続けます。何も考えずにひたすら呼吸を数えるのは、意外とむずかしいのですが、雑念が現れるたびに意識を呼吸に戻すことを続けると、次第に頭の中が空っぽになって、普段あまりない感覚が訪れます。

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2セット目の坐禅では、ご住職が「警策(けいさく)」と呼ばれる木の棒を持ってぐるりと歩きます。集中が切れそうになったときに、合図の合掌をすると、肩を叩いてもらうことができます。「パシッ」と目の覚めるような音が響き渡りますが、音がよく鳴るようにできている棒なので、痛くはありません。心のゆるみを引き締めて、気持ち新たに集中できますよ。

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坐禅の後は、ご住職による法話の時間。南禅寺の管長でもいらっしゃる田中寛洲住職は、修学旅行の生徒にも、国内外の著名人にも禅について多くを指導されてきました。

大阪の在家出身で、若いころはドイツ哲学の研究をされていました。大学院在籍中の25歳の頃に初めて禅に出会い、28歳で出家。初めて参加した神戸の専門道場での1週間の大摂心(集中的坐禅)では、周囲のことが見えなくなって、休むことすら忘れるほど集中して数日間坐禅を組み続けたそうです。その合宿の帰り道、大阪の雑踏に居ながら、心はまるで富士山になったかのような雄大な気持ちを味わったとおっしゃいます。

「普段、私たちの目は外を向いていますが、呼吸に集中すると、自分の内側に目を向け、外の出来事に心が乱されない穏やかな心境を得ることができます。禅は理屈ではなくて本人の体験。ぜひ一度光雲寺に来て、体験してみてください。」

ちなみにご住職、「ふふ 京都」ともご縁が深く、「ふふ 京都」正面の門に掛かる表札はご住職の揮毫です。

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坐禅を体験した後は、書院に移動して、お抹茶とお菓子をいただきます。書院からは、京都市指定の名勝庭園である美しい庭園を臨むことができます。坐禅ですっきりとした後にいただくお抹茶とお菓子は格別で、普段より一層おいしく感じました。

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南禅寺での坐禅体験の詳細・ご予約はこちらから

日本庭園を臨む 離れで香道体験

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坐禅体験を終え、「ふふ 京都」に戻ったら、入口近くにあるコンシェルジュデスクへ。ディナーやランチにおすすめの料亭やレストランを紹介してもらえたり、観光について相談したりすることができます。

館内で楽しめるアクティビティとしておすすめなのが、当日の予約でもできる香道。
美しい日本庭園を臨みながら、離れの「八重一重」でのとても贅沢な体験です。

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ちなみにこちらの離れ、普段の夜はバーとして利用することもできます。

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道の指導は、「ふふ 京都」のスタッフの方々。バトラースタッフが和の心を学ぶために、本格的な香道の研修を受けています。

白檀などの数種類の香りのベースを混ぜ合わせて、自分だけの香りを作っていきます。配合の割合によって、爽やかな香りになったり、甘い香りになったり。ブレンドした香りをスプーンで和風の袋に詰めるとかわいい香り袋が完成!

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全部で3つ作れるので、お土産にもぴったりですね。
気軽に楽しく香道の基礎を学べる、大満足の体験でした。

香道のほかにも、「ふふ 京都」の公式ホームページHPからの事前予約で、この離れでの華道、茶道、プライベートヨガ、芸舞妓さんによるお座敷遊びもできます。どれもとても魅力的ですね。

離れでの香道体験の詳細・ご予約はこちらから
(※新型コロナウイルス感染拡大の状況によって、予約を受けられない場合があります)

アクティビティの後は、客室でゆったりと

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さまざまなアクティビティの後は、贅沢な空間で思う存分ゆったり過ごしましょう。

「ふふラグジュアリーコーナースイート」は、広々としたソファが置かれ、窓からは美しい日本庭園と東山を望むことができます。

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客室にも贅沢さを感じるおもてなしが...。お茶は新芽の先端の若芽部分だけを使ったオリジナルの「芽茶(めちゃ)」、お菓子は新感覚の和菓子が人気の「京都あのん」による抹茶味のお饅頭。そして、これらが収められているのは「京つづら」という伝統工芸品で、今も京都の職人の手仕事によってのみ作られています。

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寝室のベッドは、「ふふ」とシモンズが共同で開発した「スリープレジャー」というオリジナルのマットレスが使われています。腰かけてみるだけで、驚くほどふかふか。包み込まれるような感覚と気持ちがいい弾力で、ぐっすり眠れそう。

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そして、檜風呂。浴室に入ると、檜のいい香りがふわっと漂います。障子からたっぷりの陽光が射し込んで、露天風呂のような開放感。お湯もとてもなめらかでお肌もつるつるになりそうです。

リゾートホテル「ふふ 京都」の宿泊者向けのアクティビティ、南禅寺での坐禅体験や離れでの香道体験をご紹介しました。京都での特別な体験と贅沢な客室でのリラックスタイム。ぜひ「ふふ 京都」で心身ともにリフレッシュできる贅沢な時間を過ごしてみてください。

ライター:武尾香菜/カメラマン:マツダナオキ/モデル:三村毬乃

■ふふ 京都

京都市左京区南禅寺草川町41
地下鉄東西線蹴上駅から徒歩8分
0570-0117-22
料金:1名38,500円~
詳細・ご予約はこちらから