「京都知新」は、1200年に渡り受け継がれてきた京都文化の「動」=「新」の部分に光をあて、
「京都を温(たず)ねて新しきを知る」番組です。

京都で活躍する、アーティスト、職人、伝統芸能伝承者、料理人などへの取材を通して、
現在進行形の「京都」を浮き彫りにします。

毎週日曜 あさ6時15分~6時30分OA
(関西ローカル)

NEXT PROGRAM

次回予告

禅僧・品部東晟

2026年06月14日(日)放送

#508 禅僧

品部東晟

 禅僧の品部東晟(しなべ・とうせい)さんは、京都を拠点に坐禅の指導をしている。坐禅と聞けば、僧侶が悟りを開くための修行というイメージが強い。だが東晟さん曰く、いつでも、どこでも、誰にでもできる自分と身の回りの現実を観察する技術だという。
 月に数回、鴨川で坐る「鴨川坐禅」を行なっている。年齢や国籍は不問。坐禅に関心があるなら誰でも参加できる。その日に集まった参加者で45分間、一緒に坐る。終わったら、互いに坐禅中に感じたことを話す。自分を上から見ている気がした...。仕事に縛られている自分は、自分なのか...。ずっと閉じていた目を開けた時の景色に感動した...。人それぞれ感じ方は違う。
 「音の坐」は、音楽家・渥美幸裕さんをパートナーに、聴覚にフォーカスした坐禅だ。自然の中に分け入り、鳥の声や風の音、渥美さん爪弾くギターに耳を澄ませて瞑想する。聴いているつもりでも、聴こえてなかった音が聴こえるという。それは自分を取り巻く現実の奥深さに気づくことに他ならない。
 決して坐禅を広めるのが目的ではない。誰かが坐禅に関心を寄せたときに、そっと伴走できる存在でありたいと東晟さんはいう。慌ただしく過ぎ去って行く日常の中で、少しの間立ち止まって、現実に向き合う。そうした時間を持つことで、世の中の流れになんとなく合わせている考えや振る舞いを見直し、自分で選択して自分の人生を歩む人が増えればいいと東晟さんは考えている。



【INFORMATION】
●TOSEI SHINABE
https://www.toseishinabe.com/