出版社に勤務する漫画編集者の津山世莉(川津明日香)は、過去のトラウマから、人と深く関わることに臆病になっていた。恋愛のときめきには憧れるものの、誰かの「特別な一人」になって傷ついたり、傷つけたりするのは、こりごり。そんなある夜、バーで出会ったのは、ハイスペックな男性・加賀谷真尋(樋口幸平)。彼もまた「楽しいだけの恋がしたい」という想いを抱えていた。偶然にも同じ価値観を持つ二人は、とある関係を“結ぶ”。それは、恋人未満の“友達”として、恋愛のおいしいところだけを楽しむ関係、「恋フレ(こいふれ)」。
“相手を本気で好きになったら恋フレは即終了”という絶対的なルールのもと、完璧なはずだった二人の関係。しかし、デートを重ねるうちに、ルールでは割り切れない本物の感情が芽生え始める。
これは、不器用な大人たちが「恋人未満」から本当の幸せを見つけるまでを描く、ビターだけど甘い契約ラブストーリー。
少女漫画の編集者・津山世莉(川津明日香)は、過去の人間関係のトラウマから、恋愛に臆病になっていた 。ときめきは欲しいけれど、傷つくのはもうこりごり…そんなある夜、バーで「楽しいだけの恋がしたい」と話すデザイナー・加賀谷真尋(樋口幸平)と意気投合する。そこで真尋の友人・ジョー(松本大輝)と岳(櫻井亜蓮)から提案されたのは、キスも体の関係もなし、恋のドキドキだけを共有する関係「恋フレ」だった。
まずはお試しデートをすることになった二人は水族館でのデートで予想以上に心を通わせる。世莉は、親友のあゆる(椛島光)に相談をしながらも、「恋フレ」関係を正式に始めることを決意する 。
しかし真尋もまた、重い過去を抱えていて――
「恋フレ」として、ルールを守りながらも心惹かれ合っていく世莉(川津明日香)と真尋(樋口幸平)。
だが、運命はあまりにも残酷な試練を用意していた。
真尋が仕事相手として世莉に紹介したのは、彼女が過去に夢を壊してしまったトラウマの相手・四島佳苗(橋本マナミ)だったのだ。
突然の再会にパニックを起こし倒れてしまう世莉と、何もできずに立ち尽くす真尋。
世莉を気遣う佐々岡(阿部顕嵐)とあゆる(椛島光)とは違い、“恋フレ”という関係が故に世莉に寄り添えないもどかしさを感じることに…。
その夜、世莉は勇気を出し自らの過去を真尋に告白するが世莉を受け止めた真尋もまた、「愛し方がわからない」という誰にも言えない秘密を抱えていて…。