「京都知新」は、1200年に渡り受け継がれてきた京都文化の「動」=「新」の部分に光をあて、
「京都を温(たず)ねて新しきを知る」番組です。

京都で活躍する、アーティスト、職人、伝統芸能伝承者、料理人などへの取材を通して、
現在進行形の「京都」を浮き彫りにします。

毎週日曜 あさ6時15分~6時30分OA
(関西ローカル)

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次回予告

京表具師・木南拓也

2026年01月25日(日)放送

#490 京表具師

木南拓也

今回の主人公は、京表具師の木南拓也さん。
京表具とは屏風や掛け軸の絵画を和紙や布で装飾する仕事。
京都では茶道や華道など都文化の中で育まれ洗練された美に仕上げられしつらえとして使われています。
創業100年京都上京区の工房 安達表具店 木南さんは3代目になります。
手がけた仕事は梨木神社の屏風の修理や祇園料亭魚新の掛け軸など。
裏を支えるのが表具職人の仕事という木南さん。
梨木神社の宮司多田さんは木南さんの手仕事がいい仕上がりになり信頼できると。
また料亭魚新の寺田さんは時代に応じた新しい表具の見せ方を木南さんと相談し木南さんのアイデアで襖絵が新たな作品となり訪れた人の目を楽しませています。
表具の仕事は屏風で工程が20ほどすべて一人で行い、一人で行えるようになるには10年を要するといいます。今手掛けているのは神社の長年の使用でできた穴やかけが目立つ金屏風の修理。蝶番と呼ばれる屏風の折り目の劣化具合から使用する和紙を探します。
和紙は表具の命を左右するのです。手仕事のよしあしが問われる作業が「裏打ち」。
作品の裏側に和紙を重ね、糊の濃さ、紙の厚み、湿度―すべてを見極めながら、作品に強さとしなやかさを与えていきます。和紙は呼吸する生き物。四季のある日本では、湿度を吸い乾燥した日ははきだしてくれるのです。
木南さんは、病に倒れた父親からの願いで京表具職人の道を歩みだしました。
ライフスタイルの変化で表具の依頼も激変。職人として仕事を行うなかこの表具の技術や表具の魅力を未来に伝えていきたいと思い、新たな挑戦を試みます。
それが和紙を使った骨組みのない照明「折灯華」です。
表具づくりの技術。何度も和紙を折ることをいかしているのです。こうして完成した照明器具は京都のホテルや飲食店で人をもてなす灯となっています。LEDの灯が和紙を通じてあたたかさをもたらし、折り目には陰影ができ情緒感を醸し出します。
作品は海外にもわたり、フランスをはじめ人気を博しています。
さらに、ライフスタイルにあった新たな作品を試作中。
裏を支える京表具職人木南さんの表具づくりへの思いとアーティストとして新たな作品をうみだす思いを届けていきます。


【INFORMATION】
●安達表具店
https://www.fusuma-kyoto.com/