2025年05月07日(水)公開
大屋根リングの上で定点観測すると...新しい万博の楽しみを発見!「家から40分で世界旅行」 自慢の足腰で1周2キロ目指す夫婦!自国パビリオンに誇らしげなアイルランド人!
大阪・関西万博
大阪・関西万博は開幕して初めての大型連休(ゴールデンウィーク)を迎えました。『大屋根リング』に注目して、念入りに取材すると、訪れた人それぞれの楽しみ方がわかりました。
自宅から40分で“世界旅行”
大阪・関西万博のシンボル『大屋根リング』。“世界最大の木造建築物”としてギネス世界記録にも認定。来場者の心をつかんでいます。
「想像以上に大きくてびっくりしました」
「迫力がすごくて。ずーっと1周分あるのが相当すごいと思いました」
大型連休の1日、『リングの上』を訪れる人たちを定点観測しました。
5月1日、最初に出会ったのは東大阪市から訪れた人です。「(Qどこから来た?)東大阪からです。ミャクミャクの5月のスタンプをもらいに来ました。桜(4月限定)と鯉のぼり(5月限定)と違います。」
1歳半になる双子の男の子を連れた家族。来場は2回目だといいます。
(東大阪市から訪れた人)「(Q大屋根リングはどうですか?)初めてのぼったんですけどいいですね。ものすごく気持ちいいですし。子どもらが歩くのも自由なんで、楽しいですね。前に進みませんけど、ゆっくり歩いているから」
ミャクミャクカラーの靴で木の床を歩きまわる子どもたち。リングの上から外国のパビリオンを見て。
(東大阪市から訪れた人)「パビリオンに入るよりも、“世界旅行”に来ていると思って散歩しているんですよ。(自宅最寄駅から)480円、40分で来れる“世界旅行”と思って。こんな幸せなことないなと思ってめっちゃ楽しんでいます」
「人生と一緒で行き当たりばったり」芝生広場でのんびりと
5月1日の来場者は約8万8千人。シンボルのリングも大いに賑わっています。1周約2km。外側には大阪湾が広がり変化に富んだ景色を楽しむことができます。次に出会った夫婦は…
(吹田市から訪れた夫婦)
(夫)「ずっとまわろうかなと思って。途中見ながらね」
(妻)「(Qなぜ1周したいと思った?)全体が見えますでしょ」
(夫)「なかなかこんな機会はないからね。(Qハイキングがてら歩く?)そういった感じで。登山しているんでね。足腰は自信がある。ここまわるくらいやったら」
歩いて1周2kmの“世界旅行”に出発です。
大屋根リングには芝生の広場も。お昼どきにはここで食事をしたりくつろいだりする人たちがいました。
(兵庫・川西市から訪れた夫婦)
(夫)「(Q休憩している?)はいそうです。お弁当食べていた。(Q午後の予定は?)何も考えていない。予定がないんです」
(妻)「いいお天気だし、ここでのんびりと」
(夫)「人生と一緒です」
(2人)「行き当たりばったり」
開放感がある芝生の上で過ごすのは、パビリオンを巡るだけではない万博の楽しみ方のひとつです。
午後になるとパビリオンが独自に開催しているショーを目にすることが増えてきました。スマートフォンに向かって、笑顔でポーズを決める女性がいました。
(女性)「(Qいま何の写真を撮っていたんですか?)インスタグラムに載せるために撮りました」
大阪で働くベトナム人の2人。SNSに投稿する写真や動画を撮影していました。
(大阪で働くベトナム人)
(男性)「(Qなぜリングの上で撮影?)ここは高い所だからいろんな景色が見えるからいい」
(女性)「日本に来る外国人は多いじゃないですか。絶対大阪に来たら『ここに来てください』と伝えたい」
「朝6時半に着いたら、アメリカ館もイタリア館も」
夕方の芝生広場。心地よい風がふくなか子どもたちが走りまわります。
(母親)「万博楽しかった人?」
(子ども)「はい!」
(母親)「何が一番楽しかったですか?」
(子ども)「アメリカ。月の石見た」
愛知県から日帰りで訪れた家族。
(愛知から訪れた人)「すごく緊張して、みんなで2時に起きて3時に出てきて。ここに6時半に着いて、混んでるいると言われている東ゲートに行ったら誰もいなくて。でも6時半に着いたらめちゃくちゃまわれました。『1軍』と言われているところをいっぱい行けました。」
予約なしでも1日でアメリカ館、イタリア館、スイス館など全部で6つのパビリオンを見学。帰る前にリングからの景色を楽しもうとやってきました。
(アイルランドから訪れた人)「アイルランドから2週間の旅行です」
アイルランドから来た2人。大阪では是非万博に行きたいと思っていたそうです。自分の国のパビリオンが気になりますが…
(アイルランドから訪れた人)「(Qアイルランド館は?)あそこ(リングの真下)にあるけどまだ行っていません。長い列ができています」
芝生に座ってノートを広げる女性がいました。
(大阪市から訪れた人)「(Q何のノート?)万博ノート。スタンプ押したのと、何を食べたかというのと、ちょっとだけ感想書いてあるのかな。(Qアメリカ館の月の石は?)『あ、これか』というだけです」
オリジナルの『万博ノート』を片手に話をしてくれたのは大阪市内に住む75歳の女性。すでに4回目の来場です。
(大阪市から訪れた人)「もう万博は経験できない(と思う)から、何回も何回も来てやろうというのと。とてもくつろげるんです。仕事を朝からやってきたんですけど、ここ(リング)に来たら開放されるから。自分自身がのびのびできるのでとてもいいです。」
先ほどの2人がアイルランド館を見て戻ってきました。
(アイルランドから訪れた人)「(Qアイルランド館はどうだった?)すごくよかったです。予想外に自国のことを万博で世界に見てもらえて誇らしかったです」
大屋根リングは絶好の夕日スポットだと話題になっています。しかし、この日は西の空に雲がかかり、夕日は期待できそうにありません。ところが束の間だけ、雲の隙間から太陽の光が射し込みました。
「何とも口に出せないような絶景」 水上ショーに興奮!
日が暮れるとリングやパビリオンはライトアップされ、昼間とは違った表情を見せてくれます。
(祖父)「(Qなぜここに座っている?)噴水ショーを見られるかなと思って。席をとるというか疲れたし休んでいる」
京都から小学4年生の孫を連れてやってきました。リングの内側に広がる水辺、『ウォータープラザ』で毎日水上ショーが行われています。
(孫)「始まった!始まった!うわーすごい!」
遠くて少し見にくいようですがそれでも大興奮。約300基の噴水。ウォーター・スクリーンに映像が映し出しだされ、照明や音楽ともに物語が進んでいきます。
(孫)「うぉーきれい。めっちゃきれい」
約20分のショーはあっという間に終わりました。
(孫)「何とも口に出せないような絶景」
楽しみ方はひとそれぞれ、閉幕までこのリングの上でまだまだたくさんの思い出が生まれそうです。
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